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第5章前編 変革の胎動1

第260話 その頃地球では5

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ある都内近郊のアパートに

スポーツカーが、止まる。

中から出てきたのは、銭形であった…


そして、あとから黒塗りの車が来る。


出てきたのは内閣総理大臣・大戸であった。


二人は、アパートの二階に登る。


表札には、「用賀」とある。


管理人に、銭形が用の部屋代を払う。

管理人が、このままでは

事故物件サイトに載ってしまうから、

嗅ぎつかれるまでに…とまで言ったが、

止めた…




後ろに、総理大臣がいたからだ…



管理人の隣の男が、キレ気味で

「このアパートを、責任とって買え!

一千万だ!」


と言うと、銭形がトランクケースを開けて、


商談成立ですね!と、中の札束を見せる。


呆気に取られるキレ男…

頭を抱える、大家…

周りにはSPの黒服サングラス軍団…








その日から、ボロアパートは、

用賀アパートに改名された…



銭形達が、用の部屋に入る…


何もないはずだった…



謎の声?
「よ! 遅かったな二人共!」



銭形
「町中で喋ると、わけわからん研究所か、

保健所に捕まりますよ!ダックさん。」



総理大臣・大戸
「おひさしぶりです。

貴方様にお会いするのは、

もう二十年近く前になります。

まさか、銭形君ともお知り合いだったとは。」


白いアヒル
「まぁそうだな、今遮音結界を張った。

外ののSP達には、聞こえてないはずだ。

まあ、どこかの誰かさん達は聞いている

みたいだけどな(笑)

心配するな、後で神社に何か

奉納しておいたらいい。」


白いアヒル
「呼び出したのは、他でもない。

オレの、飼い主の事だ!」


総理大臣・大戸
「飼い主? え? 

昔、私が謎の暗殺者集団に襲われた時に、

あなたに助けられましたが、

あなたほどの強者を飼える方なんて、

いるのですか?」



銭形
「そういえば、用が最近ペットを飼うとか、

メールで言ってましたが… 

まさか!」


白いアヒル
「ああ、ほぼ正解。最近ではなく、

正確にはものすごく前なんだがな(笑)」


白いアヒル
「例の召喚陣、異次元拉致だな、

その黒幕が目を覚ました!

お前達、戦っているのだろ?

その事も、関係している。」


総理大臣・大戸
「え! いったい、どういう事です!」


白いアヒルは今の名は

「白ダック」(用が命名)、

だが、昔は二人に名乗ったとおり、

ヘル・ダックという、

ものすごい数が存在した地獄の内の一つの

覇者(管理者)であったこと。



そして用や用のクラスは、

マルダス世界という世界に拉致されたのだが…

実は、異世界なのだが、

地球とかなり関係が深く、

ヘル・ダックですら干渉禁止領域であること。



用たちが❨?❩と呼んでいるやつが、

騒ぎの元凶なのだが、そいつが

マルダス世界を乗っ取って、

やりたい放題していたが、

用に、椅子で頭をぶち打たれて、

それがきっかけで管理のスキマが、発生!

そこに、天界が介入して

睡眠薬を飲まして、寝かしていたが

最近、起きたらしい事。


前は、❨?❩不在の拉致だったので、

なんとかゴミを代わりに送り込めたが、

おそらく次は、もっと困難になる事…


を告げる。


銭形
「用は、生きているのですか!」

ヘル・ダック
「主は生きているよ!

太郎の姉のゆみさんも、生き返ったよ!」


総理大臣・大戸
「生き返った? え?」

ヘル・ダック
「うーんとな、語弊があったな…

詳しくは…言えんが、

生きたまま幽霊状態にされたらしいのだが、

主のおかげで、まず幽霊状態を脱却、

そして…進化って言えばいいかな?

まあ、生きてるのと同じ以上の状態で、

頑張っているよ!」


総理大臣・大戸
(涙がこぼれる)
「生きていた…そうなんですね…」


ヘル・ダック
(なぜか上を向く…言うぞって言ったような

気がその場の二人に感じた)

「うん、今はそう考えていい。

そうだ、映像がある。見てみろ。」



その映像は3時間のダイジェスト版デあった。

用が❨?❩をイスでぶち叩く事から始まり、

ホロン王国編

謎の美少女パン屋編?

バボン王国編

そして、ゆみとの出合い場面

ゆみの実体化。

用とゴブリン・ジャイアントとの死闘!

ちょっと違うアレンジが入ったのは、

ダックはこの戦いの時点で

用の前世が覚醒したとみなしたと

二人に、説明する場面…


ゴブリン・ジャイアントの攻撃を止める

ゆみ達を見て、用が叫び、変貌する…

そして、ゴブリン・ジャイアントが

自爆暴走技を悲壮な叫びをあげながら

展開してもなお、

用の出した技で、

吹き飛ぶ場面である。


銭形も大戸太郎・総理大臣も、

あまりの映像の衝撃に固まっている。  


ヘル・ダックは、

こうなる事がわかっていたから、

ここで、用が覚醒したと言った。


ヘル・ダック
「あの方は、昔ここ地球の日本に

地獄攻略中に、

少しだけ当時の地球の様子を見に、

地上に表れた事があるんだよ。

その時、天界の物凄く上の方から要請されて

クローン体でもって、子孫を創られた。


それが、今の裏の陰陽師大家「用賀」家

のはじまりだな。」


銭形
「そういえば、用賀家の始祖は

白い鳥の使いを始めとして、

かなり多くの使いがいたと、

絵本にもなっていましたが、まさか!」


ヘル・ダック
「フフ!ダンディだろう!」

大戸内閣総理大臣
「はい! そうで御座います。」
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