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第3章 え?これまでがエピローグみたいなもので、これからが本番っぽいって!マジか!

第90話 S級ダンジョン攻略したら…

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 用は、このリアルレトロゲームダンジョンに別の違和感を覚えていた。
「AIさん、ダンジョンって強さがあれば、攻略出来るように作らないといけないルールみたいなものがあったんだよね?」

AI
「はい。
 だけどこのダンジョン座ったらスタンピードって異常ですよ。
 攻略させて探索者をレベルアップさせるのがダンジョンルールですが、明らかに外れています。」

「このラスボス部屋を、詳しく調べよう!何かあるかもしれない。」

AI
「わかりました。スキャンします。」

AI
「壁の中に何か、石版があります!」

「よし、取り出そう!」

 ザクザクザクザクザクザク

「なに?封印?隠す?文字がよく読めないな。」

AI
「用様、収納のシークレットホルダーに入れて下さい。
 データーを天界に送ります。」

「わかった。さてコアをとって、屋敷に帰るか!」

AI
「用様、ダンジョンの外がすごい事に、なってますね。」

「兵隊集めているの?
 1週間以上も、立っているからいいかげん、休みたいのだけど!」

AI
「マイークラー街のギルドマスターが土下座の練習してますよ。
 剣山の上でやるみたいですよ!」

「ハァ?なに考えてるんだよ!」

AI
「その~用様、三角木馬って知ってます?
 それが、剣山の次に使う予定みたいですよ!」

「え?なに考えてるんだ!」

AI
「あの職員と、ギルドマスターが土下座で使うみたいですよ。」

 「ハ?どうやって?意味わからん。逃げよう!」

AI
「逃げたら、職員はともかく、ギルドマスターはかわいそうです。
 調べましたが良識の持ち主ですし、ここは話を聞くのも…」

 「……………………わかった。」

 まず、サブコアをAIさんが初期化して収納する。
 大小合わせて合計1021個あった。
 どれだけこのダンジョンが他のダンジョンを取り込んだかがわかる。
 メイン・コアの初期化もできたので、収納した。

 出口まで、転移魔法陣に乗って脱出する。

 ダンジョンを出たら、大泣きのギルドマスターや兵士に冒険者のおっさん達が、皆さん泣いてこちらを見ていた。

 話くらいは、聞いてもいいかもしれない。


 ヤバい話なら、逃げよう。

 そう決めた。




 勘違いが、何を起こすのやら?
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