異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

文字の大きさ
上 下
68 / 194
第2章 要塞建築編

第67話 ダンジョン攻略させて見ては?

しおりを挟む
第67話 ダンジョン攻略させて見ては?

 異世界168日目 朝

 1日以上しっかりとお互いを知り、ムフフな事をして、新たに従者になった王女とリーナの姉の女騎士は、手紙をレオラルド王国に送った。

 冒険者ギルド特急便で送られた手紙は夕刻には着く。

 異世界168日目 夕方

 その手紙を見て、頷くレオラルド王国 勇者国王。
 
勇者国王
「おい!宰相!そして、オオベを捕まえたらなんとでもなると言っている大臣3人出てこい!
 そして、服を脱いで神託の実行実験をする。
 魔力譲渡だ!やれ」

 すぐに、何の事かわかった大臣達。宰相も真っ青だ。
 
宮廷魔導師団長
「魔力譲渡は、確かに男女間ならその方法でしたと言う話は昔あります。
 男と男では、悪魔しか召喚しなかったとして、禁止されています。」

宰相
「あ、悪魔!」

副宰相
「え~、手紙の後は…、陛下?王女様はオオベにひれ伏すということですか?」

勇者国王
「オレは、オオベの手術の間は身体から意識が離れて見ていたが、嫁にやっていいと考えていた。別に構わない。何かとんでもないモノを感じていたからな。
 そして、この書状だ。
 教会は何か隠しているな。あの聖皇は地球に行ってしまったが、何を隠していたのやら。
 この、オオベの書いている事は、恐らく本当だろう。
 禁書に、魔王の半身を何とか呪いで異世界に投棄したと書いてあったが、まさかな~。」

宮廷魔導師団長
「私の師匠の持つ魔導書にも書いてました。この神託には、裏があると考えていいでしょう。」

宰相
「しかし、魔王を倒さないと、この世界は終わりだ!」

大臣
「オオベは、魔王を倒して行ってます。単体だから限界もある。だから兵士のレベルを上げる必要がある。すべて利にかなってます。」

副宰相
「あのクソ実力も行動の正当性も無いことばかりする、クソ生意気なクソ召喚勇者達をダンジョンにいれて、レベリングさせましょう!
 それで、最奥の魔王を討伐させるのです!」

 大臣達は、異議なしと賛成する。

 [冒険者ギルド新聞速報 異世界召喚勇者は、ダンジョン攻略刑に処されました。]


 異世界168日目 夕方

 ギャーー!
 オレの眼の前には、モンスターの叫び声が出てくるダンジョンがあった。
 聖水精製魔方陣10からドバドバと注がれる聖水が、ダンジョンに流れていく。
 そして、モクモクと水蒸気が上がっていく光景があった。
 つい最近開発した、ダンジョン水攻めだ。

 モンスター地帯に、入ってダンジョンを探すまでもなく、あたり一面にあった。
 さすがのピーチや従者になったテリーナとテリーゼはもあっけに取られた。
 もう、中に潜って討伐するのが正当派とか言ってられない状態だ。
 見ただけで既に300はある。中には魔王がいないものもある。
 聖水攻めを実行するしかない。
 魔力ギリギリまで聖水を仕掛けていって、今日は空間部屋に入った。


 異世界170日目 朝

「口に合うかどうかわからんが、食べるか?」

 朝おきて、外をみると魔石とダンジョンコアと宝箱があった。
 そして、1つものダンジョン跡は少し違って、男とダンジョンコアと、魔石があった。
 
「オレは、すぐにピンと来た。雰囲気が勇者だ。」

リーナ
「その魔力波動。勇者ですね。」


「え?勇者?いや、勇者ではないのか?オレは行きているから、勇者が生まれるはずはない。
 だが、なぜわかった?」

「その娘は、元勇者。今はジョブごと分離して、封印した。
 下手な、素人推理だがいいか? その形が崩れた魔石は、使用した為。
 大きさから、魔王だな。レベルは中堅か?
 そして、魔石のくぼみから心臓の形だな?
 つまりだな、まだ勇者が1人だけの時代に魔石と魔王の心臓だけ取り出して、国王に解放を迫ったが、だめだったので封印しようとしたが、魔王は最終手段を使用して、身体の1部を既にダンジョン化させていたのを、知らなかった。
 そして、心臓だけになった時に暴走して、ダンジョンが出来て、取り込まれたっとことか?」


「ダンジョンの事は恐らくそうだろう。
 何だ?オレの伝説でも残っているのか?それになぜくわしい。その言い方だと勇者が何人もいるみたいじゃ無いか。」

 リーナがくわしく説明する。


「そんな、大量の魔王とは。まさか先程の魔石はすべてダンジョン跡?」

「そうだよ。序でに言うと、オレは勇者では無い。 おそらくだが、先程のあんたの話だと、1551年前以上前だな。
 クワガタの魔王の半身は倒した。あのヘビパーティーもな。
 だが、まだまだいるよな?半身だけ魔王を他の世界に送り込んだのは。千体以上だ!」


「ククク、千年以上生きていたみたいだな。」

「こちらは、1551年以上苦しめられたけどな。
 どうする?今の時代、知っているやつは聖大教会帝国の女神位だな。」


「どうやって、ダンジョンごと破壊した?」

「片っ端から、掃除した。」

 男を王城まで連れて行って、ギルドマスターに引き渡した。
 ついでに、商業ギルドにイカリングを卸しておくと、受付嬢が国境を開けてくれとか言ってきた。

 次の国王次第だとしかいえない。
 貴族が呼んでいるとか言われたが、政治闘争に参加するつもりは無いと、言っておいたよ。
 オレは平穏な生活を送れるエリアを作るだけだ。冒険者ギルドマスターが、他の貴族が呼んでいるとか言ってきたが、断る。
 すぐに帰るつもりだったが、今度はレオラルド王国の使者とかも来たという。
 どうするかなぁ?

異世界170日目

ブリントン王国 王城エリア支部のギルドマスター室

「で?また下僕認定とかしてきたら、斬るからな。」

ギルドマスター
「いきなり、それはないぞ。こちらは戦闘はするつもりはない。」

テーブル伯爵
「こ、この王国をどうするつもりだ!」
とか、他の貴族達が言ってきたので、攻めてきたらどういう順番で焼くかを考えていた。

レオラルド王国使者
「(やばい!あれは、陛下が誰からぶっ殺すか、考えているときの雰囲気だ。)
 レオラルド王国は、謝罪します。しかし、この世界で生きている男の数が既に千人を切った時点で、男の処刑は原則禁止されているのです。
 前宰相は処刑される前に、召喚勇者と合流して、その後魔王に食われました。
 なので、処刑しようがありません。」

 「それは、別で聞いた。で?ヤツラ(召喚クソ勇者)は、ダンジョンに入ったのか?)

レオラルド王国使者
「はい。無理矢理、フィールドダンジョンに入れました。」

 この世界、男は最低100の妻を持ち子供を作らないといけない、不文の法律があるらしい。

 まじかよ。
 だが、もう一つオレはこいつらのろくでもない事を言ってやがる事に気がついたので、やはり魔王に対する防衛協力はしないことにした。

 こいつら、自分の権力でオレが周りの迷惑を顧みずにわがまま言ってやがる奴に仕立てようとしていたのだ。
 止めだ!このボケ共。完全にこいつらは、オレも魔王もなめてやがる。
 
 すぐに、占領をやめろとか言った、テーブル伯爵の親戚は、その場で死なないようにぶん殴った。

テーブル伯爵
「ち、違う、オレの指示ではない。」

「ヤツの領地からの宣戦布告なので、後で戦争だ。」
 国境のをあけろ?食料を売れ?属国だろうがとかいうやつは、「お断りだな。」と言っておいた。

 そして、逃げ出そうとしたテーブル伯爵の親戚の側近をムチを打って、無力化して縛って空から帰る事にした。

 しっかりとどこの領地か調べて焼くなり煮たりして戦(や)る。
 貴様らのせいで、オレとご先祖様達はずっと不幸を背負わされたのに、全く礼儀も感謝も謝罪もない。
 たたき飲めして戦(や)る。
 

 

 



 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

インフィニティ•ゼノ•リバース

タカユキ
ファンタジー
女神様に異世界転移された俺とクラスメイトは、魔王討伐の使命を背負った。 しかし、それを素直に応じるクラスメイト達ではなかった。 それぞれ独自に日常謳歌したりしていた。 最初は真面目に修行していたが、敵の恐ろしい能力を知り、魔王討伐は保留にした。 そして日常を楽しんでいたが…魔族に襲われ、日常に変化が起きた。 そしてある日、2つの自分だけのオリジナルスキルがある事を知る。 その一つは無限の力、もう一つが人形を作り、それを魔族に変える力だった。

ヴァイオリン辺境伯の優雅で怠惰なスローライフ〜悪役令息として追放された魔境でヴァイオリン練習し

西園寺わかば🌱
ファンタジー
「お前を追放する——!」 乙女のゲーム世界に転生したオーウェン。成績優秀で伯爵貴族だった彼は、ヒロインの行動を咎めまったせいで、悪者にされ、辺境へ追放されてしまう。 隣は魔物の森と恐れられ、冒険者が多い土地——リオンシュタットに飛ばされてしまった彼だが、戦いを労うために、冒険者や、騎士などを森に集め、ヴァイオリンのコンサートをする事にした。 「もうその発想がぶっ飛んでるんですが——!というか、いつの間に、コンサート会場なんて作ったのですか!?」 規格外な彼に戸惑ったのは彼らだけではなく、森に住む住民達も同じようで……。 「なんだ、この音色!透き通ってて美味え!」「ほんとほんと!」 ◯カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました。 ◯この話はフィクションです。 ◯未成年飲酒する場面がありますが、未成年飲酒を容認・推奨するものでは、ありません。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

闇の錬金術師と三毛猫 ~全種類のポーションが製造可能になったので猫と共にお店でスローライフします~

桜井正宗
ファンタジー
Cランクの平凡な錬金術師・カイリは、宮廷錬金術師に憧れていた。 技術を磨くために大手ギルドに所属。 半年経つとギルドマスターから追放を言い渡された。 理由は、ポーションがまずくて回復力がないからだった。 孤独になったカイリは絶望の中で三毛猫・ヴァルハラと出会う。人語を話す不思議な猫だった。力を与えられ闇の錬金術師に生まれ変わった。 全種類のポーションが製造可能になってしまったのだ。 その力を活かしてお店を開くと、最高のポーションだと国中に広まった。ポーションは飛ぶように売れ、いつの間にかお金持ちに……! その噂を聞きつけた元ギルドも、もう一度やり直さないかとやって来るが――もう遅かった。 カイリは様々なポーションを製造して成り上がっていくのだった。 三毛猫と共に人生の勝ち組へ...!

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

処理中です...