リアルチェンジ 1

2.世界が変わる

37.めでたき事かな？ 願いが叶う時。

37.めでたき事かな？　願いが叶う時。

　やっと一仕事終わった時に、日本政府からの贈り物が、アメリカ政府を怒らせる感覚でやってきた。

　相当怒られて数を減らしたらしいが、名目は（慈善事業に協力してくれますよね！）しか書いてなかった。

　何かコンテナが工場の前にある。
　担当官は、全員嫁にしてしまえ！と言っている。

　は？

　50人のクローン体だった。
　…………。　どういう事だ？
　紙には日本に戻るのなら、日本政府の施設で預かります。
　いや、日本に戻っても、嫁がいないから…。

　とりあえず、自宅兼工場の安置するしかない。電力会社に頼んで発電設備をとなりに建設中だったが、中の発電機の火力を大きなものにしてもらった。

ウォーター
「……？？？？」

アイス
「え？」

極炎の精霊フローガ
「そんな…、こんな事って…。」

バーナー
「う～ん。贈り物？」

雷の精霊イカズチ
「このタイミングで来たということは…。」

光の精霊はライト
「あ～、ありましたよ。これは間違いないですね。」

土の精霊マテル
「間違いない。用意しなくては。」

ヤミー
「そうじゃな。間違いない。ご主人様の判断一つできまる。
　問題は、残りの20人の男のクローンか。」

　何か話しているが、旧ホテルに向かった。
　怨霊ズが待っていた。精霊達に守られて探知されないように、箱の中に入ってもらい工場まで移動する。

　そして、怨霊ズを外に出した。
　自分好みの身體（からだ）の前に行くが怨霊ズ。、戸惑う

　どうした？
　え？キレイ過ぎる？中にベーシックの魂が入ってない？
　は？　普通は入っているの？

　怨霊ズ曰く、クローン体には入っているらしい。怨霊の一体が言う。昔、あの除災家のクソ当主が結界を張ってクローン体培養をしたという。しかしある女性を蘇生させようとしても、全て失敗したというのだ。

　は？

　なにそれ？
　聞くと、オレの祖母を蘇生させようとしていたという。あ～、闇の精霊をクソ当主の祖父が捕まえる経緯で聞いたな。

　その実験の失敗と、魂が苦しんでいると言ったのがいかなくて、18で殺されたらしい。
　あ～、それは怨霊になるか…。

　で、今の状態は？
　まるで赤ん坊のような状態らしい。
　魂もない。そして、彼女達ように理想的にカスタマイズされているという。
　そして、霊的な文字で取り扱い説明書があったというのだ。

　彼女達と精霊達が相談していた。
「お願いがあります！」

　と、言う声からはじまった。怨霊ズの怨念を浄化してほしいという。
　そして、従者扱いでいいので娶ってくれと言ってきた。

　え？　いきなり30人に言われても。

ヤミー
「いや、主様！すでに8体います！だからプラス30でも良いでしょ！彼女達のスキルは我々の活動に整合します！」

　あ、あ～、まぁやってみてから考えたら良い！と言っておいた。

　そうだよ。どれくらい身體（からだ）が保つかわからないからな。

　え～、栄誉ドリンクとかも用意して、準備を進める。
　まずは、怨霊ズの怨念を浄化して、そして、彼女達の思考波長とクローン体の脳波をイカズチがリンクさせて、ウォーターが体液の管理と、ヤミーが魂の身體（からだ）への付与工程と、光の精霊ライトが細菌管理と、土の精霊のマテルが大地のエネルギーとのリンクを担当する。
　
　51時間に渡り、なんとか30体完了した。
　バーナー
「さて、今は我々炎系の精霊が命の火の補助をつけています。これから点火しないといけません。
　ハイ！男の極元気秘薬ドリンク！彼女達の結婚合意書も完了！ではもうひと頑張りです！」

元怨霊ズ
「ご主人様。これからも末永くお願いします！」

　
　ご、ゴクリ！　え？　えーーーーーー！

　すでに２徹超え…保つのか？オレ？


～　～
　
　その頃、ドイツ　ボン

「まだなのかよ！イギリスなんてエリート陰陽師１００人とその部下100人が入って楽勝なのだろ？早く早く！助けに来いよ！」

「NATOの連絡をみなかったのか！苦戦中だ！あてにするな。」

「ざけんなよ！どうするの！」

「オレの叔父が、アメリカの大使館勤務なのだけどさ。ミスターゾンビバスターを追い出したのだって。陰陽師が来るから陰陽師ファーストで冤罪の指名手配も外さないのだってよ。」

「は？それは本当か？」

「オレの嫁の方の義父が、党の幹部だ。あまり話したくないが、電話する。もうこのままだとボンは駄目だ。」

　本当にかけたらしい。

義父
「う、うるさい！娘を返せ！」

兵士
「それで、お義父さんはボンの住民を虐殺させて、オレも殺すということなのか？」

義父
「どういう事だ！」

兵士
「ミスターゾンビバスターを冤罪をかけて指名手配で殺そうとする。そして、殺そうという組織の国際テロ組織サッサ　ファミリーの陰陽師達の精鋭200はイギリスでゆっくりと過ごしてボン陥落を見守るって、すでに情報が出回っているのだよ！！
　他のヤツがすでに、暴露して住民を脱出させてるぞ！」

義父
「そんな…馬鹿な！冤罪は解除してすぐにこちらに対悪魔兵器が来るはずが！い、いいか！生きろ！孫には父親がいる！わかったな生きろ。党首と首相に抗議してくる。やばかったら空メールを送る。すぐに逃げろ！」

　兵士の義父は、首相に掛け合った。首相はビックリする。そして、対悪魔の実務を持つ副首相に問い詰める。
　事実だった。兵を民を失う訳にはいかない。
　首相は、決断する。副首相は鎖のムチで叩きのめして、縛った。
　議員は空メールを送る。そして、首相は将軍に首相は命じる。ボン撤退。

　苦渋の決断だった。そして、世界に発表する。よくも裏切ったな！と、日本のサッサ　ファミリー担当の大臣に名指しで非難した。

　ミスターゾンビバスターに、冤罪をかけて指名手配にして殺すように要請した事もバラされた、サッサ　ファミリー担当の大臣。
　この怒りと恨みは深いぞ…。

　～　～

　イギリスは、偉そうにする陰陽師達の態度に腹を立てていたが、政府は魔女達とは歴史的に仲が悪い。魔導士もでてこない。
　しかし、だんだんと観察していると、ゴースト1体すら討伐できていない。
　増えるゴーストと戦っているふりをして、逃げているだけだ。
　そして、ついにポンコツだとバレた陰陽師達。

　イギリス政府は、本当の陰陽師（過去に除災家当主の戦闘映像がある。）を派遣しろと怒りの電話を日本政府にした。
　日本政府は、除災家に当主の出陣も要請した。
　それほどの怒りだ。イギリスが落ちたなら、同時に押してはいけないボタンも押して道連れにすると言う気迫があったから流石に焦るが、除災家は当主がすでに托卵を政府が知っていて、煽っていた事に気がついていて今回は無視した。
　しかし、当主は「早くイギリスのゴーストを殲滅しないと貴様らは除籍して、これまでの罪を清算させる。」とだけ、通知した。
　それも、SNSサイトで公開したのだ。

～　～

　公開した？慌てるイギリスの自称・除災家当主の子供達。
　援軍が来るまでのらりくらりとするつもりだったが…ゴーストが攻めてきた…。

　そして、ホテルは倒壊した。

［速報］陰陽師のエリート軍団。全員生死不明の行方不明。ロンドンから政府移動開始。