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第5章中編 地獄大戦編1

第289話 死闘マルナーゲ島(仮)その1

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 聖カルッティ王国では、女王の演説に

大オババと大蜘蛛が登場して大混乱だったが、

大蜘蛛の恥も隠し事もない告白と弾叫で、

見事崩壊!

 そして聖カルッティ王国民達は、

戦わなければ、明日は我が身!

戦わなければ、大邪神の使徒と呼ばれる!

戦わなければ、人さらいの共犯とされる!

戦わなければ、この国からは脱出出来ない!

世界樹も、その巫女もいない!

巫女総長が、この国を出たとき笑ったのは、

この国の国民であった。

そして、世界樹は恐らく追いかけた…

世界樹の管理者はオババではなく、巫女総長達であった!


「まずい!、他の国の国民を笑ってきたツケが来たのでは? 苦難なんて嫌だ!」

 これが、この王国民の8割の動機ではあったのだが、もう動乱は始まってしまった!


 聖カルッティ王国の王城は、5重の壁がある。が一般兵士が入れるのは、第3壁まで。

 そこから内は、近衛師団かミノタウロスの部隊しかいないな。

 結界が、あるため許可なく侵入することは、
不可能である。

 (用達が侵入できたのは、トロイ達が結界を解除したため。魔法熟練度レベルが違いすぎるため、さも無かったの如く侵入できた。)

 兵士達も反乱軍に加わるが、やはり結界に足止めされる。


女王メルト・ラ・カルッティ
「ふぅー!ヒヤヒヤさせおって!こら大オババ!

お前に聞かねばならない事がある!

あの宝玉をどこにやった!

あの当時の客達はどこに行った!」


結界の向こうにでは、近衛師団長と大蜘蛛が、

なんとかして結界を突破しようとしているが、

出来ないようだ。



大オババ
「知らん!本当だ! 地球時代からの付き合いのあった管理者たちが、罰を受けたとか言って、ガリガリの体でやってきたのは、覚えている。

そして、回復水槽に入れたのだが、まったく回復しなかった。

そして、どんどん同じ状態の客が来たのじゃ。もう駄目かとなったとき、奴らが合体するなんて言い出してな!

その時に、あの珠をついでに合成したのじゃ!

そして、あいつらは、今から新しい担当の地獄に行くなんて言い出してな、送り出したわけじゃよ。」



女王メルト・ラ・カルッティ
「しっかりと、覚えているじゃないか!

なぜ、黙っていた!貴様とんでもない事を、したのだとまだ気づかないのか!

ん? なにをしているミノタウロス?

それは、通信珠! 

さっきの会話を聞いていたのか!

いや、全てライブ放送したのか!」



ミノタウロスは、黙ってどこかに行ってしまったので、何と言えばいいか女王はわからなかったようだ!

しかし、それは…天界にも放送されていた…



□□□□□□□□□□□

 封印が溶けた島マルナーゲ島(仮)

第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「アイシクル・ランス」

第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「アイシクル・ボール」

第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「アイシクル・バーン」

3王女達は、なんとかしてあふれる黒い邪気を

凍らせる!穴に蓋をする!穴ごと凍らせる!

などと、作戦を立ててやってはいるが!

上手く行かなかった!


オババは、何もせずに逃亡しようとしていたから丸太に簀巻きにして、そばに立てている。


オババ
「離せ~! 嫌じゃ~! わしは権力だけでいい!苦労や仕事はいらん! やるなら貴様らでやれや~!」

第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「私達が、失敗したら見事その権力もなくなるから、心配いりませんことよ!オホホホ!」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「ホントですわね~!まだ好き勝手できると、思いですのね!素晴らしき論理学ですこと!
オホホホ!」

第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「まったくですわね~!

それでこの大邪神の事を、聞かないと!

何か知ってますわね!

 そうでなければこんなクソオババが

封印の管理職なんて、任命されませんよね。

オホホホホ!」



オババ
「…………………」

オババが急に真顔になって黙ってしまった。



そして、黒き噴火口から、黒いワームがたくさん出てきた!

第3王女 メルード・ラ・カルッティが大斧を振り回して斬る!

第2王女 プルト・ラ・カルッティはメイスを振り回して撲殺する!

第1王女 ハーノ・ラ・カルッティがガントレットに闘気を込めて殴殺する!



第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「アイシクル・ゲイザー!」

この辺りを凍らせる事に、したようだがどんどん湧く湧く!

死闘は、はじまったばかりである。
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