異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第4章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第113話 詐欺師は焼かれる。

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第113話 詐欺師は焼かれる。

異世界256日目 朝

 ズガーン!ズガーン!とモンスター地帯で爆音が鳴り出したと、同時に旧クソバカ王国エリアでも爆音が鳴り響き出した。

魔王太子兼勇者
「く!な、なぜだ!貴様は昨日魔力を使い果たしたはず!」

「寝たら終わりだ。昨日はよく寝たからな。
 さてと、やっぱりあの魔族の中にいた、王太子と名札をつけたやつは偽物だったな。
 ふう~。あのまま地球に行っていたら、こんな事にならなかったのに。
 で?この世界を征服したかったの?」

魔将軍?
「死ね! 王太子陛下バンザーイ!」

 ドーン!

 将軍が、オレにひっついて自爆したが、魔将軍の身体は無事で、オレに顔を持たれて[掌握]にて捕まっていた。

「ふ~ん。アイツらを地球に送ったあとに、魔力の無いオレを殺して、占領する計画か~。
 本当に詐欺師だな~。
 まさか、お前らの後ろにいる邪神ってザーギーシーっていう、ツルそっくりの白い鳥型の邪神じゃないのか?」

魔王太子兼勇者
「な、なぜわかった!」

 は?

 あっ、そうなのか。(悟り)
 この変なネーミングからすると、こいつの半身も地球にいるな~。

 あ!なんとなくわかって来たぞ!
 「お前?勇者になったのは、恐らくだが異世界勇者召喚が行われた時だろ?
 そして、勇者なのに全てのスキルを封じられて、まるで貴様は魔力タンクだ!なんて言う扱いのスキル構成だったのだろ?」

魔王太子兼勇者
「な、なせそれを!」

 ハァ…。
「なら、一層奴らと一緒に行くべきだったのだよな。お前のパートナーは、あのクソ召喚勇者だったのだから。
 お前は、あの邪悪な勇者と組んで、世界征服しろって元監理者神に言われたのと同じ事がおこっていたのだから。」

魔族兵士
「クソ!嘘も大概にしろ!」

「ウソをついてドウする? だいたいジョブなんて誰が付与する?
 そして、お前らオレが捨てられてるのを見たよな?
 なぁ?兵士さんよ?1ヶ月いないにこの国からでろなんていったよな?」

魔族兵士
「変装が、バレていたのか。」

「イヤ、今わかった。まぁ、この世界もそろそろ終わりだからな。」

魔王太子兼勇者
「なぜそう思う?」

「子供が生まれていない。となると、魂が来ていないからだな。つまりだな転生先ではないという扱いになったのだよな?この世界が!」

魔王太子兼勇者
「ほう、そこまで気がついていたのか。
 降伏するのか?」

「いや、降伏?しないよ?はっきりと言っているけど、八つ当たりと私怨だから。
 魔王と邪神達のせいで、オレとオレの一族は不幸にされたからね。
 赦すつもりはない。でもよかったよ!魔大陸にいるのだろ?魔王?
 ネーミング的に、地球に半身送った魔王か邪神がいるのだろ?」

 ガクガクガクガクガクガクガクガク
 魔王太子は、オオベ顔をみて恐怖に染まった。地球に行けば良かった…。

 しかし遅かった。
 まさか氷漬けにされて、スキル製造機にされるとは、この時全くわかっていなかったのだ。


異世界260日目

 魔大陸 魔王城

魔王
「な、なんてことだ!」
(魔王視点)

 城から見える火山で土魔法で作っただろう、でかい鉄の腕に首を持たれて、死にかけの邪神ザーギーシー様が見えた。

オオベ
「よくも、オレを不幸にしてくたな!よくもオレの親や親戚の六郎兄を殺してくれたな!
 貴様ら、皆殺しにしてやる。」

邪神のサギ?
「クエーーーー!」

[異世界間災害指定モンスター 邪心神サーギーシーが討伐されました。
 経験値が入ります。スキル(体験学習)が発動しました。スキル(心体掌握)が習得されました。
 [掌握]に統合されました。大幅にスキルレベルが上がります。]

 そして、魔王城の周りのマグマに、マグマ魔法が注がれ出した。

大魔王マグラート
「グハッ! お、オレの血のマグマの結界を、マグマで攻撃するのか!
 うううう!ゴハッ!」
 
 吐く血がマグマな吸血鬼の大魔王マグラートは、自分の結界に攻撃された事でもはや逃げられないようにされた事を悟った。

オオベ
「ねんね~ん、ころり~よ、殺(ころ)り~よ~、坊やは~…。」

 どこかの地方の赤子の歌だろう。そして、飛んでいたマグマコウモリ達は眠るように落ちてゆく。

 即死耐性が効いていない。
 
 3時間後。
 魔族の中の5大・大魔王1角であった大魔王マグラートは、怒りの権化となったオオベの顔を見て恐怖し、そして、しばらくの戦闘の後に魔石とドロップ品のマントを残して消えた。

 

 
 
 
 
 
  
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