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第5章後編 聖ボロボーン王国の行方

第309話 クラス優遇組…動く…2

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  つづきです…

杉谷
「あの隙の無いフロンの側近に、

薬盛って、成功したら決まりだな。」

担任・帆山
「高校生で、スパイ工作員かよ。

コエーよ!」


野波
「言われてみれば、学校とかでも

そんな気配あったよな。

なにが目的だったのだろ?」


担任・帆山
「まさか…いや…まさかな…」

杉谷
「おいおい、まさか自分が狙われいた!

なんて言い出すんじゃだろな?」


担任・帆山
「旧田丸を、気にかけていたてはいた。

オレの母方の叔父さんの事があるんだよ。

マサキって言うのだが、

「旧田丸 達矢」失踪事件の時に、

一緒に失踪しているんだよな。

家も近くだったって。」


野波
「オイ、まさか聖カルッティ王国で、

今一番ホットなトピックの賢者マサキかよ!」


担任・帆山
「だけど、違うと思うのだけどな~

すっごく、ヘンタイだっていうし。」


((お前も、ヘンタイだろ!!))

担任・帆山
「うん?どうした?」

あ然とする、教え子2人に?をうかべる教師。


しかし、今日の第1の修羅場がやって来た。


旧田丸 則子
「やったわ! ヤツは寝た。

さっさと、倉庫にブツを盗りに行くわよ。」


(((ヤッベ~こいつ、マジもんだ…)))

真っ青な3人の男と、

尻をフリフリしながら歩く女…


夜の倉庫には、なぜか人がいなかった。

旧田丸 則子
「やっぱりいない。そうとう、ヤバい物ね…」


杉谷
「なぜそう思う?」

旧田丸 則子
「前も、そうだった! 合成石油の時も、

警備がいなかった。」


担任・帆山
「つまり、それだけヤバい物なのか?」

想像が豊かな四人組は、難なく倉庫に入った。

旧田丸 則子
「ほら!ボヤボヤしてないで、

早く探す!急いで!」


(((やっぱりプロだ)))

一方で、寝たフリ上手なフロンの側近は、

その様子を通信珠で実況中継していた。



フロン皇女(大海賊王フロン様)
「ハァ。確定だな… 

だから、(聖女っぽい)なんて称号か…」


元第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「なんですか?その称号!」

フロン皇女(大海賊王フロン様)
「召喚した時の、鑑定珠で出たんだ。

他にもな…」



召喚時の拉致された者達の鑑定結果が、

話題になる。


そして、やはり召喚時の白い汚い部屋での

出来事も話題になる。


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「ハァー。あいつらの言っていたことは、

恐らく本当の事でしょうね。

つまりホロン王国やバボン王国の

間諜からの情報を合わせると❨?❩なる、

得体のしれない者が管理者を乗っ取った…

そして今回の召喚で、ヨーガのみが

動けて、❨?❩に一撃を食らわせた。

そして、あいつらに付けられたスキルは、

明らかにこれまでとは違ったものだった。」



フロン皇女(大海賊王フロン様)
「フフ、まるで経典に出てくる、

ふっとばしの救世主ではないか…」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「女王曰く、正解らしいよ!

顔が若返った位で、仕草、言動、

考え方の方向性、当時のままだって!」



フロン皇女(大海賊王フロン様)
「ハァ? ホントか! ええ!」

フロンは、驚きのあまり

アゴが外れてしまった。


5分後…

フロン皇女(大海賊王フロン様)
「すっすまない。

しかし、本当なのか?」


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「本当よ!あの女王の

幼馴染みだったらしくてね、

はじめ、魔導通信でのギルド会議の時は、

気が付かなかったけど、

国宝のメガ・サーチを最近使った時に、

映像で、確認したの。オババも大オババも

確認済みよ!」


フロン皇女(大海賊王フロン様)
「なんてこった…

杉谷達どうしよう…

それでなくても、他の勇者をあのボケ共が

自爆要員にしたし…

困ったな~」


元第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「そこの側近達も、

わかっているんじゃない…

みんな、「予告」「予言」「予知」

持ちでしょ? なんとなくわかるから。」



フロン皇女(大海賊王フロン様)
「そうだが、わかるのか?」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「私達も、3人共持ってるのよ!

発動はランダムだけど…

元は、女王が地球時代に開発したスキル!

今の、マルダス世界のスキルは

その部分コピーなの。

オリジナルは、本人曰く世の中が、

つまらなくなるから封印してるって

言うほど、酷い効果よ。」



その時、聖カルッティ王国の

全土放送が始まった。



フロン皇女(大海賊王フロン様)
「へ? 王印って、あんな使い方できるの?」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「あれは、女王だからできる芸当だわね。」


元第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「会いたがっていたからね~

本人曰く、地球時代なんとか

戦争止めようといろいろしたけど、

失敗したみたいよ~

それで、それを収めたのはヨーガさん。

民衆に食べ物を配っては、畑を耕し、

外道軍には、格闘集団を率いて戦い、

コミュニティを作っては、

絶望の大地をなんとか生きていける、

国に、していったらしい…

だけど、女王の事を詐欺師って怒っていて、

話してもくれなかったみたいね~」



元第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「あ~! 女王が、大オババの王印と

組み合わせた。

辞めたか…

え?退職金? ホントだ!

うわ!王印から、「女王の退職金は金貨一枚」

って表示された…」


元第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「さて、王女クビーズで会議しましょうか?」



□□□□□□□□□□
「へっクチ!」

旧田丸 則子がクシャミをすると、

「風邪か?」

と、杉谷が言う。

ガサガサと倉庫を探して、やっと見つけた…

(軍事物資(笑))

野波
「なんだって(笑)が付いてるんだ?」

担任・帆山
「これ…用賀の字かな?あれ?」


つづく…
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