異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第7章 平定と平和が確立する事による、安定の伝染と次の展開。

第165話 さぁ復讐してやろう!(ローズ視点)

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第165話 さぁ復讐してやろう!(ローズ視点)

 異世界372日目  午後3時

 ローズです。ご主人様は、アイドルデビューが決まった大精霊達の衣装に魔法陣を描き込んでいるので、今回は私が話します。
 
 さて、地下の牢屋に行くと、勇者国王がうめいていますね~。
 今頃になって、自分の力では発動できていなかったスキルを使った反動が来たのでしょう。
 そして、隣の牢屋ではその母親のエルフが土魔法で封印されています。

 コイツラは、ご主人様がダンジョンよりも深い御慈悲をかけて、一度は勇者国王に魔力供給をせずに反省するという機会を与えられたのに、こうやって、やっと元の姿に戻ろうとする平和をぶち壊したのてすよ!

 さて、異常なしですね。
 
 しかし、冒険者新聞はとんでもないことを報道していました。
 ニャラルド王国(元レオラルド王国)からの難民が、各国に拡散して吸血鬼国家となっていき、鎖国をしたスカカバ王国以外を吸血鬼国家として統一したと言うのです。

 国境の門前町は、門を閉めてしまいました。
 それにしても、自分は吸血鬼ではない!なんて言っている元レオラルド王国民なのですが、牙が生えて真っ青で、太陽の光を嫌うって間違いなく吸血鬼の症状ですよね~。

 
 異世界373日目  午前8時

 冒険者ギルド新聞
[速報]スカカバ王国陥落。
 冒険者ギルド スカカバ王国支部から避難して来た者たちからの情報。
 スカカバ王国内のゾンビ兵が反乱を起こしたもよう。
 よって王族は全滅が確認された。


 コレによって、この世界はオオベ様が統治することになった、聖大教会帝国をいれてオオベ国以外の国家は滅びたのですね。

 なるようになってしまいましたか。
 ご主人様、人として復讐出来なくなったと、落ち込むだろうな~。
 あと、ユピるさんの処遇は、一般庶民となりました。
 あと、勇者国王が我らの国を攻めてきた時に、レオラルド王国内の人間の内、庶民60%全員が聖大教会帝国に逃げたらしいという事がわかり、吸血鬼になったのは元ブリントン王国からの亡命貴族とかだけらしいですね。

 それを聞いてホッとしていたご主人様を見て、やはり他の人達の心配はしていていたみたいですね~。
 
 ユピるさんが、元いたアイドルユニットで行き場のない者たちを、この世界で受け入れて欲しいと要請してきました。

オオベ
「ここは、戦闘ありきの世界だぞ?いいのか?ユピるさん?」

ユピる
「このままだと、あのアイドルユニットが終わるのは必然です。そのあと待っているのは[裏切り者]の粛清しかないでしょう。」

 粛清と聞いて、「やられっぱなしとか、泣き寝入りはするつもりはないが、反省しないという前提で事を進めてもな~。」と、まだまだ復讐はするつもりですが、悩んでいるみたいですね。

 それを見て、ユピるさんは複雑な顔をしていました。

 さて、タウリーンの地下情報室では、実は地球の事もモニタリングできるようになっていたのです。
 監視対象その1 果蓮 杉名(かれん すきな)
 奴は、裏のつてを使ってのうのうと普段の生活をしようとしているみたいです。

 それを見て、「やはりあれをやるか!」と復讐することにしたご主人様。
 しかし、吸血鬼となった猫の王様と三人のクソ吸血鬼勇者をのモニタリングをずっと見ています。

オオベ
「あ! まさか…。う~ん。だけど確かに証拠が揃っているからな~。」

 ご主人様は、すでに読み終わった魔導書を見始めました。
 そして、私達に聞きました。
 「あいつらの魂が、同一だと言われたら、どう思う?」

 ユピるさんは困惑して、女神様(ナツ)は「そうだと思います。吸血鬼になって別々の魂と処理させるプログラムが壊れたと思われます。」と言われた。

 だが、次の言葉が我々ウサギ獣人と、エルフ達に衝撃だった。

オオベ
「そして、もう一つ知った魂がある。勇者国王だよな。」

 は?マジデスカ??

 ご主人様は、1つの魂で何人も同時にやっていた前世がある。
 そして、勇者国王の命を救った時に、勇者スキルを調べるために[掌握]で勇者国王の魂を触った事があった。

オオベ
「考えたくなかったけど、あいつらの魂は同一だよな~。ハァ~。どう処罰すればいいか~。
 殺しても、違う形で戻ってくるから面倒なのだよな~。」

 殺したら終わり!というものではないらしい。地獄に送り込んで一件落着というのではない。

オオベ
「ちょっと、相談に行ってくる。
 ユピるさん達は、休んでいて。そして、吸血鬼達の対応はしばらく任せる。
 火炎放射器は、作ってあるから。
 同一だとわかった以上、関係各局の承認とかいろいろあるからな~。」

 あ~ご主人様、管理者仕事ですね~。ナツ様もニコニコしてます。
 
 

ーーーーーーーーーー
 しかし、オオベを待っていたのは、意外な者だった。


 
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