転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

第6章 力の激動と共に動く国

第354話 宰相が引き起こす騒乱の風1

　　バボン国王・王都大門。

　今から軍を率いて、出発する宰相は、

ムカついていた。

宰相スタマ・ク・ペインは、

実は苦労人ではあった…




たが、この男はストレスを、

女遊びで解消する、とんでもないヤツだった。

女癖が悪くなかったら、

〔聖宰相〕の称号が付いただろう…


まぁ、付き合った9割女性側も男遊びなので、

大惨事に何回かなったが…

この男…前王と組んで上手く逃げた…


だが…ついに!

報いが来る事になったのを、

知っているのだが、

無視していた。

「儂は宰相!　だから無罪！

なんとか、ヨー殿の機嫌を直してもらって、

ユミ・オオトを抑える!」


こんなにヤツの主は…


バボン国王
「ヨー殿に、何人か、かわいい麗女を

あてがってユミ・オオトから離せば、

いいではないか！

全くあの石頭の二人娘は…」


うーん…アウト！

この二人は、全く王国を改めようとは、

考えてなかった。



王都を出発する宰相に、

近衛騎士が駆け寄って来る!

近衛騎士A
「ヨー・ヨーガらしき者が乗った馬車が、

パイン街を出まして、メルーダ鉱山に

向かったみたいです。」


宰相スタマ・ク・ペイン
「なんだと!フハハハ!

やはり、天は我を祝福している!

メルーダ鉱山に行くぞ!」


それを、城壁の上から見るものがいた…



受付嬢トーラ
「ハァ…ダメだこりゃ…

ヨーさんが、言っていたことが…

まぁわかっていたけど、ここまで酷いとは…」


『で？お主はどうする?』

『先輩を、説き伏せろは無理ですよ!』

受付嬢トーラ
「はい。　私も、パイン街に行きます。

あの～休業申請したいのですが?」


『オイ!』
『産休…ですか?』

受付嬢トーラ
「その覚悟です!」

『ダメ!　許可制だったか?　

あの子達の、許可取ってから結婚!

わかったな!』

『(ㆆωㆆ)』


受付嬢トーラ
「とっ！とにかく、謝罪行きます!」



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その頃、パイン街のある宿では…

侯爵ルーラー
「困ったぞ…　そこまでこじれたとは…

王女殿下!　ここからだっ…」

ホロン王国第３王女　ミルト
「ダメよ!今逃げたら、もう無理な気がする!」


侯爵三女ミリ・ド・パルサー
「ねぇ?これどう思う?

下の食堂で、貼ってあった募集なんだけど。」


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白食パン販売店拡大予定につき、

フランチャイズ契約募集！

基礎から、白食パン教えます!

　　　　　　　ヨーガ商店

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侯爵ルーラー
「ここの白食パンは、王都より

美味いものだったが…

この街で作られていたのか。」

ホロン王国第３王女　ミルト
「私…やってみたい。」

侯爵ルーラー
「うむ、どうせここを出ても、

焼け野原の運命…かもな…

やってみるか!」


侯爵三女ミリ・ド・パルサー
「あなた達は、どう?」

と、付いて来ていた従者達に聞くと…

一緒にやると言う。


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その頃ヨーガ商店の屋敷では…

ミノタウロス軍団将軍A
「あの、姉さんを見捨てないで下さい。」


用
「少し待ってね。」

用？
「よう！ボルッキー！久しぶりだな!」

ミノタウロス軍団将軍・ボルッキー
「まっまさか!」


もともと、敵同士…

だが…拳を交えた末に生まれたものは、

しっかりと生きていた…


用？は、社会混乱防止の為、

一度寝ると、なかなか起きない設定に

していると説明する。

用は、用？とミノタウロス・ボルッキーに、

メルトの3つの魂の強制融合解除及び、

分離手術を説明する。


ミノタウロス軍団の了承も出た。

そして、用が仮病作戦に入っているのも、

説明文する。

ミノタウロス・ボルッキー
「（まぁそうしないと、則戦争だからな～

賢明な判断だな!）

冒険者ギルドとの、話はどうする？」

用？
「ドリズちゃんに任す!

こちらは、ドリズちゃんのおかげで

あまり被害がないから!」


パイン街冒険者ギルドマスター・ドリズ
「あの、グランドマスターに、

凄い口をきいたのですが…」


ミノタウロス・ボルッキー
「ハハハハハハ!

大丈夫!　よく今の状況がわかったから、

グランドマスターは任せておけ!」


そして、その夜、

パイン街にミノタウロス軍団の屋敷が、

いつの間にか出来たのであった。


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ミノタウロス軍団も、ヨーガ商店の

仲間入りです。