異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第7章 平定と平和が確立する事による、安定の伝染と次の展開。

第167話 復讐するまでも無い、と言えたら良かったのだが。

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第167話 復讐するまでも無い、と言えたら良かったのだが。

異世界374日目  午後1時

 しばらく休んでいたら、モンスター地帯を震源とする地震が発生した。

 急いで向かうと、魔王たちがダンジョンから出撃するところだった。
 すでに1つは魔王がもうすぐ出てくる。
 
魔王ゴブリン バーサーカーキング
「やっと開放されたぜ!ウッ!」

「マグマスピア!」
 出会い頭に、マグマの槍で滅多刺しにした。

 [魔王ゴブリンバーサーカーキングが討伐されました。4つのフェイクダンジョンが崩壊しました。]

 あ、フェイクだったのか!
 と、言うことは…?


 帰ると、[中層部の元担当者 デカンラー]が、悔しがっていた?
 ん?吸血鬼達がニンニクの湖でにハマって行くが、ユピるの腕の中に何か毛玉が?

 あ!吸血鬼ネコか!
 しかし様子が変だな。口がガムテープで閉じられて、引っ掛けないように足もすべて土で固められていた。

 そして、5本ほどどこかで見たことある注射が刺さっていたのだ。

淀川 油秘(よどがわ ゆぴ)
「あ、おかえりなさいませ。ネコが襲ってきたので捕まえて、ニンニク注射を打ちました。
 今のところ50%の確率でのせめぎあいですね。」

 そして、ニンニク湖に浮いている三人のクソ吸血鬼勇者達を鎖で縛って、引き上げる。
 勇者国王も引きずりだした。

 エルフの勇者国王の母親 バビガが喚いていた。
 
「そんなにこの世界を、地獄に変えたいのか?
 貴様らの魔王を利用しての支配は終わりだ!
 一応聞いておこう。どこがいい?」

 そこに、エルフの長老 シュトラが空に姿を表す。
 「女神様達のご命令だったのだ!貴様みたいな下郎が口出しするのは許さん。」

「許さんのはこちらだ!」
 極大風魔法を、放とうとする魔法を杖ごと斬り、雷を発射する。

エルフ長老 シュトラ
「ギャーワーーーー!」

 ドサリ!
 エルフ長老は、黒焦げになって地上に墜落して、鎖で拘束された。

 (掌握)をフルパワーで使い、暴れる三人のクソ吸血鬼勇者と、勇者国王を集める。
 吸血鬼ネコの口にロートを突っ込み、ナツが聖清水を流しこむ。
 するとクソ吸血鬼勇者 凶粗 爺露雨(クソ ヤロウ)から、ケムリが出てきた。
 そして、奴らの見えた魂のスキル部分を、剣で斬って行き、碎く!

クソ吸血鬼勇者 16代目 凶粗 爺露雨(クソ ヤロウ)
「ギャー!熱い熱い熱い熱い熱い熱い!
 く! うがーーーー!」

 こうやって、三人は勇者スキルを斬られ、吸血鬼スキルも斬られ、タダのクソとなったのだ。

 勇者国王
「ワシをどうするつもりだ!」

「もう、エルフ達に好き勝手にさせんよ。
 世界征服計画も終わりだ。さてお前の表側の願いは、叶えてやったぞ?勇者国王?いや勇者魔王か?」

勇者国王
「ワシは、魔王ではない。キャロッテリア王国は土地を明け渡してそして、ワシを崇拝する人族だけが生き残るはずだったのだ!」

「今度は崇拝かよ!さてと、そろそろ正体を見せる時がきたぞ!
 良かったな~。エルフ達にその正体がバレるのだから!」

エルフ長老 シュトラ
「な、何をするつもりだ!」

エルフ四天王バビガ 勇者国王の母親
「え?何?この元勇者三人の魂の波動?まさか、うちの息子(勇者国王)達が不死とはならないけど、すぐに蘇生できるようになるために異世界に捨てた、4つに分裂した魂の残り3体なの?」

勇者国王
「は? 本当か! や、やめろ!オレはその三人みたいに馬鹿ではない!クズでもない!外道でもないぞ!」

「いや、喋り方が少し違うだけ。根本的に同じだな。だからバレた。お前は、ろくでもない宰相などをその場で処刑する王権に対する覚悟がなかった。
 それが、バレる原因だったのだよ。」

エルフ四天王 バビガ
「そ、そんな…。それは私が教育を間違っただけで…ゲフッ!」

 ローズに叩かれたバビガ。

キャロッテリア王国 女王ローズ
「うるさい!この世界はオオベ様の管轄だ!何が勇者国王だ!このクズ外道が!」

 ベキッ!

 ローズに踏み抜かれて、骨が折れるバビガ。
 
 そして、勇者国王の勇者ジョブの部分を除去して素の国王にした。

 パン!

 (掌握)を全開にして、奴らが喚く前に両手を叩いて4人と統合して元の魂に戻す。
 肉体もエルフ部分を除去して、1人にした。

??
「「「「オレ、俺様、ワシ、俺、は?」」」」

 30分後、やっと統合したらしい。

16代目 凶粗 爺露雨(クソ ヤロウ)改め17代目 凶粗 爺露雨共(クソ ヤロウドモ)だな~。

「今日から、貴様は17代目 凶粗 爺露雨共(クソ ヤロウドモ)だ!
 そして、バビガ!貴様も心配するな。お前さんの母親としての行動を重んじて、コイツラの本当の仕事を手伝わせてやる。
 長老シュトラもな。他の四天王もついて行かせてやる。
 そして、エルフの兵もな。

 仕返ししたかったが、世界を存続させるのが先だ。逃げて帰ってきたらオレの復讐が待っているぞ!よく覚えておけ!」

長老シュトラ
「ヒィーーーー!」






 
 
 

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