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第2部第1章 現実は、小説よりも怖かった

第2話 お前ら一体何の目的で、勇者召喚したの?

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 用の前に現れた二人は、
この国の宰相と、
リーマンブラザー15世の
后だと名乗った。

 嘘は、ついていないみたいだな。
さて、どういう事か
聞かなきといけないようだ。

 まずこの国の名前は 
リーマンブラザー王国。

 そして、この世界の名前は
トトカルチョワールドというらしい。
用の予想通り、かつて地球の
住民達の子孫が暮らす世界である。

 約80年前(2022年現在)のある日、
神託が降りたという。

 管理者神の交替である。

 これまでの管理者神は、
崇高なる人類!強い人類!を
優遇する事を、
ハッキリと表明していた。

 だが、新たな管理者神は、
何人かの国を治める王と、
為政者や、宰相達を見て
ため息をついたという。

「駄目だこりゃ!」

そして、
「本当に。
貴様らが優秀なのだったら
5年の期間を与える。

その間に、その退廃した文化を
辞めて、すぐに発展させろ!

そして、科学技術を発展させろ!
錬金術禁止をすることを禁止する。
魔力の使用は、いきなり禁止すると
生活が酷くなるから、
5年で魔力なしの生活を築け!
王政も、廃止して議会制を
民主主義を今すぐに導入しろ!

 旧地球でやっていたことだから
知らない!やったことがない!
などの、嘘は通じない!
嘘を貫こうとする国は、
今、滅ぼす!
すぐに、王政を廃止して
民主主義を築け!

返事しろ!」

 こう言って、51の王国が
当時有りましたが、
返事をしなかった王の国が
かなりありまして、
30近くの王国などが、
隕石の落下で消滅しました。

 我が王国も、潰されるのが
嫌なので返事をしてしまいました。

 しかし、5年経っても
全く何も起こらずに過ぎました。


と、リーマンブラザー15世の
妃が言うのだが、

用は
「で?民主主義に切り替えたのか?
民主主義は、元々ブルーゲス自身が
成り上がった時の制度だから、
この国の奴らが知らないとか
縁起が悪いとかの理由付けを
するとは、思えんが?」

リーマンブラザー15世王妃
「え?!」

リーマンブラザー王国・宰相
「は?!、あなたは
何を知っていると言うのですか?」


「かつての旧地球時代の事。

お前ら、さては自分達の不都合な
歴史を知らない子供を拉致して
働かせたら、思い通りになるとか
思っていた?

ハァ(*´-Д-)=3

あのね!

つい最近、地球も酷いことが起こって
かつて何が起こっていたのか
封印された歴史が
掘り出されたのよ!

知識マウントは、残念ながら
取れないよ。」


リーマンブラザー王国・宰相
「え?…
別に…そういう理由で
子供を攫っていたのでは
ないのですが…(オロオロ)」

女子高生
「最近、地球で異世界の
侵略があったのよ。

元地球の支配者を名乗る王が
沢山出てきたのよ。

ここも、元地球人の異世界って
ことなのかな?」


「そういう事だな~。

で、ブルーゲスは
初めの頃は、
王政を辞めさせて
民主主義を取り入れさせた
英雄であり、改革者であったけど、
執政能力が全く無くて
国は滅茶苦茶だった。

だけど民主主義の
思想なしで、ブルーゲスという
人物は、政治の表舞台に
出てこれなかったのは
事実だ。」


リーマンブラザー15世王妃
「そうでしたか…(ゲッソリ)
話を続けますと
結局、新たな管理者神は
その後、全く現れずに
今度は、
このトトカルチョワールドに、
隕石落下の為に打ち上がった
砂埃と、火山噴火によって
天候不順が起こり
食料危機が訪れました。

そして、戦争が起こりました。

今あるのは全部で7つの大国。
しかし実情は皆、苦しいのです。

そして、つい最近いきなり
管理者神の神託が来ました。

「民主主義の用意は
出来て既に運営出来ているのだろうな?」

「既に科学技術も発展させて
定着出来ているのだろうな?」

「法治国家をどれだけレベルで
形成できているのか調べに行くぞ!」

「出来ていなかったら皆殺しだ!」

「約80年も待ってやったんだ! 
わかっていると思うが
邪辣人(外道国の人間)みたいな
を晒していたら、
皆殺しにする。」

と、神託が降りました。

(邪辣人)の事は、童話とかでも
載っている有名な外道の人間の、
事たちだと知っています。

残った王国の王たちは、
王国の王政制度が認められたと
勝手に解釈していたので
慌てました。

そして、各国は対策を練る事に
なりました。

この国の以外の国は
全ての神官を集めて、
前の管理者神を呼び出して 
前管理者神を呼び出す呪文
(管理者神によって違うらしい)
を、三日三晩飲まず食わずで
唱え続けて、呼び出して
なんとかしてもらおうと
しましたが、

その結果、出た神託は…

(【ゼーロ計画】?の
終わりによって、
前管理者は、
もう担当ですらありません。

既に懲罰を食らってます。
すぐに、民主主義に移行して
すぐに、次の段階に
移行出来るように対応しなさい。)

と、言う内容を
前管理者神とは違う声で
事務的に言われただけでした。

そして、我が国は
国難を切り抜けるために
勇者召喚にすがるしか
ありませんでした。」


リーマンブラザー王国・宰相
「だから、私達はまちがっ…」


「思いっきり警告が来ても、
民主主義に意地でも変えなかったか!

お前ら、勇者召喚だとか言って、
何と戦わせるつもりだったんだ?
 
特例措置が出た例だと、
魔王が異世界の管理者神の
とんでもないミスで、
その異世界からやってきて、
この世界のルールでは
解決なんてとても無理だから
別の世界のルールが適応出来る
別世界の人間を、勇者として
やむなく勇者召喚した!
魔王の討伐が成功したら、
元の時間、年齢を保証して
死闘を続けた結果得た
力も奪わない、その力の使用を
報酬として承認する!とかが、
ギリキリ、
勇者召喚承認させた事がある
らしいラインだけど、
お前ら?
勇者召喚して、
誰を討伐するつもりだったんだ?」



リーマンブラザー王国・宰相
「え!あ?う!!

討伐…
へ?
えへへへ?」

女子高生
「この場合、管理者神様?達の
言葉通りだと、
こちらの王様を討伐なの?」

リーマンブラザー15世・王妃
「ハハハハハハハハハハ!
どうしましょう?
ハハハハハハハハハハハ!」



目が完全にあの世に行ってしまい、
ただ笑うしかなくなった、
王妃様と宰相様を
コイツラは~って的に
見ている、用と女子高生は
ため息をついていた。



□□

その頃、
東京の警視庁では、
警視総監が、育毛剤を頭に
つけていた。

「わし、ハゲたくない~。」

血圧が、
高くなってしまったのである。

飲むものも、野菜ジュースに
切り替えた。

ため息を吐いて、
会議室に入る。

そして、そこには国会議員がいた。

そしてそのそばに議員の奥様もいる。

側には、異世界から
帰って来れた高校生達。

そして、一応報告を聞く。

警視総監
「用君が…
あの子には、苦労をかけさせて
しまっているな。」

国会議員は、女子高生の親らしい。

そして、銭形警視監が来た。
警視総監は、助かったと思った。

銭形警視監
「銭形警視監と、申します。
用から、伝言があると?」

高校生4人が、
リーマンブラザー15世が
やったことと、
帰還までの事を、言う。

そして、帰るときに
不思議な部屋に来て
光る存在に
女子高生の母親に
「けじめをつける時が来た」
と言えと、言われたことを
告げる。

国会議員が、落ち込む。
その奥方も落ち込んだ。

国会議員の名前は
上苗 建(じょうなえ けん)
なんと、奥方様は異世界から
やってきた人らしい。

銭形警視監
「トトカルチョワールドですね。
今、説明を受けて来ました。」

上苗夫人
「知っているのですか?」

銭形警視監は、
マルダス世界と同じく、
旧地球からの避難民達の
異世界だと、説明を受けたらしい。

そして、上苗夫人は
用達が受けた説明と同じことを
語りだした。

その隕石衝突のせいで
空いてしまった、ひとつだけ 
残っていた次元の穴に、
自分の姉に突き落とされた
上苗夫人は地球にやってきて
アメリカの砂漠にいたところを
今の夫に保護されて、戸籍を偽造して
結婚したらしい。
18年前の事だ。

そして、高校生達は 
上苗夫人の魔法によって
命を救われた者達の集まりだ。

決して、用がビックリしたように
難関大学に、暗殺術の裏試験が
あるわけではなくて、
護衛だったのだ。


上苗国会議員は
日本国家のマルダスとの
つてを使って、
トトカルチョワールドから
娘さんを救出する事を、
要請するが…


銭形警視監
「その…禁止されたのです。
関与をすることを…

もうすぐ…
トトカルチョワールドは、
この地球の存在する我々の世界と
衝突するらしいのです。

用にも、直前にいきなりだったが
説明したと言ってました。

だから、用は君たちをすぐに
逃したのでしょうね。

自ら残った上苗議員の娘さんは、
何を探していたのですか?」

某有名高校男子高生A
「自分の運命を、
とても生きて切り抜けられない運命を、
生きて切り抜けられる
人を探してました。

俺も、あの近衛兵を蹴り飛ばした
高校生が武術大会にいた用君だと
すぐに気づけなかった。」


上苗議員
「あの…まさか…
用君?って、まさか…」

銭形警視監
「ええ、用賀 用。
この地球が背負った業の
後始末である外道国との
大戦をなんとか、収めた裏方であり
国家間の公然の秘密であります。」

上苗議員夫人
「え?!」


そして、説明が始まった…




□□

ところ変わって

リーマンブラザー王国

用と、女子高生は
いくばくかの金をもらって
城下町の宿に泊まっていた。


「改めて、俺の名前は
用賀 用 と言う。
つい最近まで、別の異世界に
行っていた高校生だ。」

女子高生
「改めまして、私の名前は
上苗 ユイナ 17歳です。
その制服…隣の高校よね?」


「やっぱりそうか…。

ハァ、難関大学にまさか裏試験が
あるなんて、ビックリしたぞ。

まぁそのおかげで、
あのほとんど送り返せたのだが、
君は、どうして残った?」

上苗 ユイナ
「その~昔、良く武術大会に
出ていた用さんですよね?

大俵 あけみさんの、道場の?」


「え? あけみさんの知り合いか?」

上苗 ユイナ 
「いえ、良く大会で
用さんを見かけていて、
不良グループを全滅させたり、
大型バイクで、突っ込んで来た
不良をバイクごと、
ジャンピング諸手背負投げをして、
投げ飛ばしたり。」


「え?
あーーーーーー!あれか?
なんかライバルの選手を
妨害するために
暴走族に変装してまで
刺客をおくりこんだって
事件だったよな~

あ!
まさか、あのときの?
女のコか?
腕のナイフで斬られたキズは?
やはり、残ってしまったか?」

用は昔、武道館ではない、
大きな会場で行われた武術大会で
ナイフで切りつけられた、
女のコを助けた事を、思い出した。

その場面を見た用の対戦相手達は、
大型バイクを
新体操の飛び技のごとく
諸手投げで投げてしまった場面を、
見て、全員対戦辞退を
してしまったのである。

不戦優勝だったが、
用の、(下手すぎる)
腹が痛いの演技で、
用の大会に迷惑かけないよう
したい配慮を察した、
大人たちは、用抜きで
別枠の対戦を組んだ経緯がある。

それからは用はあまり
武術大会に、
選手として出なくなった。
その年齢の部の、
準助監督の位置での参加である。


上苗 ユイナ
「アレは、
後でわかったことなのですが
家の母親が狙われてました。

対戦相手の妨害の依頼者は
かなり、煽られてあの依頼を
したみたいです。

で、本当の黒幕は
ある有力者で、
当時治せない病気を
母の特殊能力で治させようと
していて、
人質に私を攫うつもりだったと
聞いてます。」



「あ~、なんとな~く
わかって来たぞ~。」

上苗 ユイナ 
「はい、母親はトトカルチョワールド
っていう世界の貴族の令嬢だったと
聞いてましたが、まさかその世界に
勇者召喚されるとは…。

確か、侯爵家の令嬢だったとか?
姉に、王様の婚約者の地位を
譲れと言われて、次元の穴に
突き落とされたとか言ってました。」



「なるほどね~
おそらく、あの王妃が
君のオバサンか、
それとも、親戚だろうな~」

上苗 ユイナ
「用さんは、
これから何をするつもりですか?」


「せっかく、別の異世界に来たんだ。
この世界を、旅してもいいかもな~
って思ったんだよ。

まぁ、マルダス世界に
行った時よりは、
始まりはまだマシな方だからね~
空気は吸えるし
ハハハハハハハ!

お母さんの実家でも、探して
行ってみるのか?」


上苗 ユイナ
「怖いもの見たさ
ではないのですが、
見てみたいとは、思っています。

用さん…
そういえば、どうやって
そのマルダス世界から
帰ってきたのですか?」


「一回目は… 空母作って…
次元のトンネル通って
帰ってきた。

2回目は…宇宙戦艦っポイ
ものを作りながら
地球がある宇宙に次元移動しながら
入って、宇宙を航海しながら
帰ってきた。

えーと、あ!
これが、その時の見つけた
太陽系を出た
ボイジャー2号の写真!」


上苗 ユイナ 
「(この人、まさか…
父さんが言っていた、
あの、デカい浮遊要塞の関係者?)」


その夜は、
難関国立大学や、難関有名私立大学に
武術の裏試験があったなんて、
まだまだ、俺は世間知らずだな~
と、ビックリの興奮が収まらないまま
寝た用と、

まさか、巨大浮遊要塞
(テンアトミックランドのこと)
の関係者だと、知って
[まだ、設計者張本人だと
わかっていない]
やはり、自分のとても切り開けない
押し寄せる悲惨な運命を
切り開くのに必要な人は、
この人だと!確認したユイナ達は、

次の日、またビックリさせられるとは
予想すらしていなかったのである。






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