上 下
107 / 630
第4章 バボン王国・聖カルッティ王国乱闘編

第106話 緊急会議参加

しおりを挟む



 第105話からの続きです。

 ホロン王国宰相
 「ゴブリン・ジャイアントが動き出した!」

 騒然となる会議室。

 しかし、バボン王国会議室にも急使が入ってくる。
 「第2王子?ミルト・ラ・バボン様、お帰りになられました。あと、ヨー・ヨーガ様来られました。」

  お!オオ!~

 ミルトと用がバボンバボン王国会議室に入る。
 用は、テレビで見た程度だがヨーロッパ王室の礼をする。
 その時、AIはキラキラエフェクトをすかさず入れた。


「AIさーん、エフェクトはいいって言ったじゃん。」

AI
「ふふふ。ゆみさんのことがあるからこれが1番効果的ですよ。」


「わかった。」


「用賀 用、こちらの仕様でヨー・ヨーガと名乗らせていただいてます。
 陛下、お招きありがとうございます。」

ゆみ
「前被召喚者 大戸 ゆみ でございます。
 我が主、 用賀 用のしもべとして、今回は参りました。」

 そこへ、ジャンピング土下座をする侯爵から公爵に子爵と男爵がいた。


(ゆみさんの、ゴースト状態の時はすごかったのだな~)

ゆみ
「我が主に危害がなければ、それで構いません。頭を上げて下さい。」



 謝罪会は終わり、会議は再開する。

 意見を求められた。


「今、見ているゴブリン・ジャイアントは、まだヒザがあがってない。
 あと右手がふらついているから、本調子ではないと思う。」

ホロン国王
「うむ。だが歩いただけでかなり被害があるからな~」


「恐らく瘴気を補充しながらの移動であり、方向的にはホロン王都だがコボルト達が映っている事を考えると、ひょっとしたらブリードル帝国を目指している可能性がある。」

ホロン国王宰相
「そうか!ブリードル帝国は、謎の緑の巨人に攻撃されて、城はボコボコになり、最近[カミソリのフロン]が航海に出たという。
 攻めるなら今だ!」


「ただ、あんなデカすぎる身体だと燃費が悪い。
 つまりお腹がすぐに空くはずで、エネルギー源として瘴気を使っているはずだから、森から出るときは総攻撃戦になる時でしょう。」

 オ~ナルホド!

 その場で用は、大砲などを作る事を決め、リバイアサン討伐にも参加する事が決まった。

 対ブリードル帝国
 対ジャイアント種付きスタンピード
 対リバイアサン

 この3つの方針が決まり会議は終わった。

 ……………………

 宿にて。


「疲れた~」
 
ゆみ
「兵器を作るのですか?」


「その事で実験しようと思う。
 ゆみさん、この剣でそこにいる、G(ゴキブリ)を斬ってみて。」

ゆみ
「え!あ!~ このゴキめ」

 シュッ!

 ポヨン!

ゆみ
「ヘ?斬れない。跳ね返された!」

用・AI
「「やっぱり」」

ゆみ
「あの、すいません、今度は斬ります。」


「違うんだ。オレも殺すことができないんだ。同じ用にポヨン!ってなるんだ。」

ゆみ
「ヘ?」


「不殺せず、の状態なんだよ。」


「それで、俺が作った剣でも同じ症状が出るかもしれないから、ゆみさんに実験してもらった。」

ゆみ
「ナルホド? では、どうやってモンスターを倒したのですか?」


「この世界のモンスターは、ダンジョンだったら消えるよね。
 恐らく瘴気100%で出来てるモンスターもいると思う。
 だから、瘴気を強力な浄化をすれば、弱体化するんだ。」

ゆみ
「え~?ターン・アンデッドでゴースト倒すのなら、わかりますけど他は…」


「うん、わかる。
 だから今から見せるよ。
 冒険者ギルドに行ってみよう。」

ゆみ
「用様、私の呪いとか…あ~!たしかに、あの3匹の今の王のゴーストの横にいる、下僕のダークドック10匹ごと浄化してましたよね!
 あれゴーストではなく、普通のモンスターだった!
 たしかに溶けるように昇天してましたよね。」


「十匹?いたのか?」

AI
「用様の気配でびびって、固まってましたよ。
 ゆみさんの呪いを浄化した時に昇天してます。」


「お腹空いたから夕食、どこかに食べに行こう。」

AI・ゆみ
「「はい♪」」
 
 そして、王都の下水道近くを通った時に下水道から出てきたポイズンスライムが、用のかターン・モンスターで昇天するのを見て、「すごい」とか言っていたとか。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。

友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」 貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。 「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」 耳を疑いそう聞き返すも、 「君も、その方が良いのだろう?」 苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。 全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。 絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。 だったのですが。

何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~

秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」  妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。  ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。  どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。

追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて

だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。 敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。 決して追放に備えていた訳では無いのよ?

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

処理中です...