異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第1章 解放の時、何が起こる?

第39話 ブリントン王国の宣戦布告4(王太子の愚行の結果。)

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第39話 ブリントン王国の宣戦布告4(王太子の愚行の結果。)

 異世界93日目 朝

 オレは、早朝からテーブル街へ向かっていた。三人は、(お嬢様)組への教育らしい。
 (秋葉原メイド組)と騎士達が、街から城へ向かって馬を飛ばしていた。
 街の冒険者ギルドで聞くと、オレがタウリン港に来ない事と、(お嬢様組)の敗北と城の危機を聞きつけて、急遽帰ったという。

 テーブル街に魔王ケムケムが来るかもしれないから防備を組めというと、冒険者ギルドの受付嬢さんの腰が抜けたらしい。

 城を襲っていた毛虫の特徴とか言うと、冒険者達も色めき立った。
 
 何か執事を連れた少女がきた。
 ギルドマスター室で話すことになった。
 え?メルケ子爵の所のギルドマスターって、強いので有名なの?
 テーブル街のギルドマスターの顔が引きつっていた。
 どうも、ひょろ長い体型のオレは、なんとでもなると言う認識だったらしい。
 さて、問題は首都だ。ケムケムに責められて無事だった王国は無いという。
 しかも、隣のクソバカ王国は魔族に責められていた。
 
 そして、妙な事を聞く。
 なぜ聖大教会帝国が、捨てられた(廃棄物)なんて名前をつけられているらしいオレに、そんなにこだわる?

 情報だと、クソバカ王国から国王と残りの異世界召喚勇気達全員が、聖大教会帝国に何か重大な用事があって移動した後に、魔族に責められているという。

 そして、もう一つの情報がブリントン王国の国王が、聖大教会帝国に外交に出かけてから、オレを襲いだして、その後に魔王ケムケムの襲来だ。

 「あれ?聖大教会帝国怪しくないか?」

 つい口から出たが、ご令嬢も感じていたという。つまりだな、国王は逃げた。魔王ケムケムが来るのを知っていて、逃げた?

 冒険者ギルド新聞の記者が来ていたので聞かれたが、注意喚起の為に新聞に出したほうがいいのでは?と言ったら、記者が「なぜ?」という。

「だって、オレがこの世界に入れられてから集めた情報だと、60以上魔王とかいるのだろ?
 奴らが異世界勇気召喚を感知して動き出したのなら、動き出しても不思議じゃないだろ?
 大体、その魔王も半身なのだろ?
 昔話で、半身無理矢理異世界に送ったってことが書いてあったからな。
 まぁ、これからは勇者の仕事だから知らん。」

 オレのコメントとか、冒険者ギルド新聞の新聞編集部にその場で送られる。
 魔王ケムケムを退けた記録はない。過去の王国26が消えた。
 は?そんなにあるの?
 地図を出してくれた。は?大陸の70%が真っ黒?魔王占領・モンスター地帯エリアだと?

 無茶苦茶ハード過ぎない?
 なぁ?もしだよ、もしこれを全て退けたら、どれだけ報酬出すの?
 大きさ比較するとユーラシア大陸が3~5は入るな。
 誤差とか有るからよく分からんが、ユーラシア大陸よりはデカい!
 もしだぞ!家のご先祖様が封印したなかったら、地球もこうなっていたのか。
 ハァ~。苦労だけ背負わされているじゃないか!
 というよりも、これから地球はこうなるのかよ。
 どうする?ナツ達とも話し合わないといかないな。

 オレの、普通の生活を樹立するには、[裏切り者]や陽キャ軍団を排除して、戦闘都市を作らないと行けないだろうな。

テーブル伯爵ご令嬢
「何を考えているのです?」

「いずれ、魔王達はここを攻めるだろうな。
 例え、あの陽キャ軍団が強くても、拠点がなければ駄目だ。
 1つだけ言っておく。奴らの本質は犯罪者だ。
 他人を助けようと見えるように振る舞って、女を犯す、いたぶる、殺して楽しむのが奴らの本質だ。
 だから、オレとは性質が違い過ぎる。
 聖大教会帝国に呼のに応じたのも、やりたい放題して殺して隠蔽するつもりだろうな。

 そして、奴らは助けない。女の叫び声が奴らのごちそうだからな。
 さて、どうやって防備を作るかだな。」

 執事は、思い当たる節があるのか、反論しない。ギルドマスターもご令嬢も黙った。

 その時、職員が走って入ってきた。
「外を!城から緊急救助命令の青い狼煙が上がってます!」

「城門が破られたか?それとも異世界召喚勇者(秋葉原メイド組)が逃げて、城が倒壊したか?」

 テーブル伯爵は城内にいるという。
 ふ~。統治をするやつがいるから、助けにいくか~。

 空間魔法で少し使えるようになった、念話を使ってナツに連絡する。
 「どんな奴か調べる。」とだけ連絡した。

 
 
 

 

 
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