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第3章 え?これまでがエピローグみたいなもので、これからが本番っぽいって!マジか!

第59話 人を呪わば穴…

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 少し時間をさかのぼって…


 聖ボロボーン王国

 国王マルトは聖なる神託の巫女達を、無理矢理国内のある厳重に警備された施設に、連れて来ていた。

国王マルト
「ここがどこだかわかるか?」

神託の巫女長
「国王様、お辞め下さい。それは、人に使うものではありません。」

国王マルト
「はん!もともと、お前たちが神託を降ろさないから、こんな事をしなければならないのだ!」

神託の巫女長
「だから何度も言いますが、神託とは降ろすものではなく、主が言われるから降りて来るのです。」

 ビシ! ムチが打たれる。

巫女
「う!う~」

神託の巫女長
「国王様、これ以上ムチを打つと死んでしまいます。」

国王マルト
「これ以上言うこと聞かないのなら、この言うことを聞かない召喚勇者達にかける罰である、ブラックコフィンを使うぞ。」

神託の巫女長
「国王様、それは勇者に使うものであつて、人間に使うものではありません。」

AI
(呪いの力のひもをたどって来てみたら!コイツら、勇者達を人間扱いしてないのか!
 ブラックコフィン?
 今ゆみさんのステータスプレートに表示されてる呪いか!
 この事も天界に報告!すぐに報告!)

AI
(用様がフルパワーでクリア・ダークを使いだしたとたん、あの黒い棺が揺れ出したな。
 嫌な予感がするから、緊急離脱開始!)

(AI「用様、もうすぐですよ、がんばって!」)

国王マルト
「見よ!お前達のせいで、ブリードル帝国から資金が全額来ない。
 ブラックコフィンも罰をあたえよと、仕事をしないお前達に言っておるわ!」

神託の巫女長
「そ、そんな!」

 その時、カタカタ揺れていた黒い棺の蓋の隙間から光が出てきて……

 ピカ!

 ジュッドーン!


 黒い塊が一瞬で、上空5000kmの白い雲の上まで上昇して、大陸中から見える大きな黒い雲が見えた。

 

各国では

「女王様、黒い雲が!」

「殿下!黒い雲が聖ボロボーン王国から出ています。」

 「偵察用の使い魔を出しましたが、魔素が乱れており、これ以上接近できません。」

 「フロン王女。聖ボロボーン王国ヘの通信ができません。」

「なんだ!あの邪気は…」

「Zzzzzz ッなんじゃ?」


 各国では、緊急会議が始まった。
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