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第6章 力の激動と共に動く国

第353話 災厄の第1起爆点は、やはりこいつらだった!

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  バボン王国・王宮

バボン国王
「そうだ!オイ! あの勇者を逮捕していたな!

あいつらをダシに使おう!」


第3王女 ルルト・ラ・バボン
「反対です! こんな時にあんなの出すと、

ろくな事が起こりません!

これ以上悪化すれば、王都は終わりですよ!」


第2王子?ミルト・ラ・バボン
「私も、反対です! あれは、ヤバい!

今、パイン街にいる貴族関係者に、

連絡するように、働きかけてますので、

早まった事をするのは、マズいです!」


バボン国王
「心配するな! 受付嬢トーラの正体を、

知っているだろう!だから、大丈夫。

あの方々に責任を持って、貰えばいい!」


第3王女 ルルト・ラ・バボン
「その張本人が、いませんよね?

本当に責任を取るのですか?

私達が、今懸念しているのは、

用様の周りには、

今のこの王国に対して、

いい感情を持っていない者達が、

かなりいるみたいです。

その方々が動けば、

この王国は終わりですよ…」


第2王子?ミルト・ラ・バボン
「そうですね。

トロイ様やトロイアル様は、

様子を見られるでしょうけど

ヴァーミリオン姉妹様は、

世界樹の意思も尊重される。


世界樹は、今のバボン王国を良しとは、

見ていません。


そして、一番の問題は…

ユミ・オオトです。

決して、私達とは酒も飲みませんでした。

警戒しているのは、

なんとなくわかっては、いました。


なんせ、召喚拉致する世界の人間で、

宰相なんか、未だに召喚を肯定している。

そして、ゆみさんを妾にしようとした?

聞きましたよ!宰相達がやったことも!


絶対、こちら側には味方しないでしょう。」


バボン国王
「つまり、こちらの味方はいない…

と、言いたいのだな!

だが、建国の勇者様がいる!」


第3王女 ルルト・ラ・バボン
「何度も報告書を上げていますが?

貴族達の、態度が悪すぎです。

大俵様のため息は、多くなるばかり!

お父様は、報告書を上げても、

全く貴族達に注意とかしていないでしょう?

勇者様達も、その事を把握されてますよ!


最近、用様と、作った責任を取る行動の

基準書を作ってましたから!」


バボン国王
「ウッ… マズイな…

宰相! まずは、お前がパイン街に行って、

会談の用意を、やってこい!

わかったな!」


宰相
「不可能でございます。

パイン街に行きましたが、

入ることすらできませんでした。

王が、全権を使っても良いと、

おっしゃられるなら、

可能性もあるでしょう!」


その時、ルルトとミルトは嫌な予感がした。

なので、王族籍から抜けるつもりで、

バボン国王に言おうと構える。

バボン国王は、その時

スキル〔王の責務〕が起動して、

ルルトとミルトがなにか仕掛けると読む。


第3王女 ルルト・ラ・バボン
「宰相!あなたは権力を使って、

王国民の命と生活を人質に、

要求を飲むことを、

自分達の本当の立ち位置を無視する愚行を、

犯してまで、実行するつもりですね。」


第2王子?ミルト・ラ・バボン
「もし、そんな宣戦布告するつもりなら、

私達二人は、王族籍から抜けて

今から平民として、

これまでの所業を精算する旅に出ます。」



バボン国王
「まて! 許さんぞ! よく考えろ!

ここを出て何ができる?

冒険者にでもなって、

モンスターを倒すのか?」


第2王子?ミルト・ラ・バボン
「王であっても、同じ!

それを、自ら聖カルッティ王国の

元女王は身を持って、ライブ中継で示した。

間違いは、間違い!

清濁併せ呑むのが、王だと言っても、

王だから、間違いが正解にはならない!

例え仕方が無いなど言っても、

正解にはならない!

その証拠に、王印は反応しないでしょ?」


バボン国王
「うぐっ…………

(本当だ、全く反応しない…

つまり、この二人は、王としても正しい事を

言っているのか…)


わかった!

宰相! 王権・国権を使うことを禁ずる!

今、ここに国印を使う!」

宰相
「お待ち下さい!では、どういう方法で…

え! 王よ!…そんな!!

アーーーーーーー!」


なんとか言いくるめようとした、

宰相に、国印を押すバボン国王。


それと同時に国印は光った!

バボン国王
「で?どうするつもりだ?」

第3王女 ルルト・ラ・バボン
「しばらく、王女を休ませてもらいます。

許しが出るまで、

パイン街に入れるように、

頭を、下げるしかないですね。」


第2王子?ミルト・ラ・バボン
「私もです。王は、ユミ・オオトを

メイドとして売り払った時に、

呪いをかけた容疑者、

関係者貴族などの、

廃籍と収監、いつでも処刑出来るように、

するしか、突破口はないでしょう。

では私達は、今から向かいます。」

二人は、でかけて行った。


バボン国王
「やれやれ、オイ宰相!

いつまで寝ている! 交渉に行け!

わかったな!王権・国権の使用はダメみたいだ!

だから、上手くやれ!

あの勇者達を使え!

グワーーーーーーー!」

王印から電撃が出る!

バボン国王
「ここは仕方がないのだ!

マイネが!責任取ればいい!

あの受付嬢が責任取るのだ!

これは、王国を維持するために、

必要なのだ!」


電撃がなくなった!


バボン国王
「フーフー、やっとわかったか!

ワシが王だ!なにも悪くない!」


しかし、その時王印が消えた事に、

全く気づいてなかった…



そして…
冒険者の鎧に身を包んで馬車移動中の

王女休業中の二人の荷物に、

2つの王印が突然増えた事も、

まだ知らない。
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