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第三章 遺跡の役目

第5話 なんとなく攻略

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ソルトが階段を下りると両開きのドアと、その両端にドアを守るように立つ騎士像を見つめる。その騎士の外観は金属鎧を着ているような外観だが剥き出しにされている肘や膝の関節の感じからどうしてもロボ臭が隠せない。

「ふ~ん、やっぱり騎士というよりは警備ロボって感じだな」
『ええ、その通りです。この二体はこのフロアを警備する自律型のロボットです』
「そりゃ、すごいね」
ソルトがシーナの説明を聞き、一人頷いているとレイが不審がる。

「ソルト、なにがすごいの?」
「なにって、レイはこのロボを見てなにも感じないの?」
「ロボ? ああ、これね。へ~すごいね」
「え? それだけ?」
「なに? それ以外になにがあるの?」
「なにって……なんだろ?」
「おい! いつまでもそこにいないで、さっさとそのドアを開けて中に入ってくれ」
ゴルドが痺れを切らしたようにソルトとレイに言う。

「じゃ、開けるか。シーナお願い」
『マスターの意思を確認しました。制御室のドアを開けます』
プシュッと音がしてソルトの目の前のドアが左右に開かれる。そして、ゴウンゴウンと機械音が聞こえてくる。部屋の中は照明は薄暗く、制御パネルと思われる機器を組み込んだテーブルが円状に配置され、中央には地球儀の様な球形の立体映像ホログラムが表示されていた。

「うわぁ、まんまSFだ」
「そうだね、これが先史文明なのかな……」
「すげぇな……」
「エルフよりも古い文明なんだよね……」
「ふむ、これが遺跡の正体なのか」

しばらく制御室の中を見回し、あることに気付く。
「ここに制御室があるってことは、やっぱり誰かいたんだよな」
「なに言ってんの。そんなの当たり前じゃない。大丈夫?」
「レイ。そういうことじゃなくて、ソルトはなんでいなくなったのかを考えているのよ」
「ソルト。探究心もいいが、今は魔素の流出を止めることが先だ。目的を間違わないでくれ」
「あ、ああ。そうだよな。ごめん、ゴルドさん」
「分かってくれればいい」
ゴルドの言葉にソルトは一つの端末に向き合う。
「シーナ、どうすれば魔素の流出を止められる?」
『この施設では魔素を地下に流れる『地脈レイライン』から抽出し、地表へと流しています。今回の魔素の流出量の増大は施設というよりはレイラインの暴走が原因ではないかと考えています』
「地脈の暴走?」
『はい。ですので、魔素を流出を止めるのであれば、地脈からの魔素の抽出を止めるのが最善かと思います』
「抽出を止めてなにか弊害は出ない?」
『はい。一ヶ月もすれば、この施設内の魔獣は姿を保てなくなるでしょ』
「へえ。なら地上への影響は?」
『すぐには影響しないと思いますが、この魔の森の魔素の濃蜜度であれば二週間もすれば、以前の状態に戻り、半年もすれば魔素は他の地域と同じ濃度に落ち着くでしょう』
「なら、その地脈の原因を取り除くには半年以内に片付ける必要があるってことか」
『はい。そうなります』
「わかった。なら、まずは魔素の抽出を止めよう。どうすればいい?」
ソルトは魔素の抽出を止める為にシーナに、その方法を問い合わせる。

『まずは端末横の『掌紋走査スキャナー』に掌を乗せて下さい』
「掌紋走査ね……多分、これのことだろうな。手形が描かれているし」
ソルトは端末横の器具に掌でそっと触れる。
『マスターを確認しました。これより施設の全権限をマスターに移行します』
「え? どゆこと?」
ソルトが掌を器具に乗せた瞬間にそこかしこの機器が明滅を激しく繰り返し、ソルト達はその光害をモロにくらい、しばらく目がチカチカとしてしまう。

「ソルト、独り言を繰り返していたと思ったら、今度はなにが起きたんだ?」
「いや……その……」
「ふひひ、今度はここの管理者になったとか?」
「……」
「え? マジ?」
「ああ、マジだ」
「「「「え~」」」」
「俺だって、分からないよ」
「そんなことより、魔素を止めるのが先だ。ソルト、出来るのか?」
「ああ、やってみる……シーナ、案内を頼む」
『分かりました。マスターの意思を確認しました。魔素の抽出、および放出を停止します』
シーナがソルトの意思を確認すると魔素の抽出と放出を停止させる。すると、それまで騒がしかった制御室に響いていた機械音が止む。

「これでタイムリミットが、あと半年になった訳か」
「そうみたいね。で、ここはどうするの?」
「どういう意味だ?」
「だから、ここは放って地上うえに戻るのかってこと。さっきの部屋にいた子達に任せることは出来ないの?」
「それもそうか。シーナ、どうかな?」
『可能です』
「そっか。そうなると連絡手段はどうなる?」
『まずは私の体を起こして下さい』
「やっぱり、あるんだね、ここに」
『はい。申し訳ありません』
「あやまることはないさ。じゃ、探しに行こうか」
『はい!』
「じゃ、ゴルドさん達はここにいて下さいね。俺はさっきの人造人間ホムンクルスを起こしてくるから」
「ああ、分かった。なるべく早くな」
「うん」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「417なら、その番号を探せばいいんだよな。え~と、ここが300番台で、隣が400番台と。なら、この列か……」
ソルトは全裸の少女が漂う水槽の足下の番号を確認しながら、『417』を探す。
「415、416、417と……」
足下から水槽の中へと視線を移す。
『見ないでもらえますか』
『そうですよ。ソルトさんのエッチ!』
「見るなというけど、どうやればいいんだ、これ?」
『そうですね。水槽横の制御パネルにさっきと同じ様に掌で触れて下さい』
「シーナの方で操作は出来ないの?」
『私達のON/OFFはマスターに一任されていますので』
「でも、入口ですぐに接触して来たよね?」
『あれ? そう言えば、そうでしたね』
「まあいい。触れるぞ」
ソルトが制御盤に触れると、水槽の中でゴボッと音がしてたくさんの気泡が水槽の中に発生する。そして、中の少女の目がゆっくりと開かれ、全身で伸びをすると、水槽の中を凝視するソルトの目をジッと見返す。やがて、少女が息苦しそうにジタバタしだすと同時に水槽内の液体が抜かれていく。

「ごふっ……」
水槽の中の液体が完全に抜かれると、水槽のパイプがゆっくりと上がっていくと、全裸の少女が水槽の中から、ソルトの方へと近寄ってくる。

まだ、濡れた髪、体のままで一歩、また一歩と水槽の中からゆっくりと出てくる。だが、次に足を踏み出した時に少女の体がふらつく。
「危ない!」
少女が倒れる前にソルトが少女を抱き寄せる。
「大丈夫か? 君は……シーナでいいんだよな?」
「……はい。マスター」
『羨ましい……』

「ルーも体を作ってみるか?」
『少し、考えさせて下さい』
「まあ、慌てることもないだろう。じっくり考えてみるんだな」
『はい!』

ソルトはシーナにバスタオルを渡し、ソルトもシーナの頭を軽く拭いてやる。
「ありがとうございます。もう大丈夫です」
シーナの言葉を聞いたソルトは大きめの毛布をシーナに渡す。
「申し訳ないが、これで体を隠してくれ」
「マスター、私の裸は見苦しいですか?」
「シーナ、そうじゃないよ。女性の裸は無闇矢鱈に見せる物じゃないから」
「そうですか。残念です」
さっき水槽の中にいるときは見るなと言ったのにという言葉をソルトは黙って飲み込む。

「それで、ここの管理は一人で出来るの? もう二,三人くらい起こした方がいいんじゃない?」
「それもそうですけど……」
「どうしたの?」
「いえ、私達は皆同じ顔で、同じ体格なので……」
「なら、これでいいんじゃない」
ソルトはシーナの右側を少しだけ摘まむと、その髪の束を生成したガラスのリングで束ねる。

「ほら、これで見分けがつくだろ。それに『シーナ』は君だけだ」
「はい! マスター」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「エリス! 悪い、服を貸してくれ」
「いきなりね。でも、私のでいいの?」
「ああ、レイのだといろいろ余るからな」
「「な!……」」
「ソルト、お前はやっぱりもてないな」
「いや、でも正直に言わないと、不味いことになるだろ?」
「正直すぎるのも考えものだということも分かれよ」

「ソルトに今更、いろいろ言っても無理だとは思うけど、いいわよ。貸してあげる。で、どこにいるの?」
「よかった。エリス、ありがとう! シーナ、117イーナ25ニコ315ミーコ来てくれ」
「「「「はい。マスター」」」」

「え? 四人なの?」
「よろしくな」
「じゃ、ゴルドさん俺達男は部屋から一度出ようか」
「ああ、そうだな」

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ソルトとゴルドが制御室から出て、シーナ達の着替えが終わるのを待っているとしばらくしてから制御室のドアが開き、エリスが出てくる。
「お待たせ。終わったわよ」
「お、そうか」
制御室の中に入ると色違いの服を着たシーナ達がソルトを出迎える。
「マスター、見て下さい。ほら!」
シーナが嬉しそうにスカートの裾を片手で持ち、ソルトの前でひらひらさせる。

「分かった。分かったから、スカートをそんな風にするんじゃない」
「あら、意外な反応」
「エリスも楽しんでないで、止めさせろよ」
「なんで、面白いじゃない」
「あのな、間違ったことを教えたらダメだろ。どうすんだ? 他の人の前で同じことをしたら」
「それもそうね。シーナ、揶揄うのはその辺にしてあげて」
「分かりました。エリスさん」
「落ち着いたか? なら、この後はどうすればいいんだ? その地脈の暴走はどうやったら収まる?」
「それはこちらを見て下さい」
シーナが端末を操作すると、中央に浮かんでいた球体の立体映像の表面に地脈と思われる歪な線が表示される。
「シーナ、ここの座標を出してくれ」
「はい、マスター」
シーナが制御盤を操作すると立体映像の表面に青い光点が表示される。
「他にも似たような施設があるんだろ? それも分かり易いように緑色で表示してもらえるかな。後、その地脈の暴走している箇所が分かるなら、そこも頼む」
「分かりました。……更新しました」
シーナの言葉の後に立体映像の表面が更新され、緑色の光点が地脈と重なるように表示される。また赤い光点も表示されるが、どこにあるのか今の状態では、どこの国なのか場所がまったく分からない。

「この碧いのが現在地だとして……分からないな。シーナ、他の地図座標と併せることは出来るか?」
「マスター、地図データは更新されていないので、この施設が作成された当時の物になりますが……」
「そうか」
『ルーの方から、地図データの更新は出来ないかな?』
『少々、お待ち下さい。シーナさん、地図データを渡したいので、受信許可を願いします』
「分かりました。……地図データを受信しました。立体映像の表面に地図を重ねます」
「あれ、ここって……」

青い光点の上に旧グランディア王国、現ザンネニア王国が表示されている。
「遺跡がここにあるってことは、もしかしてグランディアを狙ったのはこれが原因なのかもね」
「それは、後で調べるなりするとしてだ。こっちの暴走した原因の赤い光点の位置はどこなの? 位置的にはザンネニアとは魔の森を挟んで逆位置だね」
「あ~そっちは魔族領だな」
「「魔族……」」
「二つの遺跡も魔族領だな」
「やっぱり、魔族っているんだね」
「まあな。でも、別にそんなに身構えるほどでもないぞ。中には気のいいやつもいるしな」
「でも、魔王もいるんでしょ?」
「どうかな? いたとは思うが、最近は聞かないぞ」
「どっちみち、ここには行かないとダメだろ。まずは屋敷に帰ってから報告と準備だな」
「そうね。でも、どうやって帰るのよ。まさか、階段を登って出るの?」
レイの一言に皆がうんざりした顔になる。
「俺のこの足で百階はキツイな」
ゴルドが自分の足を指していう。

「う~ん、シーナ。エレベーターって使えるかな?」
「申し訳ありません。点検が終わるまでは使用するのはお勧めできません」
「ま、そうだよね。せめて、転移が使えれば……」
「使えますよ」
「え? そうなの?」
「はい。入口の時点では転移スキルを阻害していましたが、マスターを正式に管理者として認めたので、マスターに関しては使いたい放題です」
「そうなの? じゃ、早速……『転移』」
「「「「あ!」」」」
ソルトが一瞬で消えたと思ったら、すぐに現れた。
「出来たよ! これで、いつでもここに来られる!」
「そうですか。では、ここでマスターとはお別れですね……」
「え? シーナは着いて来ないの?」
「え?」
「いや、だってさ。同じ施設を見付けても俺達じゃ分からないし。シーナに助けてもらいたいんでけど? だめ?」
「いいんですか?」
「いいよ、シーナちゃんかわいいもん!」
「そうね、レイよりはお手伝いしてくれそうだしね」
「今更、一人二人増えようが、大丈夫だ。ソルトなら、後三十人は余裕だな」
「ソルトよ。私はもちろん連れて行くよな?」
「あ!」
「あ? その返事はどういう意味だ?」
「……もちろんだよ。サクラ」
「その間が気になるが、まずは了承してくれたと受け取るぞ」
「……はい」

イーナ達とシーナの間で念話が出来ることを確認するとシーナがある程度の引き継ぎを済ませ、ソルト達と同行する準備が終わったことを伝える。

「よし、じゃ帰ろっか。皆俺に捕まってね。リリス達は前足だけでも俺に着けてね。じゃ、行くよ。いい?」
「その前にソルトよ。お前はどこに転移するつもりだ?」
「ゴルドさん。どこにって、もちろんギルマスの所でしょ。もしかして、だめだった?」
「ふ~あのな、これだけの大人数に大型の従魔四頭をいきなり、あの部屋に転移するのはヤリ過ぎだ」
「でも、約束じゃ……」
「そんなものは臨機応変に変えればいいだろ。いいか、転移するなら墓標の巣穴でも問題ないだろ。あそこなら人目にもつかんしな」
「あ、そうだね。さすがゴルドさん。じゃ、改めて。しっかり捕まってね、行くよ! 『転移』!」

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