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第10章「幻夢晴れて現れる、壊れた虚構」編

第585話 ゼーロ恐怖する。

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 怒れるゼーロ!

 ゼーロ
「目を覚ませ!このボケ共!」


ビク!と、なってやっと動き出す外道軍!

しかし、

その怒れるゼーロの頭を、

後ろから、気配無しでつかむ

血まみれの大きな手が、あった!

その手は、外道軍最強のマーネ将軍の手であった!


だが頭が、真っ二つに割れていた!



ボトリ!

ボトリ!

左右の顔の別れた部分が腐って落ちていく!


ゼーロは、それを見て恐怖した!

人間のゾンビモドキなんて怖くない!

そんなもの、管理者であったゼーロ達は、沢山見てきた。

怖いと思ったのは、ゼーロ達と同質の力を感じたからである。

それも、全く知らない気配では無い。


かつて知っている同僚のものだ!

だが!ヨーとの戦闘で死んだ(死なないのだけど)とか言われていた、いわゆる行方不明だった者の、気配だ!

外道軍最強のマーネ将軍
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

口も無いのに、叫び声が聞こえる!


そして、首の肉が泡立って出てきたのは、
元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
であった!

元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「やっと!やっと!出てこれたぞ!

よくも!オレを封印して、良いように使ってくれたな!」


バキン!

ヒュー!

ドシャ!


バキン!

ヒュー!

グシャ!


ゴルデーが二人の外道王を殴り、二人の王は殴り飛ばされ壁にぶつかりミンチになる。


ゼーロ
「ヒッ久しぶりだな。ゴルデー。

これまで、どこにいたんだい?」


(仮)外道管理者1号
「ご!ゴ?ゴゴゴゴゴゴ!ゴルデー様!」


元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「アン?お前達?なぜ合体なんてしている?

なんて、言ってくれると思ったか!

何が最強合体管理者ゼーロ様だ!」


バチコーン!

 ドサ!!


ゴルデーの平手打ちを食らって倒れるゼーロ!


元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「何が、崇高なる我らの、美を讃えよだ!

このクソ性格ドブス!」


バチコーン!

 パサ!

ゴルデーの平手打ちが、1号の顔をしっかりと捕らえて変形させて、轟沈させる。



もう、数億年も前になる。

地球魔導怪獣大戦の末期、
武闘派外道国アルフォーデ管理者ゴルデーは、自分達の描いた人の屍の土で咲き乱れる、
人の生き血で水やりされて咲き乱れる
お花畑要素たっぷりの、
妄想を壊されたとして、
平和コミュニティ代表の1人ヨーを、
管理者が介入するのを禁じられていたのに、
戦いを挑み
見事下半身を外道滅殺砲で消し飛ばされ!
ボコボコにされ!
ついに頭だけの存在になってしまい、
頭の皮膚を羽に変化させて、
燃えるアルフォーデの首都に、
逃げ込んだのだが、
その時、守備担当のマーネ将軍に、
食われたのである。

マーネ将軍は、その当時
最強部隊の一角ではなかったが、
スキル悪食で
食べたものの能力を取り入れて
強くなっていた途中であった!

しかし、管理者ゴルデーを
吸収するなんて
次元が存在の違うから無理なのだが、
ゴルデーは当時弱っていたので
反発出来なかった!

そこに、当時のゼーロの元になった奴らが、
なんとなくマーネ将軍の様子がおかしいと、
感づいていたが、
調子が悪いとの将軍の言葉通りに
外部演算のクリスタコアに
補助をかける加担をしたせいで、
管理者ゴルデーはマーネ将軍に封印されて
力を吸い取られる関係になっていたのである。

数億年も!


元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「おら! よくもこの人間に
閉じ込めてくれたな!

てめぇら許さねぇ!

こら!寝てないで起きろ!」

ドカッ!

ゼーロが、蹴られる!


ゼーロ達は、言われて思い出した!

確かに、そんな事があった。

だが、当時地球魔導怪獣大戦後の処理で、
自分たちの保身の為に、
ゴルデーの気配があったのを察知していたけど、無視したのだ。


すっかり忘れていた!

頭を掴まれるまで、本当に忘れていた!


おそらくだが、あの統括大型外部演算コアが、
打ち上げ花火になってしまったので、
押さえつけるものがなくなったから、
元外道国アルフォーデ管理者のゴルデーが、
復活したのだ。


そして、思いだす!

外道国の他の元管理者達は?


元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「オイオイ余裕だな!
え?

最強の管理者ゼーロ様よ!

おもしれー事を教えてやろうか!

俺な!

かなり前から、回復していたのだ。

このマーネの身体をゆっくりと
乗っ取って残りは意識をだけの状態に
持っていった。

だけどな、お前たちが小細工
(外部演算コアが強化)をしてくれた
おかげで、なかなか出来なかった。

だから、お前たちの理想国家計画の破綻から、博打国家に傾き、そして今回の地球侵攻も、
ずっと見せてもらった。


裏切り者の
元ベオグード担当のサーギーのヤツ、
お前たちが、あのロッキー山脈で
寝ていたときに、へまして捕まったぞ!

お前たちの事だから、
あいつを無罪に仕立てて、
また管理者を担当させたみたいだが、
捕まったぞ!

それも、つい最近!

どうした?そんなに顔を歪めて!

自称・頭脳派だったよな!

もう、あれだけは笑ったぞ!

自分が拉致した人間を制御出来ないからって、
今度は、その家族を人質に取ろうとして、
現行犯で捕まってやがる!

ヒャハハハハハハハハ!

どこが、頭脳派だ!」


ゼーロ
「嘘だ!あいつが、そんなヘマをするか?

あいつは、これまでねずみ講や保険詐欺で、散々金を集めた、
貴様よりも頭のいい頭脳派なのだよ!」
 
元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「人を騙すのが、頭がいいだと?

違うな!それは目先がきく外道と、言うのだ!

そして、お前達は間違いなく外道だ!」


ゼーロ
「勝てば官軍何だよ!勝てばいい!」
 

元外道国アルフォーデ管理者のゴルデー
「負けまくっているじゃねーか!。

わからねぇか?

お前達のその考え方そのものが、
既に博打と同じ考え方に
なってしまっているという事を!」



ゼーロ 
「ウグ!(ガクガクガクガク!チクショー)」 

返す言葉が、無いゼーロ。

逃げ出したい1号!

実は、出てこれたけど、
どうしようか迷っているゴルデー。

逃げ出すことは、
もう無理だと観念した外道王達。



さて、どうなるのでしょう。
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