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第10章「幻夢晴れて現れる、壊れた虚構」編

第531話 恐怖の到来! その1

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 用達は、まだ火星軌道にいた。

 なかなか、魔導モビルスーツは使い辛く
 改良を加えていたのである。

 そして…

 そう…

 本気で用が作り出した魔導モビルスーツは、
やらかし三昧であったが…

 用!
「これでも、五分五分くらいか!

 今の、奴らの改良がどこまで進んでいるのかわからないからな…。

 デストピアの残った資料にも、極秘情報だったのか、全く残ってなかった。

 地球魔導怪獣大戦当時の戦闘力のままなんて、甘い事はないだろうな…

 だが、これ以上本体の戦闘力を上げると、地球が悲鳴をあげる。

 こうなったら、アニメ・シャンダリオンのロボット兵器に出てくる、外部リンク機動砲を追加するか…

 確か、ファルバーだったか?

 そのまま使うと、駄目だから…

 ストレートに(オプション・option)と、しておくか?


AI
「あの~レトロゲームに出てくるのでは?

確かにoptionなら、固有名詞ではないですが…」


用!

「なら、A.optionとしておくか。

どう思う?」

ヨッピー
「確かに、手数を増やすしかないよね。

ファン○ルみたいに、高機動型にしよう。」

用!
「ヨッピーの恐竜形態の時の爪の形でどうだ?

ネイルをもじって、「Aネイル」とか?」

AI
「では「Bネイル」とは?」

用!
「ブリッドのBで、誘導ミサイル型?とか」

ヨッピー
「なるほど。それで行こう!

 普段使いはネイルでいいか!」


用!
「そうしよう!」

そして、火星付近のテンアトミックランドでは、ロボットアニメをリアル化した恐怖の兵器が出来つつあった。









その頃…

今や七不思議に数えてもいいかもしれない、何故か生きている、勇者ギャランべーは?


精霊王・妖精王がなぜ?パイン街に勇者(笑) ギャランべーが、入れたのかわからなかった。


それは、

恐ろしい

恐ろしい

陰謀と言われても、そのとおりだと言うしかないような、思惑があったのだ!


なぜ?こんな奴を生かしているのか?

実は、天界の調査室や監察室ですら不思議に思っていた。

ヘル・タイガーが主の方針だから、腹が立っても八つ裂きにするなよ!

なんて言っているが、実は違う!

前聖カルッティ女王メルトの事は、まぁ仕方ない!

しっかりと、なんとか自分の才覚で出来る事を、数億年もやって結果を出したのだから、用が嫌がっても地獄管理者軍団は、黙った。

眷属として迎え入れてもいいと、判断していた。


だが!メルトのときでも、用はかなり嫌がったが、もっと嫌がる爆弾がある!

フロント皇女だ!

実は、こいつだけは嫌だと用の眷属達の中では意見が一致している。


実は、聖カルッティ3王女がマルダス世界に転生として降り立ったのは、予言されていたフロント皇女復活を阻止出来ないのならば、用との戦争を極力最小限にするためにするためでもあった。

 そして、転生前に自己・自動行動催眠術をかけた3王女達は、前世の記憶が無い状態で見事フロン皇女に接近したのである。

 例えフロンを暗殺しても、すぐに転生してくる!
 
 これは、フロン(フロント)がやらかした罪の精算が終わるまで続く。

 だが、用にしてはこんな、地雷女よりも…めんどくさい!ロクでもない!妖怪ですら逃げ出す!ような奴に利用される目的で接近されるのも、たまったものではないのである。


 それは、眷属達でも同じであった。

 精霊王・妖精王達は、気づいていなかったが、それだけでも精霊・妖精界をふっ飛ばす行動に出るような動機になるのである。

 だが!ここで、ヘル・タイガーは、発見したのだ!

 かつての旧地球時代フロントの幼少期の頃に決められた、婚約者の転生体ギャランべーが、バホン王国にいたのである。


名前も前世と同じ!
(実際は、何度も転生しては地獄にお世話になっていたらしい。)

これは!


ギャランべー本人の、王になりたい?王になれる?との根拠のない自信も欲求も、恐らく前世のフロント皇女の婚約破棄が、原因だとすれば!

その解決の為だとして、天界に ギャランべーと、フロント皇女の強制結婚作戦を申請できるのではないか!

との、思惑があった!

実はヘル・タイガーは、用以外に他の眷属にも提案して了承を取っている。

用とヨッピーとAIは、知らない!
ゆみや、女子高生組は、なんとなく説明を受けて計画内容の立案に参加している。

天界も、まだ知らない。

本人達も、知らない!!


 そして、何故か場違いな勇者ギャランべーの、ヨウ・ヨウガを精霊・妖精界に、謝罪させる交渉が始まった。

 
 勇者ギャランべー
「ヨウ・ヨウガ殿に会いたいのだが?」

ドリズ(パイン街冒険者ギルドマスター)
「(ここは、バレないように慎重にしないといけないな。)

なぜ、大臣が会いたがるのです?」

勇者ギャランべー
「今の私は、勇者だ!

まぁいい、会わせてもらおう。」

ドリズ
「勇者なら、一般人であるヨウ・ヨウガ殿に対する要請・命令権はありませんよ!

冒険者として、不敬が成立したとしてもあの方は特殊登録状態なので、あなたに強制権はありませんよ!」

勇者ギャランべー
「例え、勇者が言ったとしてもか?」

ドリズ
「冒険者としてなら、冒険者ギルドを通してもらうのが決まりです。

 あなたに強制力はありません!」

勇者ギャランべー
「貴様! 誰にものを言っているのかわかっているのか?」

ドリズ
「こちらは、地球世界の南極とも連絡をとっております。

 知らないと思いですか?

 バボン王国遠征軍・逃亡脱落者ギャランべー殿!

 そして、外道諸国連合側に付きし精霊・妖精界の勇者となった ギャランべー殿!」


勇者ギャランべー
「グ! この用事が達成すれば、逃亡者ではない英雄になるだろう、この私にそんな口をきいてもよいのか?

 早く、連れて来い!」


ドリズ
「フフフフフフフフ、語るに落ちましたね。

英雄ですか!

フフフフフフフフフ、どうなることやら。

あのね。この教典にも書かれていますが、本当に天界・精霊・妖精・そして管理者・救世主から認められた勇者となると、転移で指定された人の元に行けるのですよ。

なぜ?勇者なのに行けないのですか?

不思議ですね~。」


勇者ギャランべー
「(オイ!精霊マタ!どういう事だよ!説明しろ!)」

精霊マタ
「(全てに認められた勇者?今まで、そんな奴いたわけないだろうが!だいたいお前な~?そんなに聖人でもないのに、フル承認状態で認められると思っていたのかよ?)」


勇者ギャランべー
「とにかく、ヨウ・ヨウガと話したい。」

ドリズ
「どういった、理由で?内容は?」

勇者ギャランべー
「精霊・妖精界のことだ!」

ドリズ
「一般人であり、精霊・妖精魔法が使えないのに、そんな理由では、呼び出しの掛け声すら出せませんね。

精霊・妖精魔法が使えないのは、精霊・妖精界とは関係ない事のかなり重い証拠ですから、
強制力すら、発生しませんよ。」


勇者ギャランべー
「グ! クソ! 今、ヨウ・ヨウガは、どこにいる!言え!グランドマスタークラスを呼べ。

精霊ブイブイに伝言をさせたのだから、出てこさせろ!」

ドリズ
「グランドマスタークラスなら、目の前にいますよ! ほら!副グランドマスター(特殊補佐係)ですから!

 精霊ブイブイには、精霊王・妖精王全員の出頭を命じましたね。

 出頭を命じられたのはあなたでは、ありません!精霊王・妖精王全員です!

 管理者様の前に、来ることができないのなら、外道諸国連合に寝返ったとして判断されますよ!

 わかって、そんなに口を聞いているのですか?

逃亡勇者ギャランべー殿?」

勇者ギャランべー
「管理者様だと?

(オイ!精霊マタ!話が違うじゃないか!
風の精霊王は、騙したのか!)」

ドリズ
「早く、ここに喚べ!今すぐだ!」

ドリズから、恐ろしいオーラが放たれる!
ヘル・タイガーの助力もあるが、本人もかなり修行したのである。

勇者ギャランべー
「(ガタガタガタ…精霊マタよ、どうするのだよ!)」

精霊マタ
「(駄目だ、緊急回避転移が出来ない!逃げる事ができないよ!)」

ドリズ
「さぁ、早く喚べ! さもないと、ニセモノと自供したとみなします。

 ニセモノだと、重罪ですね。

 そうだ!逃亡者ですからさらに重罪です。」

勇者ギャランべー
「喚ぶのは、ヨウ・ヨウガをここに連れてきてからだ!」

ドリズ
「そんなこと、冒険者ギルドは承認しておりません。

 私達は、精霊王・妖精王達が出頭してこなければ、その事を管理者様に報告するだけ!

 なにを血迷ったか知りませんが、喚べないのでしたら、牢屋に入ってもらいます!

 管理者様が、空いた時間で丁寧に作られた牢屋は、悲鳴をあげ放題ですよ。

 もちろん、本物の勇者なら食料も作り放題だから食事も持っていかなくていいので、私達も、楽で助かります。

 では、喚んでください。

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 8
 7
 6
 5
 4
 3
 2
 1
 0!

ガコン!

床が、開く!

そして、吸引の風が勇者ギャランべーを襲う!

スポンッ!

勇者ギャランべーが牢屋にいた…

そこで見たものは!


勇者ギャランべー
「ギャーーーーーーーーーーーーー!」


勇者ギャランべー確保!(逮捕)

何故か、下級精霊一体だけ逃された。


そして、精霊・妖精界に逃げて行き、このことを1字1句伝えられる。




精霊・妖精界では、帰りが遅い風の精霊王の事で、論争が始まっていた。

そこに、この報告である。

水の妖精王
「ねぇ? 管理者に挨拶に行くのは、当たり前じゃない?

 こうなると、罪人は私達よね!

 なんせ、呼びつけているのだから!」

水の精霊王
「確かにそうだね。

だけど、今からどうするの?

闇の精霊王が、どこに行ったかもわからない。

光の精霊王は、縛られている。

どうしましょう?」

花の妖精王
「ハァ…

そんな根性だったら、しまいに逮捕されるよ! 

さぁ、殺しリストを作るわよ!」


土の精霊王
「貴様ら!何が逮捕だ! 殺しは駄目だと言われただろ!

 逮捕されるなら闇の精霊王だろうな!

ハーハッハハハハハ!」






しかし、そこに慌ててやってきた、天界との連絡役の光の上位精霊が、とんでもない報告を持ってきた!

光の上位精霊
「大変です! 風の精霊王様が逮捕されました!

ヨーというものを、捕まえて謝罪させろと言った事で、錯乱!そして精霊王遂行能力不足詐欺!
他11の容疑の現行犯逮捕です!」

光の精霊王
「なんだってーーーーーーーーーーーー!

まじかよ!」

光の上位精霊
「まだ、あります。闇の精霊王様が、(殺しの免許)を申請しましたが、却下されました。

しかし、ロクでもない奴らに対する制裁の理由には、天界の承認が得られて地獄の方からも、制裁の限定許可が、闇の精霊王様に降りました!

今、天界出張所では混乱しておりますが情報収集をしております。詳しい事は闇の精霊王様が、聞いて来てくれますので、闇の精霊王のご帰還の時にお願いします。」


水の精霊王
「ハァ? 」

花の妖精王
「だよね!風や火や土や光の精霊王達と違って、闇の精霊王ってまめに天界に直接行って許可をもらってから、後始末とかしていたものね!

土の精霊王?どうする?」

土の精霊王
「逮捕なのか…だが殺しは禁止されている!

どうすれば…」

水の妖精王
「闇の精霊王って真面目なんだよね~。

さて、許可されたのだから、リストを作らないと!

小学校関係者に、今下痢の状態を付与しているけど、中学校も早くしないと!」


光の精霊王
「テメー! そんなウソ情報を信じるのか?」

火の妖精王
「では、お前の部下は嘘つきなのか?」

火の精霊王
「クソ! 光の精霊王よ!認めろ!

リスト作りと、前火の精霊王の派閥の奴らに追手をかけろ!

全精霊・妖精に命令して探し出せ!

フロントに責任を取らせても、取りきれん!

前管理者の行方も探せ!

それと、臨時の界王はどうする?」


水の精霊王
「ヨーの居場所の候補があがった!

海王星・天王星管轄の精霊から、
今、ヨーらしき者達が来たけど、オーラが凄まじくて、近づくことすら出来なかったと、報告が来た。」


土の妖精王
「うちにも来たよ!木星付近に、なんかとんでもない要塞が来たみたいよ!」


光の妖精王
「火星の側にいるみたいよ!

隠蔽結界で、よく見えないけど…

なにか、ヘルムーン規模の要塞をいくつも物凄く早く作り出して、配置しているみたい。

それと、なにか訓練をしているらしい。」


光の精霊王
「マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!マジか!」

土の精霊王
「わしと、光と風は、ヨーと争った事がある。

今度こそ、ここを消すために、兵器を作ったのかもしれんな。」 


火の妖精王
「とりあえず、闇の精霊王が帰ってくる3日間くらいは私が指揮を取る!

急いで、リストを上げろ!

高校2年は…クラスごと異世界拉致だから…

高校1年までの関係者を、全て洗い出せ!

女子高生組と呼ばれている奴らは除外!

ろくでなしを見つけ次第!マーキングして、とりあえず下痢!を付与しろ!

便秘中で、助かったとか言っているやつには、ヘルペス(帯状疱疹)とかにしてしまえ!

後、火の精霊王?
確か契約で、人質とかにするのは、禁止されていたよな?

わかっているのかよ!」



火の精霊王
「ち!違う! 俺は、この世界が吹き飛ぶのを阻止するのに、協力してもらうだけだ!

あいつの故郷が消えるのだぞ!

あいつの派閥の精霊……………」





土の妖精王
「あいつら…逃げたよな…。

まさか…聞かれていたか…。」



「急いで!下痢にしろ~!」
各王から恐怖の命令が、出される!









 
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