異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第2章 要塞建築編

第52話何を考えているのやら5  そんなチョロい存在だと思っていたのかよ!

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第52話何を考えているのやら5  そんなチョロい存在だと思っていたのかよ!

異世界118日目 夕方

 言うことを言った時だ!
 城の中で空間が歪みだした。ん?なんだ?
 聞こえるのは、読経?そして、木が燃える音?そして、何かの呪文?

 (開きました!)とか、空間魔法の空間把握探知で、聞こえたような?

(早くしろ!我々が保たない!)
(見えました、写真と同じく大縁(おおべ)だと思われる奴がいました!)

 オレかよ。

(国家元首!総理大臣 賀野 与吉(よしの よきち)が命令する!奪われた大縁 増田(おおべ ますた)をこちらに喚び戻せ!)

 は? まじかよこいつら!ラノベでも、喚び戻しなんて初めての展開かもしれないぜ!

王女
「な!え?喚び戻し?」

宰相
「く、クソ魔導師団長!女神様の計画が壊される妨害しろ!」

 女神様の計画だ?ほ~?何かあったか!

(向こうの声が聞こえたぞ!聞こえるか!日本は今、封印が解けてしまって、大変な事になった!こちらに戻り再封印をしろ!)
 
 ここは、ボケるのと正論をぶつけようか!

「封印?何だそれ? 知るか!」

(総理!どうしましょう!)
(大変だ!怪獣並みのクワガタが動かたして、な、名古屋が火の海に~!)

 「へ~、しっかり戦闘しろよ!もうオレ1人しかいないから、オレは無理だね!頑張れ!」

(早く、大縁 増田(おおべ ますた)だけでいい、喚び戻せ!)

(おい!聞こえているだろう!速くこちらの世界に帰りたいと、念じろ!)

「クワガタか~。まさか異世界邪神マイルーダかな?[裏日本咒術公事記]には、(魔異硫運堕)って書いてあるよな?
 この世界の魔王の記録にも有ったぞ!
 クワガタでビームを発するのだってな~。」

(は?なぜ[裏日本咒術公事記]を知っている!)

「知ってるよ~。お前達は、家のご先祖様に魔王や大妖怪とか封じさせて、封印維持の報酬も払わずに、最近ではオレを殺そうと画策していたこともな!
 利息の一部だけでも、9889垓9987兆8500億9599万9630円だものな~。
 それも払わないとな~。
 そして、オレの両親とか生きて帰してくれるのはもちろん、しっかりと元金返還と財産返還と謝罪と下手人共を処刑しろや!」

 金額なのだが、嘘ではない。昔小学生のときにネットの自動計算サイト試算したことがあった。年利5%(複利) 経過年数1551年 元金61兆。
 で、エラーがでたよ。数がでかすぎるってさ!
 エラーだよエラー!
 そして、エラーがでる前に少し映った数字がこれ!慌ててメモした数字。

 今の金利って18%だろ?5%なんて安すぎる金利でエラーだよ!
 まぁ中学のときに、こんな利息の一部でもいくら札を刷ってもヤバいことにしかならなくなって踏み倒しだよな~、なんてムカついた事がある。

 だが、お気楽に再封印とかいう、クソ腹が立つワードから、全く反省が無いのがよくわかったので、オレは[掌握]と空間魔法をフルパワーで使って、この城に入った時から仕掛けていた、有る仕掛けに連動させて置いた。
 ククククククククク!

 さあ!と、やろうとしたら、介入者が!

[そうはいくか!こちらの計画を邪魔するな!貴様らのせいでこちらは無茶苦茶だ!
 貴様らは、朝廷との契約通り払ってない報酬を用意してオオベが納得するように、裏切り者を牢に入れておけ!]

 ん、コレは?城の天井に、4人の女性とかなり強い力を持った存在が出現した。

 あ!ナツが言っていた上司か!
 地球側も見えてきた。何か映画の陰陽師とか、何かの退魔物語で出てくるような姿の人が沢山いて護摩壇に火を焚べている。

 あ~、ケンカを始めたか?よし!オレはここで平穏な生活を作るから、今オレ襲いかかってくる暗殺者とか、兵士とか大臣共も指定して、後はクソ陽キャ共も巻き込んで、空間魔法でホイっ!

 さ! 隠れよう!

 オレはすぐに隠れた。
 実は、手術中に遠隔土魔法で隠れる所を作っていたのだ。

 仕掛けが起動したな!
 ギヤーー!とか言って詐欺をした大臣の一部が、地球に向かう。奴等の背中に手紙をつけて置いた。
 向こうの方は、陽キャのクソ召喚勇者達一行がクビを引っ張られれて、空を登っていく。このまま地球に向え!

[そうはいくか!]
 バーン!と、地球とつながった空間トンネルみたいな奴が破壊された。
 あっちゃー!駄目だったか?いや、大臣と数人の暗殺者と兵士がいないな。
 少し地球に送れたかな?
 

異世界119日目 深夜

 オレが見つからないと、怒ったナツの上司は、宰相達を死ねないようしてから、黒焦げにして苦しめて天界に帰ったのらしいな。

 もう不死化は解けたみたいだが、ナツが何を言っていたのかはわかった。
 なるほどな、なぜナツが復活した事を隠して隠れているのが、体感的にだがわかった。
 あと、こぼれた単語で少し変な事も出てきたな。

 城も、夜中なので静かになろうとしていた時に、兵士が駆け込んで来た。

兵士
「伝令! 異世界召喚勇者達でこの城に来た者は全員無事でした。しかし、教会の騎士300人と聖皇 ダホア・ド・ハエマオ様が地球という異世界に飛ばされた模様!」

宰相
「あ、あう、な、なんだって!」

 は?あいつらを地球に送り返しが失敗しただと!
 自分の忠実な部下の聖皇 ダホア・ド・ハエマオを地球に追いやってでも、クソ召喚勇者達をこの世界に留めた? なぜ? 魔力が無いのと同然で、役に立たないのだろ?

 夜も遅いので、其の場は散会となった。
 さてと帰るか。

 夜を走って、走る。
 途中、クソ召喚勇者達のいる宿屋なのだろうな、警備が厳重な宿を見かけた。
 ファイヤーボールでも撃ち込もうと思ったがやめておこう。
 奴らを残したのは、何かの黒い計画があるのだ。
 それが何なのかを知って、対策するしかない。それまで、反撃はしない。








 
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