異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第5章 住める場所を作ろう!

第143話 恐怖の身体測定

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第143話 恐怖の身体測定

 異世界325日目 午前7時
 約束日まであと、4日。

 約束の日? そう!日本政府に一ヶ月待つと言った期日まであと4日。
 すーーーーかり!忘れてました!
 今は、エルフ達の身体測定をしている。
 血液検査とか、抵抗なく受け入れた?
 ナツの事を、エルフの上層部は覚えていたらしい。
 出ました。リン分不足とか沢山出てきた。

予言姫プレリュード
「頼む。バカな事をしたのはわかってきた。どうにかエルフを滅ぼさなきでくれ。」

聖樹
「どうかお願いします。」
 何故か18歳くらいの人型に変化した聖樹も土下座してきた。

 ナツと、ミレーヌの顔が怖い!

ミレーヌ
「ひさしぶりね、長老。で?勇者国王計画はうまくいったの?
 魔王1体すら、倒せなかったよね?
 魔王ヒバリ(雲雀)さん。やれることはやったって、大魔王を辞めて天界にスカウトされて天に飛び立ったわよ?
 何が、天地融和の基礎としての勇者国王よ!
 そして、それも主様の犠牲によって力を押されられた状態の魔王すら、倒してない!
 何を考えているのよ!」

エルフの長老
「う、確かにそうだ。しかし、女神の計画に我々は何も反論すらできなかった。許してくれとしかいえない。」

ナツ(女神様Ver.)
「さて、身体測定の次は、御主人様の心から服従出来るかの、身体検査ですね?」

 え?なにそれ?
 オレは逃げようとしたが、マリーナ達に捕まった。



 そのころ地球の日本政府でも身体測定が始まっていた。
 身体測定という、主に衆議院議員選挙後の組閣するときに何か調査するのであるが、この身体測定は人間かどうかという身体測定だ。

 官房副長官達は、すでに内部に妖怪が入れ替わっていると知って、徹底的に検査するしかなかった。
 そして、あの後変わってしまった政治的背景が、かなり影響していた。
 ステータスで、御乎幤(おおべ)または大縁 増田(おおべ ますた)に対する負債が、標示されてしまうのだ。
 そして、それは午前と午後の12時にアラームと共に勝手に出現する。
 初めは、国会議員だけだった。
 しかし、1日後官僚も同じようになり、地方公共団体の知事に市長や町長、そして、職員もそうなった。しかも派遣職員も。
 そして、市役所に出入りする業者もそうなって行った。
 「私は関係ない!!」と職員がやめても、ステータス自動開示は消えなかった。
 そして、ある国会議員が試しに辞めたが、消えなかった…。
 その事が広まり、いろいろあってその元国会議員は、再選されるしかなかった。
 誰も責任なんて取りたくない!
 過去の関係者の子孫で、直系のヤツがやれば良いと言うのが世間の考えだったが、魔王を倒せと!押し付けるととんでもない(しっぺ返し)がやってくるのでは?とも国民は思いはじめて、大縁 増田(おおべ ますた)に押し付けようという考えはなくなった。

 そして、やっとなぜ?大縁 増田(おおべ ますた)は、「独自で討伐」「私怨で討伐」と言っていたのか?
 政府が、命令したもの以外の、オオベが討伐したモンスターの未払い報酬カウントが増えてないのだ。

 流石に、どういう事かわかった自衛隊勢力とかは、方針を変えた。
 
 しかし、総理府はそれだけでは解決しない問題に頭を抱えていた。

 どうやって、人を生き返らせるの?

 金で解決させろ? 無理!!札をいくら作っても無駄!
 根本的解決なんて無理。
 そして、この時点で大縁 増田(おおべ ますた)の両親が、どんな目にあったかが調査の結果わかった。
 裏切り者 影身命(かげみのみこと)が、邪神から教えてもらった、異世界投棄の術でこの世界から出されたのだ!
 しかし、自称高僧 影身命(かげみのみこと)は「異世界召喚返しは、この術の応用であり、すでにやくに立っている以上、ワシを軽く見るとただでは済まさんぞ!」とか言っている事である。

 そして、なら彼の両親をすぐに戻せ!と言うと逃げた!
  
 
 最悪の状態で、最悪レベルのストレスがかかると、最悪の発想が生まれる。
 [裏切り者]達の親族や一族は捕らえられた。
 わざわざ独房作ってまで、捕えて大縁 増田(おおべ ますた)の気に入る者が出なければ、その一族は全員処刑だとしたのだ。

 20××年代の人権思想なら、まず受け入れられない考えだが、そこに行き着いてしまった。

 総理府は言う。[支払いを許してやっても良いと思うようにしろ!貴様らがやった事だ!命がけでやれ!]

 そして、ついにその当日になってしまった…。


  
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