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第二章 動き出す何か
第五話 そういうお楽しみはいらない
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「まあ、そういう訳だ。お前に損はさせないから、考えといてくれ。顔合わせは晩餐の前でいいだろう。よし、じゃあまた後でな」
「え、いや、ちょっと……」
今度は俺が納得出来ていないのだが、クリフさんは「申し訳ありません」と言いながらも俺の背中をグイグイと押して部屋の外へと押し出す。
「もう、どういうことなんだよ。って言うか俺は自分の部屋が分からないんだけど」
俺は地図を映すとタロがいる場所……青い光点を目標に廊下を進む。
「そう言えば……」
俺はなんでこうなったのかを確認していないことに気付いた。そもそもワルダネ領が通れないってこともそうなんだけど、肝心の姫さんが母親である王妃を見舞いに来たってのは知っている。でも、そもそも王妃はどんな病気というか症状なのか聞いてないけど、これって多分だけどデッカい釣り針にしか思えないんだよな~でも、このまま放っておくのも正直、気分が悪い。
例え釣り針だとしてもどこかで悪巧みを考えているヤツが思い通りにいっているのが分かってニヤついているのかと思うだけでイラッとする。
なら、ここはフラグ・ブレイカーとして潰すのもテンプレ道だろうと思わずこれからのことを考えるだけで顔がニヤけてしまう。
タロの待つ部屋にと辿り着こうとしたところで青い顔の……兜をしているから分からないけど……隊長とすれ違うが「覚えていろ!」と小声で呟かれた。覚えていてもいいことがありそうには思えないから忘れます。
「ただいま~」
『お帰り~』
「留守番ありがとうね。何もなかった?」
『なかったよ』
タロは興味無さそうに寝転がったまま俺にそう返事をする。そういや元々こんな感じだったなと家では散歩の時以外は暇そうに寝転がり、時折家の前を小学生が通る時くらいしか起きてなかったなと思い出す。
「お前、フェンリルなんだろ」
『多分ね』
「多分って……ま、いいか。俺も寝ていいか」
『どうぞ……ふぁ~』
「じゃあ、この辺で……っと」
『ちょっと、くすぐったいから……』
「いいだろ、そういや犬を枕にするのも夢だったな」
『今はフェンリルなんだけどね』
「そうだよな、それも話せるなんてな……ふぁ~」
『……すぅ』
俺達はメシを食べたばかりというのも手伝っていい感じに微睡みに包まれていた。
「……様、コータ様、いいですか? 開けますよ? あら、うふふ。これはいいわね」
「ちょっと、コータ様を呼びに来たんでしょ。あ! ナニコレ!」
「でしょ。ちょっと萌えるわよね」
「うんうん、デッカいオオカミに少年が包まれて寝ているなんて、どこのメルヘンよ!」
「あっしっ!」
「うっう~ん……えっ」
「ほら、もう。お目覚めになられましたかコータ様」
いつの間にか寝てしまっていた俺とタロをそろそろ夕食の時間だからとメイドのお姉さん達が呼びに来てくれたみたい。だけど、部屋の外から呼び掛けても返事がないので扉を開けてみれば俺がタロに包まれて寝ているのを見て胸打つ何かがあったようで思わず声を上げたところで俺が目を覚ましたってところだろうか。
『肯定します』
「では、失礼します」
「失礼します」
「え?」
「うたた寝していたので、多少寝癖が付いていたのでお直しをさせて頂きました」
「そうなんだ」
「はい。では、ご案内致します」
「あの、それって断ることは……」
「仰ってる意味が分かりません」
「あ~そういうことなんですね」
「はい、お館様がお待ちです」
メイドのお姉さんはやんわりと「断ることが許されるとお思いですか」と口に出してはいないが、そういうことなのだろう。そういや、さっき話している時に爺さんに楽しみにしとけと言われたのを思い出すが思い出して益々行くのがイヤになってくる。
「どうしましたか?」
「なんだかね。イヤな予感しかしないから急にお腹が痛くなってきそうな……」
「あら、ソレは大変ですね。それでは急ぎ足で参りましょう」
「え? いや、ここは部屋に戻って安静にする案件でしょう?」
「何を言っているのか分かりませんが、とりあえずお館様の待つ食堂へ行けばなんとかなると思います」
「そんな訳ないでしょ」
「そうですか? でも、お腹は大丈夫そうですね。では、急ぎましょう」
「あ、はい」
このお姉さんには何を言ってもダメだなとタロと顔を合わせるがタロには関係ないとばかりにファ~っと欠伸しているのが微妙にイラッとする。
「タロ、お前には関係ないと思っているだろうけど、俺が身動き取れなくなるってことはお前もそうなるか、放逐されるかだからな。それの意味をよ~く考えるんだな」
『ワ、ワフゥ~』
「ふふふ、俺にはゴテゴテした衣装を身に纏ったお前か、痩せてガリガリになって木の皮を囓っているお前の姿が目に浮かんでくるけど、どっちが幸せなんだろうな?」
『ワフゥ』
「第三の選択で俺と一緒に世界を旅するってのもあるけどな」
『……』
「そうだよね、お前も一緒に『贅沢な衣装で!』……はい?」
『うん、考えたけど無理矢理変な衣装を着せられるのを我慢するだけで食べて寝ての生活が出来るんでしょ。なら、頑張って!』
「いや、だから『ペットの幸せは飼い主としての責任だよね』……そんなお前の犠牲になったお陰でここにいるんだけどな」
『昔のことは知らないよ』
「一月も経っていないけどな」
『気のせいじゃないかな』
「分かったよ。なら、お前はアリス嬢に献上するか」
『え~それは育児放棄だよ!』
「何を言ってるんだ。お前が望んでいる生活が出来るんだぞ」
『でも、そこにコータはいないんでしょ』
「ああ、残念ながらな」
『じゃあ、意味がないよ』
「ん? どういうことだ?」
『だから、ボクはコータがいて食べる物に困らない生活がしたいの。でも、アリスのところにはコータはいないんでしょ』
「ああ、そうだな」
『じゃあ、それはイヤだよ』
「お前、そんなに俺のことを……」
『そうだよ。だってコータがいないと誰がボクを洗ってくれるのさ』
「は? ちょっと待て! 俺はお前を洗うためだけに必要なのか?」
『そうだよ。見てよ、このフワフワな毛。これの根元まで洗うって大変なんだよ。分かる?』
「あ、ああ、十分に分かっているさ。なら、そのフワフワの毛さえ無ければ誰の所に行ってもいいんだろ?」
『コータ、目が怖いんだけど……』
タロの俺に対する忠義心が欠片も感じられないと思ったところで案内してくれたお姉さんが部屋の前で「どうぞお入り下さい」と扉を開けると、そこには既に着席済みの姫さんと爺さんが正面に座っていて、爺さんの左側には多分だけど爺さんのお身内が座り、反対の右側には護衛騎士の隊長だけが座っていた。
そう言えば他の護衛はキンバリー領で足止めされていたなと思い出す。そうなると必然的に俺とタロは隊長の隣に座ることになる。
「来たな、コータ。では、紹介しよう。これが私の孫娘達だ!」
「いや、ザックリし過ぎ!」
『肯定します』
「え、いや、ちょっと……」
今度は俺が納得出来ていないのだが、クリフさんは「申し訳ありません」と言いながらも俺の背中をグイグイと押して部屋の外へと押し出す。
「もう、どういうことなんだよ。って言うか俺は自分の部屋が分からないんだけど」
俺は地図を映すとタロがいる場所……青い光点を目標に廊下を進む。
「そう言えば……」
俺はなんでこうなったのかを確認していないことに気付いた。そもそもワルダネ領が通れないってこともそうなんだけど、肝心の姫さんが母親である王妃を見舞いに来たってのは知っている。でも、そもそも王妃はどんな病気というか症状なのか聞いてないけど、これって多分だけどデッカい釣り針にしか思えないんだよな~でも、このまま放っておくのも正直、気分が悪い。
例え釣り針だとしてもどこかで悪巧みを考えているヤツが思い通りにいっているのが分かってニヤついているのかと思うだけでイラッとする。
なら、ここはフラグ・ブレイカーとして潰すのもテンプレ道だろうと思わずこれからのことを考えるだけで顔がニヤけてしまう。
タロの待つ部屋にと辿り着こうとしたところで青い顔の……兜をしているから分からないけど……隊長とすれ違うが「覚えていろ!」と小声で呟かれた。覚えていてもいいことがありそうには思えないから忘れます。
「ただいま~」
『お帰り~』
「留守番ありがとうね。何もなかった?」
『なかったよ』
タロは興味無さそうに寝転がったまま俺にそう返事をする。そういや元々こんな感じだったなと家では散歩の時以外は暇そうに寝転がり、時折家の前を小学生が通る時くらいしか起きてなかったなと思い出す。
「お前、フェンリルなんだろ」
『多分ね』
「多分って……ま、いいか。俺も寝ていいか」
『どうぞ……ふぁ~』
「じゃあ、この辺で……っと」
『ちょっと、くすぐったいから……』
「いいだろ、そういや犬を枕にするのも夢だったな」
『今はフェンリルなんだけどね』
「そうだよな、それも話せるなんてな……ふぁ~」
『……すぅ』
俺達はメシを食べたばかりというのも手伝っていい感じに微睡みに包まれていた。
「……様、コータ様、いいですか? 開けますよ? あら、うふふ。これはいいわね」
「ちょっと、コータ様を呼びに来たんでしょ。あ! ナニコレ!」
「でしょ。ちょっと萌えるわよね」
「うんうん、デッカいオオカミに少年が包まれて寝ているなんて、どこのメルヘンよ!」
「あっしっ!」
「うっう~ん……えっ」
「ほら、もう。お目覚めになられましたかコータ様」
いつの間にか寝てしまっていた俺とタロをそろそろ夕食の時間だからとメイドのお姉さん達が呼びに来てくれたみたい。だけど、部屋の外から呼び掛けても返事がないので扉を開けてみれば俺がタロに包まれて寝ているのを見て胸打つ何かがあったようで思わず声を上げたところで俺が目を覚ましたってところだろうか。
『肯定します』
「では、失礼します」
「失礼します」
「え?」
「うたた寝していたので、多少寝癖が付いていたのでお直しをさせて頂きました」
「そうなんだ」
「はい。では、ご案内致します」
「あの、それって断ることは……」
「仰ってる意味が分かりません」
「あ~そういうことなんですね」
「はい、お館様がお待ちです」
メイドのお姉さんはやんわりと「断ることが許されるとお思いですか」と口に出してはいないが、そういうことなのだろう。そういや、さっき話している時に爺さんに楽しみにしとけと言われたのを思い出すが思い出して益々行くのがイヤになってくる。
「どうしましたか?」
「なんだかね。イヤな予感しかしないから急にお腹が痛くなってきそうな……」
「あら、ソレは大変ですね。それでは急ぎ足で参りましょう」
「え? いや、ここは部屋に戻って安静にする案件でしょう?」
「何を言っているのか分かりませんが、とりあえずお館様の待つ食堂へ行けばなんとかなると思います」
「そんな訳ないでしょ」
「そうですか? でも、お腹は大丈夫そうですね。では、急ぎましょう」
「あ、はい」
このお姉さんには何を言ってもダメだなとタロと顔を合わせるがタロには関係ないとばかりにファ~っと欠伸しているのが微妙にイラッとする。
「タロ、お前には関係ないと思っているだろうけど、俺が身動き取れなくなるってことはお前もそうなるか、放逐されるかだからな。それの意味をよ~く考えるんだな」
『ワ、ワフゥ~』
「ふふふ、俺にはゴテゴテした衣装を身に纏ったお前か、痩せてガリガリになって木の皮を囓っているお前の姿が目に浮かんでくるけど、どっちが幸せなんだろうな?」
『ワフゥ』
「第三の選択で俺と一緒に世界を旅するってのもあるけどな」
『……』
「そうだよね、お前も一緒に『贅沢な衣装で!』……はい?」
『うん、考えたけど無理矢理変な衣装を着せられるのを我慢するだけで食べて寝ての生活が出来るんでしょ。なら、頑張って!』
「いや、だから『ペットの幸せは飼い主としての責任だよね』……そんなお前の犠牲になったお陰でここにいるんだけどな」
『昔のことは知らないよ』
「一月も経っていないけどな」
『気のせいじゃないかな』
「分かったよ。なら、お前はアリス嬢に献上するか」
『え~それは育児放棄だよ!』
「何を言ってるんだ。お前が望んでいる生活が出来るんだぞ」
『でも、そこにコータはいないんでしょ』
「ああ、残念ながらな」
『じゃあ、意味がないよ』
「ん? どういうことだ?」
『だから、ボクはコータがいて食べる物に困らない生活がしたいの。でも、アリスのところにはコータはいないんでしょ』
「ああ、そうだな」
『じゃあ、それはイヤだよ』
「お前、そんなに俺のことを……」
『そうだよ。だってコータがいないと誰がボクを洗ってくれるのさ』
「は? ちょっと待て! 俺はお前を洗うためだけに必要なのか?」
『そうだよ。見てよ、このフワフワな毛。これの根元まで洗うって大変なんだよ。分かる?』
「あ、ああ、十分に分かっているさ。なら、そのフワフワの毛さえ無ければ誰の所に行ってもいいんだろ?」
『コータ、目が怖いんだけど……』
タロの俺に対する忠義心が欠片も感じられないと思ったところで案内してくれたお姉さんが部屋の前で「どうぞお入り下さい」と扉を開けると、そこには既に着席済みの姫さんと爺さんが正面に座っていて、爺さんの左側には多分だけど爺さんのお身内が座り、反対の右側には護衛騎士の隊長だけが座っていた。
そう言えば他の護衛はキンバリー領で足止めされていたなと思い出す。そうなると必然的に俺とタロは隊長の隣に座ることになる。
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