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第8章 真実の世界への回帰

第494話 そういえば!いたな!

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 用に救出された、大盾 恵みと、多可士

 山奥の仮設拠点で休憩を取る事になった。

大盾 恵み
「え?地球に帰る事ができるの?

 その、マルダスって世界がこの世界の親世界で、この世界の脆弱性と不安定性が出てきてもうすぐ崩壊するの?」

 いろいろ、難しい話が出たが…

ピシリ!

ピシリ!

大地から聞こえるこの音!

二人も気にしていたらしい。


そして、二人の苦労話を聞きながらその日は、疲れ切った身体を休む日になった。





その頃…

地球の南極では!

各国の軍が、上陸を成功させた!

昭和基地

銭形警視正
「召喚! 騎王丸!」

アフリカゾウよりも少しでかい馬が、召喚される!

そして、左右に籠を付けて銭形組が乗り込み、出発する。


そして、各組がスノーバイクで出動した。



米軍のエイブラムス3最新極秘戦車が走る!
目指すは、南極中央区!

既に西側地方では、インド軍が交戦を開始!

日本警察組は、オーストラリア軍とインドネシア軍との共同作戦である。

ただし、銭形組は単独行動!

銭形組は高速移動で、各地点に監視カメラを設置して、人工衛星に接続していく。

そして、任務がすぐに終った。

普通は、そんなに早く出来ない。

だが…今の銭形は、文字通り地獄の特訓を終えかなり強くなったのである。

さて、銭形組のファイブフォースの5人は、休憩
テントを張って体調を整えていた。

大岡警視正
「銭形の体力の心配性が……克服された?

これからは、「銭形のとっ……」

冗談だよ!それよりも、そろそろ結婚しろよ!」

なんて、話しているくらいの元気はあった。


しかし…

その一時間後…

サーモグラフィカメラが、南極中央部の地下の異変を映し出した…。






南極地下遺跡?


ウィーーーーーン!
ウィーーーーーン!
ウィーーーーーン!
ウィーーーーーン!
ウィーーーーーン!
ウィーーーーーン!

警報が鳴り響く地下施設!

慌てふためく作業員!

補助電源用の発電機は、木っ端微塵!

メインの発電機は、部屋ごと無くなっていた。

慌てて、発電機を回す者。

そして配線を切り替える工事をする者。


だが、とても60億kwなんて無理!

ディーゼルエンジンを回す!
しかし!一気に酸素不足になる!

一酸化炭素中毒事故が発生していた!

しかし、そんなこと関係ない!

早く急げと、本国から命令が来る!

「だめです!300万kwが限界です!」

「クソ!そうだ!あの軍艦とか空母は原子力発電だよな!あれを奪って発電させろ!」

「それでも60億kwなんて無理です!」

「ヘルムーンとデスムーンが復旧しないと、とても容量が確保出来ません!」

「本国へ連絡!地球の今の施設を全て奪って使用しても60億kwの確保は不可能!

 繰り返す!不可能!

 ヘルムーンとデスムーンの復旧を早くされたし!

 只今、培養槽の維持のみに300万kw全て使用中です!

 順次発電機を接続しますが、全て接続しても2500万kwが限界です!

 燃料も、保って3日です!

 その間に復旧をしてください!

 以上、報告終わります!

 これから作業に入りますので
通信を切ります!」


「良かったのですか? あの王達は、あの報告で納得するわけが無いと思いますが?」

「無理だな!だから報告を切り上げた。

 もともと、王達も(仮)管理者様達も、メインシャフトが折れた事をなんとも思って無いからな。

 つまり!メインシャフトぐらいすぐに直せるということだろう!。

 (仮)管理者様が、すぐに介入出来る理想世界の構築がゼーロ計画の一つの売りだ!

 今、介入して直さないで、計画の価値は無い!

 だからすぐに復旧するだろう?

 できなければ、ゼーロ計画は失敗か詐欺だとみなされる。まぁ王が詐欺をするとは思えんがな。」


そんな、現場指揮官の言葉を、監視スパイの携帯通信機越しに、王達は聞いていた。

王達は、すぐに直せるからメインシャフト修理要請を無視したのではなく、賭博に忙しく出費が超高額になるのが嫌で、無視したのだ!

王達は、(仮)管理者に連絡をとる事にする。

しかし…

外道(仮)管理者1号は、やっと分身経由でエネルギーが少し供給され、なんとか食事することが出来るような状態だった。

ゼーロは、先程から自身を構成する分身体の本体に、大きな異変があったらしく

「姿を、隠して逃げろ!」

「逃げて、後で俺を助けろ!」

「早く、マルダスのエネルギーを取り入れて逃げて!」

 など、本体達から念話があった後、連絡がつかないらしい。

 そして、ヤバい事が起こっていた。

サブAIさん
「未登録不審物体が、マルダス世界に、墜落しようとしています!

 攻撃とみなし、迎撃システムの起動をいたします!」

ゼーロ
「やめろ!キャンセルしろ!」

外道(仮)管理者1号
「クソ!パスワード設定なんて、このOSにはないはずだ!

 どうなっている!

 オイ!王達よ!早くヘルムーンとデスムーンを修理しろ!

 全く!何をグズグズしている!

 落ちたら、貴様らの計画は終わりだぞ!

 (邪辣人)なんていわれるのだぞ!

 我々が正しいと、証明するのを放棄するのか!

 早くしろ!

 こちらは、マルダスシステを抑えるので、
忙しいのだ!わかっているだろうな!」


王達
「今すぐに、デスムーンとヘルムーンのメインシャフトを直してくれ!

 こちら、ヘルムーンは全ての機器が無い状態で空っぽだ!

 デスムーンに、人を結集させている。

 そちらのことは知らん!

 二人いるのだから、1人でもくれば解決することだ!」


外道(仮)管理者1号
「何度もいうが、こちらは戦争中だ!

2号!妹分は、封印された!急げ!こちらが負けると、貴様らも破滅だぞ!

早く修理をしろ!

しなければ破滅!

わかったな!」


その言葉に、残ったの3国の王が絶句する。

魔王役の国王は行方不明。
魔王城(笑)は、未だに燃えている。

開催国の国王も行方不明。
城は[勇者を絶望に落としてやるパレード]中に瓦礫の山となり、只今王都は絶賛燃焼中!


そしてもう一つ問題が、発生していた。

次の勇者賭博の為に呼んだ二人の勇者が、
外道(仮)管理者の部屋を通過していないらしい…

どういう事だ?

では、あのヘビーメタルな勇者達は?

今の監視カメラに映る勇者二人は、ものすごく普通の生活しかしていない。

傭兵ギルド(嘘)に登録して每日サボらず、モンスター(クローン)を倒して、レベル上げをしている。

歩き方は、暗殺のプロだ。

アレ?


王達は、ゴロツキを演じる者達に命じて襲わせるが、全員喉を切り裂かれた。

プロ過ぎない?


しかし、その切り口を見たある王が、

「あれは…うちの第2王妃の暗殺部隊…」

そのつぶやきを、二人の王は聞き逃さなかった。


王なる3人共が真っ青になっている中…


キレた外道(仮)管理者1号は、怒鳴る!
「早く、デスムーンを修理しろ!

マルダス世界のシステムがデスムーンを撃ち落とす態勢に入った!

システムをハッキングすら出来ない!

早く、直せ!」




つづく


□□□□□□□□□□□□□□□
ゼーロと、1号は、生きていた!

いや…出番がなかっただけです!





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