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第2章 ホロン王国辺境ペルト街編

第32話ペルト街攻防戦に参加1

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 ペルト街に入って、やっと宿を取れ久々にベッドに寝ることが出来た。
 起きると昼であった。
 しかし、戦時中であり宿の1階は平時は酒屋だか、今は閑散としていた。

 女将さんに3日分の宿代銀貨3枚を払い、冒険者ギルドへ向かう。

 AI
「どうしますか?」

 「まず、ギルドで防衛戦の様子を聞いて俺が出来る事を考える。
 あと素材でポーションとかも作ってみたい。」

AI
「ポーションの作り方は私が教えられます。
 ただ、魔力操作とかのスキル系がどれ位なのかが、調べられない今、手っ取り早く習得するにはレベルアップがいいですね。」

 「レベルアップすると、何があるの?」

AI
「スキルや魔力操作など多用すると、スキルレベルがレベルアップとともに上がりやすくなります。
 短期間でそれが重なればさらに上がりやすくなるのです。」

 「ダメージ与えられない状態だと、難しいな。」

AI
「いえ、カモがいるよですよ!鴨が!」

「カモ?」

AI
「ワイバーンと言われている、カモです。
 全身が高く売れる素材となるので、もうネギ背負って来てくれるカモです!」

 「簡単に倒せたらね!」

AI
「用様、三種のクリーンの射程が伸びているのに気づいてましたか?
 今の射程は1.5kmです。
 ほぼ地対空ライフルと同じ射程ですよ!」

「つまり、フラフラにして落とす?」

AI
「ハイ!ずっと観測してましたが、そろそろワイバーンの空襲が始まりますね。
 急ぎましょう!」

AI
「それに、用様だったらもうすぐ全てのスキルレベルが10になります。
 スキルレベルをカンストすると、強い特殊スキル光と、あとスキル進化か、派生スキルの発生などが起こります。」

 「がんばります。」

 その後、ギルドの紹介で北の城壁の上に立った。
 恐竜を気絶させると、仲間がトドメをさす連携ができ始めた頃、AIさんが警報を出す。

 ワイバーンが来た。
 皆城壁の中に入るしかないらしい。
 弓矢が効かないのだ。
 しかし、俺は接近する一匹のワイバーンに三種のクリーンをかける!

 ヒュルヒュルル~ ボキ!

 ワイバーンが墜落した。
 それと同時に体が光だし、ものすごい頭痛が俺を襲う。

 AI
「用様しっかり!
 前にチョコレートボールみたいだって言っていた木の実を飲み込んで下さい。
 弱い鎮痛効果があります。」

 マジックリングから3つ出して飲む。

 少しましになった。
 ゲップが出た時に立てるようになった。

AI
「スキルレベルカンスト光が5回出ました!すごいです。
 もうすぐアナウンスっポイモノが聞こえるかも。」

(全てのスキルレベルがカンストしました。
 クリーン系をワイドクリーンに統合します。
 魔素を浄化出来るようになりました。
 ワイドクリーンがレベル5となりました。
 魔素をMPに効率良く変換出来るスキルが稼働しました。
 魔素を直接変換出来るスキルが稼働します。
 魔素及び魔力操作が完全掌握出来るようになりました。
 新たな魔法及び魔術の属性適性が開放されました。
 レベルがアップしました。)

「あいったたた!いてーよ!」

AI
「ワイバーン2接近!」

「ワイドクリーン!」

ヒュルヒュルル~ ボキ!

ヒュルヒュルル~ ボキ!

(レベルアップを…)

「痛~!頭が~」

AI
「そうか!
 コレまでとは違って、単独でワイバーンを討伐している事になっているから、経験値がものすごいんだ!」

AI
「そうだ!緑のナスビだなって言っていたやつを、丸かぶりしてください。
 あれの絞り汁が高級な状態異常回復ポーションのメイン材料なんです。」

 がぶり!(ウギャー!ゲーキュー!苦い!ニガイ!にがい!)

 目からなみだが出る出る!鼻から水が出る出る!もう地獄だ。

 だが、頭痛が消えた!筋肉痛も消えた。
 あれ!虫歯の痛みも消えたぞ。

AI「用様、ワイバーン10匹の小隊が!が5個来ます。」

「ワイトクリーン!」
「わいひょクリーン!」
「ワイドーくヒーン!」
 :
 :
 :

 撃ちまくりましたよ。
 口が無茶苦茶である。
 だけど頭痛がしないのは助かる。
 どんどん撃った!

AI
「用様、MP切れしそうな感じがしたら休んで下さい。」

「まだまだいけそう!」

 気がつけば、もう夕方!後ろからわーとか聞こえたから、振り向くとワイバーンが街中に転がっていた。

AI
「カーモ!カーモ! カーモ!カーモ! ネギ背負ったカモ撃墜で高収入!」

 あ~AIさん歌ってるよ。
 恐竜軍も、引いているし。
 突撃がなさそうなので、この持ち場を交代した。

 帰りに冒険者ギルドによって頭と口が痛いから、明日は回復してから行くと言うと、MP切れとかと勘違いされて、了承された。 

 原因がわからないから、いいか!
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