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第三章 旅の始まり
第二十話 真打ち登場
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俺をジッと睨み付けているヘリオに対しマリオは興味津々といった感じで俺達をジロジロと観察している。
「で、君は何をしたいんだい?」
「面倒だから、揃ってから話す」
「揃って? もう、俺を含めて王族は揃っていると思うけど?」
「まだだ」
「ん? あ! そうか、そういうことか。なるほどね。マイクが面白いことになると言う訳だ」
「マリオ、一人で納得していないで私にも説明してくれ!」
「あ~ん~止めた! ヘリオ兄さん、マイクの置き土産を読んだでしょ」
「ん? アレがどうした?」
「ほら、よく見なよ。転がされている二人の王妃に手配書の子供……これってそういうことでしょ」
「……確かにな。だが、こういった現状を許すのは違うと思うが」
「いいからいいから、だからマイクがいるんだと思えばいいよ」
「だが「もう、いいから黙って見てようよ」……」
ヘリオがようやく黙ったのを確認したマリオが俺に話しかける。
「君……名前は?」
「コータ」
「ん、コータが用のある連中が揃えば話すって言うからさ。それを待とうよ」
「ああ、分かった」
ヘリオがどうにか落ち着いたところでやっと静かになった謁見の間に大きな声が響く。
「兄上、お呼びと聞いたが……ん? これは一体どういうことだ! 誰か、何があったのか説明しろ!」
「ジャミール!」
「兄上! ご無事でしたか」
「いいから、こちらへ来るのだ!」
「……」
存在感タップリに謁見の間へと飛び込んできたのは王弟である『ジャミール公爵』その人だった。全ての黒幕であろう王弟が現れたことで役者が全て揃ったことを確認した俺はマイクさんに頼んで謁見の間の扉を閉じてもらう。
ジャミール公爵が国王であるテリオの前、俺の隣に来たことを確認した俺は嘆息してからテリオの顔をジッと見る。
そして「あんたがソフィアの父親か」とだけ言うとヘリオが「貴様! この方を国王と知っての狼藉か!」と激昂するが、俺はこの国の国民ではないから関係ない。
俺はヘリオを無視する形でテリオに再度問い掛ける。
「おい、俺は聞いてんだ。答えろよ!」
「……ふむ」
テリオは俺をしっかりと見据えると一言だけ「そうじゃ」と答える。
「そうか。なら、どうしていつまでも、そんな高い位置で俺を見下げているんだ」
「貴様! 一度ならず二度、三度と「よい」……ですが」
「よいと言っておる」
「は……」
俺の言葉に飽きもせずヘリオは額に血管を浮き上がらせながら俺に食ってかかるが、それをテリオが制する。それを見たその隣に立つマリオはニヤニヤとしっぱなしだ。
テリオは俺が言ったことを噛み砕き呑み込んだ後に俺に対しその理由を尋ねる。
「余にそこまで言うからには何か理由があるのであろう。言ってみるがよい」
「ハァ? あんた、何も聞いてないのか?」
「何をだ?」
「ハァ~いいか? あんたの娘であるソフィアがキンバリー領に向かったのは知っているか?」
「ああ、悲しいことだが母親を求める余りに行ってしまった」
「なら、その道中で襲撃されたのは?」
「なんだと!」
姫さんがキンバリー領に行く途中で魔物の集団に襲撃されたことを話すとテリオは思わず玉座から立ち上がり、俺の側にいるジャミール公爵は「ちっ」と舌打ちする。
俺はテリオのその様子を見てふと、もしかして何も聞かされていないのだろうかと思うが、話を続ける。
「そのキンバリー領に向かう途中で魔物に襲撃されたところを助けたのが俺だ。そして、キンバリー領からクレイヴ領に向かうまでにワルダネ領への通行を阻害されたりしたのをなんとかクレイヴ領に無事に届けたのも俺だ。あんた本当に何も聞いてないのか?」
「……ソフィアが襲撃だと!」
テリオは立ち上がったまま、両拳を握りしめると「それは確かか!」と俺に聞いてくるので、俺はテリオに向かいズバリとそのものを言う。
「それはそこに転がっているオバさんと弟さんに聞いた方が早いと思うよ」
「ジャミールよ、どういうことだ!」
「……さあ、いきなりそんなことを言われても私には何がなんだか分かりませぬ」
「……」
テリオに真偽を確認された俺は、王妃二人と王弟に聞けばと素っ気なく答えれば、テリオは弟に対し問い掛ける。そして王弟はそれをスッと受け流す。
「ふ~ん、知らないと……ホントにそれでいいの?」
「小僧、私を誰だと思っている! 私に対してもそうだが、先程から国王である兄上にも対し無礼であろう!」
「もう、そういうのはいいから。それに俺はこの国の国民じゃないから関係ないじゃん」
「ぐっ……だが、私達はこの国の最上級の位置にいるものだぞ。それなりに謙るのが当たり前だろうが! これだから教育されていないガキは……」
「ふ~ん、そう……最上級だからって何してもいいとはならないと思うけど? なら、おじさんの上にいるそこのおじさんから叱ってもらえばいいのかな?」
「な、こ、小僧! どこまで私を舐めれば「ジャミール!」……兄上。ですが」
「よいと言っておる」
「ぐぬぬ」
俺が弟にそれでいいのかと確認すると、自分の立場を利用して俺を黙らせようとしてくるが、俺には関係ない話だとそれを撥ね除ければ、我慢出来ないのか弟が拳を握りしめたところで、テリオから制される。
「あんたは知らないって言うけど、こっちのオバさん達はどうだろうね。ねえ、マイクさん。俺はどうしてこの手配書をばら撒かれることになったのかな。話してもらってもいい?」
「その前に……」
「なに?」
「私の身の安全を保証して欲しい。私は元親衛隊隊長とは言え、このことで罪を追及されたのでは適わない」
「でも、それは国王であるオジサン次第じゃないかな。どうなの?」
「構わん」
「だって、よかったね」
「ああ、助かる。では……」
マイクさんは手配書の件で自分が罰せられないように約束して欲しいと言うが、それは俺の責任の範疇ではないのでテリオにどうなのと確認するとマイクさんの身の安全は保証されることになった。
それを聞いたマイクさんはゆっくりと話し始める。
「で、君は何をしたいんだい?」
「面倒だから、揃ってから話す」
「揃って? もう、俺を含めて王族は揃っていると思うけど?」
「まだだ」
「ん? あ! そうか、そういうことか。なるほどね。マイクが面白いことになると言う訳だ」
「マリオ、一人で納得していないで私にも説明してくれ!」
「あ~ん~止めた! ヘリオ兄さん、マイクの置き土産を読んだでしょ」
「ん? アレがどうした?」
「ほら、よく見なよ。転がされている二人の王妃に手配書の子供……これってそういうことでしょ」
「……確かにな。だが、こういった現状を許すのは違うと思うが」
「いいからいいから、だからマイクがいるんだと思えばいいよ」
「だが「もう、いいから黙って見てようよ」……」
ヘリオがようやく黙ったのを確認したマリオが俺に話しかける。
「君……名前は?」
「コータ」
「ん、コータが用のある連中が揃えば話すって言うからさ。それを待とうよ」
「ああ、分かった」
ヘリオがどうにか落ち着いたところでやっと静かになった謁見の間に大きな声が響く。
「兄上、お呼びと聞いたが……ん? これは一体どういうことだ! 誰か、何があったのか説明しろ!」
「ジャミール!」
「兄上! ご無事でしたか」
「いいから、こちらへ来るのだ!」
「……」
存在感タップリに謁見の間へと飛び込んできたのは王弟である『ジャミール公爵』その人だった。全ての黒幕であろう王弟が現れたことで役者が全て揃ったことを確認した俺はマイクさんに頼んで謁見の間の扉を閉じてもらう。
ジャミール公爵が国王であるテリオの前、俺の隣に来たことを確認した俺は嘆息してからテリオの顔をジッと見る。
そして「あんたがソフィアの父親か」とだけ言うとヘリオが「貴様! この方を国王と知っての狼藉か!」と激昂するが、俺はこの国の国民ではないから関係ない。
俺はヘリオを無視する形でテリオに再度問い掛ける。
「おい、俺は聞いてんだ。答えろよ!」
「……ふむ」
テリオは俺をしっかりと見据えると一言だけ「そうじゃ」と答える。
「そうか。なら、どうしていつまでも、そんな高い位置で俺を見下げているんだ」
「貴様! 一度ならず二度、三度と「よい」……ですが」
「よいと言っておる」
「は……」
俺の言葉に飽きもせずヘリオは額に血管を浮き上がらせながら俺に食ってかかるが、それをテリオが制する。それを見たその隣に立つマリオはニヤニヤとしっぱなしだ。
テリオは俺が言ったことを噛み砕き呑み込んだ後に俺に対しその理由を尋ねる。
「余にそこまで言うからには何か理由があるのであろう。言ってみるがよい」
「ハァ? あんた、何も聞いてないのか?」
「何をだ?」
「ハァ~いいか? あんたの娘であるソフィアがキンバリー領に向かったのは知っているか?」
「ああ、悲しいことだが母親を求める余りに行ってしまった」
「なら、その道中で襲撃されたのは?」
「なんだと!」
姫さんがキンバリー領に行く途中で魔物の集団に襲撃されたことを話すとテリオは思わず玉座から立ち上がり、俺の側にいるジャミール公爵は「ちっ」と舌打ちする。
俺はテリオのその様子を見てふと、もしかして何も聞かされていないのだろうかと思うが、話を続ける。
「そのキンバリー領に向かう途中で魔物に襲撃されたところを助けたのが俺だ。そして、キンバリー領からクレイヴ領に向かうまでにワルダネ領への通行を阻害されたりしたのをなんとかクレイヴ領に無事に届けたのも俺だ。あんた本当に何も聞いてないのか?」
「……ソフィアが襲撃だと!」
テリオは立ち上がったまま、両拳を握りしめると「それは確かか!」と俺に聞いてくるので、俺はテリオに向かいズバリとそのものを言う。
「それはそこに転がっているオバさんと弟さんに聞いた方が早いと思うよ」
「ジャミールよ、どういうことだ!」
「……さあ、いきなりそんなことを言われても私には何がなんだか分かりませぬ」
「……」
テリオに真偽を確認された俺は、王妃二人と王弟に聞けばと素っ気なく答えれば、テリオは弟に対し問い掛ける。そして王弟はそれをスッと受け流す。
「ふ~ん、知らないと……ホントにそれでいいの?」
「小僧、私を誰だと思っている! 私に対してもそうだが、先程から国王である兄上にも対し無礼であろう!」
「もう、そういうのはいいから。それに俺はこの国の国民じゃないから関係ないじゃん」
「ぐっ……だが、私達はこの国の最上級の位置にいるものだぞ。それなりに謙るのが当たり前だろうが! これだから教育されていないガキは……」
「ふ~ん、そう……最上級だからって何してもいいとはならないと思うけど? なら、おじさんの上にいるそこのおじさんから叱ってもらえばいいのかな?」
「な、こ、小僧! どこまで私を舐めれば「ジャミール!」……兄上。ですが」
「よいと言っておる」
「ぐぬぬ」
俺が弟にそれでいいのかと確認すると、自分の立場を利用して俺を黙らせようとしてくるが、俺には関係ない話だとそれを撥ね除ければ、我慢出来ないのか弟が拳を握りしめたところで、テリオから制される。
「あんたは知らないって言うけど、こっちのオバさん達はどうだろうね。ねえ、マイクさん。俺はどうしてこの手配書をばら撒かれることになったのかな。話してもらってもいい?」
「その前に……」
「なに?」
「私の身の安全を保証して欲しい。私は元親衛隊隊長とは言え、このことで罪を追及されたのでは適わない」
「でも、それは国王であるオジサン次第じゃないかな。どうなの?」
「構わん」
「だって、よかったね」
「ああ、助かる。では……」
マイクさんは手配書の件で自分が罰せられないように約束して欲しいと言うが、それは俺の責任の範疇ではないのでテリオにどうなのと確認するとマイクさんの身の安全は保証されることになった。
それを聞いたマイクさんはゆっくりと話し始める。
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