転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

第5章後編 聖ボロボーン王国の行方

第313話 災害がやって来た!1

　　パイン街

ヨーガ商店屋敷地下…

用の部屋

そこで、用は寝ていたが…

ちょうど聖カルッティ王国の

女王交代の頃から、悪夢を見ていた…



燃え盛る村…

笑う教皇に凶皇（オババと大オババ）

そしてニヤリとする詐欺師…




ガバッ!


用が起きた。冷や汗ダラダラと流して、

ついに起きた。


メイド・トロイ
「主様、おはようございますって言っても、

深夜ですけど、どうします?

食事しますか?

お風呂にしますか?

それとも、わた…」



用
「なにが、起こっている？

奴が、悪魔が!凶気の邪神が!詐欺師が！

夢に出てきた!」

もはや叫びである…


それは、屋敷じゅうに響く…


ゆみさんが、魔導珠を持ってきて、

映し出された魔導ライブ放送を用が見た!



心配になったのだろう、

みんな、用の様子を見に来る…


用？
「なにが、拳法家に戻る?冒険者に戻る?

マズい…ん?　　トロイ…ちゃん？

その、どうした?　」


用？さん、みんなに怒られました。


用？
「すまん。あの詐欺師の危険性を、

頼むから教育頼む!Ｚｚｚｚｚ」

用
「えーと、と言うわけで…

その…オレ魂の筋肉痛みたいな…状態なんだ…

動けないから、みんな頼んだ！」

なんて、ぶっきらぼうながら、

元クラスメイトの仲間入り。

変な兵器製造とかの失敗や、

元世界樹の巫女達の仲間入り、

ユグドラシルの仲間入りの紹介など…

いろいろ承認や紹介をした後…


お粥食べながら、考え込んでしまう用。


用
「ユグ？聖カルッティに関わると、

ろくな事がないからな…

なにか、防御策を作らないと。」


ユグドラシル
「元公爵領の山の中に、ヨーが浄化して

芽が出た種を育てる施設を作った。

ヴァーミリオン姉妹の名義で!

そこで、やつを向かえ討とう!」



ミレイ・ヴァーミリオン
「ちょっと！まさか!それ！

ここら北の方に昔建てたんじゃない?」

スケルトン・ジャイアントが封印されていた、

謎のヴァーミリオン姉妹が建てたと刻印された

施設を建てたのは、世界樹本人であった。


ミイナ・ヴァーミリオン
「1言メッセージとか、入れてください!

謎の陰謀説とか、出たのですからね!」


ユグ（ユグドラシル）
「陰謀説？そんなコトになってたの？

ごめんm(_ _)m」


そして、激動する聖カルッティ王国の

魔導ライブ放送を見ながら、

寝落ちした用は朝起きて、机に向かって

真剣になにか書いていた…



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冒険者ギルド・バボン王国元公爵領支部

今日、ギルドは一つの話題が挙がっていた。


手配書が出たのである。

しかも、Dead or alive !

生死問わずである!

報酬は大金貨30枚!

大盗賊の頭の相場が大金貨1枚…

超破格値である!

罪状…大量殺人　大量虐殺　…

罪状の項目にこれでもかと書かれた、

恐ろしき内容…


手配書の似顔絵に描かれた

凶気と邪悪な顔のどこかで見たことがある女…



冒険者達は、探し回る。


そんなギルドに、若い女がやって来た。

若い女
「ギルドに登録したい。」

受付嬢
「はい、登録ですね。ではこの

新型登録水晶に、手を当てて下さい。」


若い女
「新型水晶？　いや前の登録のときは、

そんなものなかったが…」


受付嬢
「昨日から、ここの支部で導入されました。

どこの支部でも導入されます。」


若い女
「なぜ?」

受付嬢
「ほら!あの手配書が出てからですね。

なんでも、二つ名が（ゲス詐欺師）らしく、

恐ろしい魔道士で、

前の水晶だと簡単に情報を書き換える

らしいのですよ！」



若い女
「そ…それは…困ったことだな…」


ドーーーン!

ギルドの外で、何か大きな音がした!

騒ぎが起こる!

なんでも、大きな石が街の外から大量に

飛んで来たらしい!


その騒ぎの中、若い女は消えた…



つづく…