上 下
287 / 630
第5章中編 地獄大戦編1

第281話 聖カルッティ王国動乱の兆し!1

しおりを挟む
聖カルッティ王国に、タイムリミットが…


早く「マサキ」を説得するか、吐かせるか?

それとも、ダンジョンを攻略するか?

そうしないと、世界樹の居場所がわからなくなるのだから…


 どうする?
 
 女王メルト・ラ・カルッティはミノタウロス達に、ダンジョン攻略を命令したが全く言うことを聞かない。

 そのことで、女王は頭を抱えて考えだした…


 第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「どうなっているの?そうだ!諜報局を呼びなさい!そして巫女達の情報を集めるのよ!」


 第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「スキル発動!

(予告)…人の大移動が始まる。

(予言)…過去の清算をしないと、対話が成立しないであろう。まずは第一に反省からするべき事である。

……だと出たわね。」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「スキルが、発動したわ!

(危険察知)よ!それもかなり強く出てる!」


諜報局職員A
「大変です! 局長が行方不明になりました!

その、これが最後に見ていた書類です!」


そこには、

お前の秘密を知っている。

これは、その一部だ!

取引したければ、ダンジョン横の石柱の側にいる警備の男に、金貨にバツ印を書いて渡せ!


と書かれていた…

その一部の資料は、諜報部の横領と…

局長の不倫現場の鮮明な絵であった…日付入り


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「それより、巫女達の居場所の候補…

そうだ! 今!ヴァーミリオン姉妹はどこ?

すぐに、探して!それと、ブリザード公国!

公国内部の情報も、すぐに出して!」


近衛兵士A
「大変です!ダンジョン周りを警戒していた、
警備兵と、ダンジョンにやって来た諜報局長が、ダンジョンから出てきたゴーレムに捕まって、ダンジョンに連れ込まれました!」


近衛兵士B
「大変です! 王都の民衆が、オババに説明を求めて集まりだしています!既に広場は民衆で溢れており、それどころか、地方の貴族からも説明を求める使いが城内にひしめいています!」


近衛兵士C
「どうします?そろそろ前「賢者」が指定した時間まで、あと6時間を切りました!」


女王 メルト・ラ・カルッティ
「ダンジョンに、使いを出せ!

過去の実験体達の事はオババ達に必ず対処させると。だから世界樹の居場所と巫女を返せと。召喚については、わしは知らん!


そして、午後から民主に説明するから集会は、やめるようにと厳命しろ!」





□□□□□□□□□□□□
それから2時間後…
元世界樹のダンジョン前…


諜報局員B
「嫌だな~。このダンジョンから生きて出てきたやついないって噂だし…」


諜報局員C
「始めるぞ!。おーい「賢者」殿。女王からの
伝言を伝える!

 実験体に使われた者達は、オババ様に対応させるらしい、だから世界樹の居場所を教えるのと、巫女達を返して欲しい。

 後、召喚の事に対しては女王の管轄では無いので知らないらしい。」


□□□□□□□□□□□□
それから3時間後…
聖カルッティ王国・王城前広場


 一度は、集会が解散されたが…

 また民衆が集まりだした。

兵士A
「お前達! 女王様から正式にお言葉が出るから、早く家に帰れ!

 なに?こっちに来い? 何かあるだと?

 こ!これは…!」

 そこには、黒焦げた、うめき声をあげる諜報局員BとCが転がっていた…

 彼らの身体は簀巻きにされており、メッセージが貼り付けられていた!

 あと、一時間!早く実験体にされた者達を元に戻し、異世界から拉致した者達を元の世界に戻さないと、世界樹の居場所は教えない。

 ついでに、ここにある世界樹の居場所の記録も焼くからそのつもりで(笑)

 あと、巫女たちからの女王とオババ達に対する、辞表も送っておく!

 彼女達は、元巫女総長から真実を聞いて自主的に辞表を書いたぞ(笑)

 それと、時間内に実行しなければ、ある事が自動的に実行される!

 猶予は一週間! その内に聖カルッティ王国の王城内の者達を全員死刑にしないと、全王国民のステータスプレートの種族欄に、

(大邪神の使徒)の記入がされるように、天界に申請される。

 平和に解決することを拒否するならそれ相応の報いを受けなければならない!

 王国民たちが、大邪神の使徒ではないことを示すいい機会でもあるが、私は不安だ!

あなた達が、大邪神の使徒ではない事を祈る。



 それを、広場の男が大きな声で読み上げる!

 そして…その時、空から同じ内容の書かれた紙のが大量に舞った!



 広場の群衆はそれを手に取り、思い思いに駆け出す!

 一気に、この内容が王都に広がる!


 群衆が、動き始める!

 もう、止まらない…

 特に、自分の家族を実験体にされた者達は、なおさら動いた!

 

 王城内…

近衛兵士A
「こっこれを!」

 例のビラを渡された王女達…

 女王にも見せる…

 第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「ふう、逃がす気は無しか…」


 第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「オババをダンジョンに公開投入して、民主の怒りをまずは収めないと、もう内戦になるしかない…。」


 第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「辞表か…そんなもので辞められたら、苦労しないわ!…なに!よくも騙したな!だと、それで?…ヘ? 世界樹は弱りきっており、そのために持てる力で、主を呼んだ?そして、私達をメガ・サーチを使って探知しても、もう世界樹の力は、あてに出来ない所まで弱っている? だから探しても、無駄だって!」



 第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「無駄…そういう事だったか…

オババ達は、やりすぎた… ハァ…

つまり、ヴァーミリオン姉妹が辞表出した時点のもっと前位で、オババ達がやってた事が原因か!」


 女王 メルト・ラ・カルッティ
「あの時よりも前に…やっていたこと? 確か、変な来客が多かった時だな…しかし、帰って行った記録がない…いや無かった! そして、そうだ!地球時代の元管理者達とか、国の管理者とかが来た時だな!…そして、もう1つの宝玉が消えた時だな! それからだ! 一年経って、いきなりヴァーミリオン姉妹が辞表を公開提出して、その一年後に世界樹のダンジョンが出来て…」


 第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「どっちみち、オババ呼び戻すわよ!

召喚陣起動準備して!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

邪気の地震が発生した…

第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「オババは何してるのよ! 通信珠を早く繋げて!早く!」


オババ達が逃げ惑う映像が映し出される!

フロン皇女達は、もういないみたいだ!


オババ
「助けてくれー!早く転送してくれ!

もうここは、ダメだ!」

島の山で大きな黒い邪気の柱が立つ!

黒い噴火だ!



第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「すぐに、封印しろ!早くしろ!」

オババ
「無理なんじゃ! ワシには封印する方法なんて知らん!職務にはあるが知らん!それで権力をもっては、いたができんもんはできん!

権力持つのは当たり前!封印の職務は各国の王がやればいい!やらなかったら、その国は終わりじゃからな!」

第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「それで、この世界が壊れたら皆終わりじゃないの! わかる!終わり!早く封印しろ!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

妹しか愛していない母親への仕返しに「わたくしはお母様が男に無理矢理に犯されてできた子」だと言ってやった。

ラララキヲ
ファンタジー
「貴女は次期当主なのだから」  そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。  長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。  アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。  しかしアリーチェが18歳の時。  アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。  それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。  父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。  そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。  そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。  ──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──  アリーチェは行動を起こした。  もうあなたたちに情はない。   ───── ◇これは『ざまぁ』の話です。 ◇テンプレ [妹贔屓母] ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾もあるかも。 ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング〔2位〕(4/19)☆ファンタジーランキング〔1位〕☆入り、ありがとうございます!!

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて

だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。 敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。 決して追放に備えていた訳では無いのよ?

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

処理中です...