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第4章 バボン王国・聖カルッティ王国乱闘編

第232話 ブルドーグダンジョン探検記8

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通路を進む、用一行…


「東にまっすぐって、まさか!」


メイド・トロイ
「あの、ドブ女達の今の巣みたいだね!」

メイド・トロイアル
「さーて! 思いっきり暴れますか!」



「あ~、なんか、ムカムカしてきた!

二人共、前世状態になったら、とめてよ。」


メイド・トロイ
「(ΦωΦ)今の状態でも同じ!無理!」

メイド・トロイアル
「(ΦωΦ)大丈夫!みんなで暴れるから!」


AI
「はい!それで、こちらがヤバければ、

パイン街に転移して撤退です!」



ゴゴゴゴゴゴゴ?

あっれ~やはりこのダンジョン

おかしい…


AI
「今、聖カルッティ王国王都地下を通過。

別のダンジョンに接続する模様!

注意してください!」

瘴気の異常発生帯を探知!

邪気の異常濃度探知!

魔素が、ものすごく濃い状態です!

もうすぐエンカウントします!」



「ハァ~」
用?
「嫌な風だ!この匂いは、詐欺師女!

トロイ…ちゃん、えっと、トロイアルちゃん!

行くぞ!」

メイド・トロイアル
「ハイ♪主様!」

メイド・トロイ
「ハイ♪主様♪」

AI
「わだじは~!」

用?
「AIちゃんは、引き際見極めて全員を

強制撤退させる役だから、監督?」

AI
「了解です♪」


ゴトッ

何かに当たった音がする!

うん?

ダンジョンのかべに、到着って文字が…

いや、電車じゃないんだから…

うん?

どこかで見たことがある、

真っ黒なやつが目の前にいた!

そう! ゴキブリではない!


トロイアルの休んでいたダンジョンに

巣食っていたヤツ! 

【黒い棺】の中身の黒い怪物だ!


「ギャオー!」

この黒い怪物の咆哮が戦闘の合図となった。


「クリア・ダーク ダブル!」

メイド・トロイ
「ホーリー・サイクロン」

メイド・トロイアル
「ホーリー・サンシャイン!」


ジュアア~!


黒い怪物が、溶けていく…

用?
「ΨΗΝξψςςπθφΕΖΠΙΑψψΠΔ」

チュドカーーーン!


黒い怪物
「ぐえー……」

少しだけ、黒怪物が吠えたが、

何か満足そうな顔になったと思ったら、

溶けるように消えた…

コロン!

何かの種が…

そういえば、これと同じやつがあったな…

トロイ達に見せる。

世界樹ユグドラシルの種らしい。


マジックリングに収納して、

AIさんに、マッピング状況を聞くと、


AI
「ダンジョンでは、ありますが

どこか違いますね。

とうしますか?」



「とりあえず、先を行こう!」

地下に行く階段を発見した。


だが、このダンジョン?

本当に攻略していいのか疑問に思った。


その疑問を相談してみる。

AI
「確かに、妙なダンジョンですよね。」

メイド・トロイ
「うん。様子見てそれから考えよう!」

メイド・トロイアル
「その、このダンジョンから

かつての同胞の匂いがします。

ユグドラシルの樹の眷属の匂い…

会うだけ会って見ては?」

ボス部屋?ダンジョンマスター?を目指して、

行くことになった。



階段を降りると、そこには広い広い

草原が広がっていた。



用は、おかしい!と思った! 


「AIさん?マッピング状況を報告お願い!

あと、トロイとトロイアルは、

目の前に、何が見えるか言って欲しい。」


AI
「広さはパイン街の屋敷の中庭の

ほぼ20倍の円形の広場です。」

トロイ
「私の目の前には、もうなくなったはずの

都市があるけど。」

トロイアル
「たぶん、私の見ているのも

同じ都市だと思う。もうなくなったはずの

地球にあった都市。」



「オレの前には、よく遊びに行った所の

ビルを立てる前の草原。」



「出てこい! 出てこないなら、

仕方がない! 」


用は地面に手を、つけると

「ターン・アンデッド!」

地面が光り、ドンドン広がってゆく。


ぎょえ~~~~~!

うん?

変な声が聞こえたぞ?


もう一発!

「ターン・アンデッド!」


パン!

見えていた景色が弾けて


そして、単なる洞窟の広い空間が

そこにあった。


メイド・トロイアル
「そこだ! ホーリー・アロー!」

地面に向かって、光の矢が当たる!

ウギュ~!

どういう、叫びかよくわからない声がが

聞こえて来るが、

あまり変化無し…



「焼くか!」


「や!やめろ~!」

うん?日本語!

自動翻訳ではない、純日本語!

そして、地中から大きな氷の塊が出てきた!


中に、人が氷漬けで入っている。


「オレは、まだ生きている!」


「なぜ俺たちに、不愉快な幻を見せて

楽しんでいた?」



「不愉快! クハハハ!」


「ターン・アンデッド!」



「ウギャー!」


「やはり、肉体は保存されていても、

精神がアンデッド化し初めているか!」


?
「はぁはぁ! そんなわけがあるか!

貴様!よく聞け俺は、」


「ターン・アンデッド!」


?
「ウギャー!」


「自覚が、なくなっているみたいだな!

ターン・アンデッドが、なぜか体に

しみるのは、なぜか?

自分でも、なんとなくわかっていると

思うけどな?」

?
「う! そんな! バカな! 」


用は、この氷漬けの人間に、

こころあたりがあった。

写真でしか見たことが無いが、

性格や、趣味、日常生活などを

聞いていた。



「週刊 少年○○○○

    少年○○○○

    ︙
    ︙
月刊 美少女○○○ 

覚えているか?」

今でもある、週刊誌から、

バブル期には、あったが今は廃刊となった

アイドル追っかけの月刊誌まで

用の口からスラスラと出てくる。


?
「あ…ああ… 思い出した!

懐かしい… うう… 

そうだ! よく読んでいたが…」



「(空のカラス亭)の焼き飯定食

(ドドドリス)のみそ煮込みキャベツ

(友達亭)のサバ焼き煮込みそうめん」


?
「あ~! は…うぅ… がー!

ハァ…ハァ…

思い出した! オレは、賢者なんかじゃねえ!

マサキ! まさき! そう! 「まさき」だ!」



メイド・トロイアル
「ゆみっちが、言っていた一緒に拉致された

ご近所さん?」

メイド・トロイ
「主、よくわかったね!」


「タツヤさんと、同級生で

叔父さんが探していた一人だったからね。

読んでた雑誌とかは、家族の方に

見せてもらったから、覚えていたんだ。」


つづく…
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