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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第73話 え?気がついたの? 気がついた時が攻める時でしよ!

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 フェイク(フロンダーパ)は、廃屋の中で近くのホームセンターから強奪してきたベッドとか置いて寝ていた。

 え?
 恐怖スポット?
 うるさいから、先程除霊した。

 ここは地球だ。
 先程いた所は某大国だろう。
 ウラジオストクに到達して、日本海側からあるバブル期に廃業した遊園地近くの元旅館跡にいる。

 ふ~。
 フェイクは、あの機械にハメられたとは考えていなかった。
 なんとなく、あの機械は本当に異空間に出た。
 これだけでも、フェイクランド史上なかった事だ。
 女子高生組が、カザトのアシストによって帰ったという事実は、なんとなくだが理解した。

 そして、あの死地バトルフィールドから、逃れたという喜びが大きかった。

 ふ~。
 近くのコンビニから、貢がせた弁当とか食べる。
 ほ~?
 昔のコンビニ弁当よりも美味くなったじゃないか!

 時々地球にきてはいたが、ここまで味わって食べたことなんてなかった。

 フェイクは、思いだしていた。
 管理者神ゲルドーと、カザトとの戦闘。
 何も、ボケーと見ていたのではない。
 カザトが、勇者の試練とかで見たのだろう情報で、何をゲルドーと言い争いになっていたのか?

 実は、フェイクいや、フロンダーパ王女として疑問に思っていた事があった。

 なぜ?私が無能(魔法とかが使えないということ)なのか?
 3歳の頃は、確かにファイヤーボールとか撃っていた記憶があった。
 楽しかった。
 自分たちは、元々巨人族。
 しかし、異世界衝突によって普通サイズの人間が多い世界に変貌した。
 食料問題が起こりだしていたので、自分達の部族は、お試しにサイズを小さくした。
 けっかは、食べる食料の節約になった。
 しかし、小巨人族という侮蔑した言い方をする奴らが出てきて、フロントバーレ諸国連合の内戦になった。
 誇りが!とか言うが、食料がないのに何を言うか!

 それが、私達の主張だった。
 そんな時、あの母親(王妃)に医師が無許可で排卵誘発剤を使い、6っ子や11つ子とか出産して一気に妹が増えた!

 それを見て、あのクソ親父(後の皇帝、当時国王)は、浮気をした。
 2人の第2第3王妃候補だと言っていたが、あの日だ!
 結論から言うと、何故か妊娠していた二人の王妃候補のうち、1人が放逐(強制的に追放)されたのだ。
 理由は不明。
 国王の子供だと言う事はDNA鑑定で、わかっていたはずなのに、管理者神達の決定だと言うことで、1人の妊婦が放逐(強制的に追放)されたのだ。

 そして、第2王妃が即位した。
 その時だ!
 そう!やっぱりあれだ!
 あの時からだ!
 正式に第2王妃が即位して、お腹の子供に祝福だと言って、王国担当の管理者神どころか、他の諸国連合の全ての担当の管理者神達が、祝福しに来た。
 担当の国と、フロンダーパの国が戦争中だというのに祝福だという。
 物凄く、違和感があった儀式だった。
 今、思い出だせば参列していた奴らは、精霊王や妖精王だと名乗ってた!

 そう!
 カザトの言葉で、私も気がついた。

 私が無能ではない!
 あの異母妹のフロントが、完成なる魂を持つと祝福されたフロントが生まれた途端に、私が無能にされたのだ!
 あの時からだ!
 私が魔法とか、超能力が使えなくなったのは!

 私の不幸の爆心地であり、始まりは奴だ!
 あの敗戦のあと、王妃達の魂を持ってあの忌々しい邪邪墮の元に逃げ込んで、魂を縫合した時違和感があった。

 他の魂を取り入れたからだと思っていたが、もう一つ感じていた違和感は違う!
 今もそうだ!
 才能が元々なかったら、超能力や魔法なんて使えない。
 今の地球人は、制限されているから使えないのであって、使えない奴はいない。

 私も、あのやりたい放題の姉や、王妃や、妹から慰謝料としてスキルや魔力や超能力をもらったが、使えていた。

 つまり!これは、私が無能にさせられた証拠だ! 

 おのれ!フロント(異母妹)!
 散々、人をバカにしてくれたが許さん!

 ひとまず、情報を集める事に
しよう。

 フェイクは、JRに乗って上野に向かった。
 ここは、江戸幕府の江戸城の脱出用秘密地下通路20路の内の一つが、地下マーケットに改造されたエリアであり、明治期からなんでも取り扱うマーケットになっている。

 地下5階

フェイク(フロンダーパ)
「情報がほしい。
 異世界から帰って来た、女子高生組の居場所と、後マルダスという世界からやってきた、私に似ているある女の情報。

 そして、(紋章を出す)室長(上司)につながる連絡手段だ!」

情報屋
「は!ハイ!すぐに用意します。
 ただ、あのお方への情報網が…
 壊滅しております。
 貴方様の執事長が、同じオーダーをした最後のお客です。」

フェイク(フロンダーパ)
「その時の情報は?」

情報屋
「東京駅、第26番線です。
 今の入り口は、あのトイレです。」

フェイク(フロンダーパ)
「なるほど。
 そして、列車は出なかった。」

情報屋
「ハイ。」

フェイク(フロンダーパ)
「なんとしても、連絡を取りたい。
 管理者神ワルドーの事を連絡したいのだが、どこにいかれたのか。」

情報屋
「まず、女子高生組は警視庁にいます。
 しかし、陰陽師達が警護しており、臨戦態勢です。
 表も、裏のあのさわるなと言われた陰陽師達が、出てきてます。

 そして、あなたの探しているお方は、まだオーストラリアのシドニーから動いていません。
 せ、戦争が増えるのですか?

 もう一つ情報が。
 管理者神様のマイネ様が、警察病院にいるとの情報が。」

フェイク(フロンダーパ)
「なんだと!本当か。
 これはお代だ。
 あ~、プラチナだからな。」

情報屋
「ロマノフ王朝の刻印のインゴットですか。
 さ、さすが。
 情報が入り次第、例のメールボックスに入れます。」

フェイク(フロンダーパ)
「頼んだぞ。」

 フェイクは、情報屋からそば屋のチケットをもらって、そこに入った。
 案内されたの個室。

 男が、個室に入ってきた。

フェイク(フロンダーパ)
「マイネそばをくれ。」


「(ヒィーーー!)
 特別個室ですが、よろしいですか?」

 そのそば屋の秘密通路から、車で警察病院に入る。

マイネ
「あら、珍しい客だわね。」

フェイク(フロンダーパ)
「花すら置かないとは。
 途中でこれくらいしか、売ってなかったからごめんね。」

 と、恐らく詰め合わせセットだったのだろう花が花瓶に入れられる。

[ここからは、( )を使い副音声も、書かれます。]

マイネ
「花ね。何か咲いたの(裂いたの)。」

フェイク(フロンダーパ)
「赤い(血の)花が咲いたの(争いがあった)」

マイネ
「そう。お祭りの乾杯は?(上司にカンターレの事は報告したの?)」

フェイク(フロンダーパ)
「ハァ…。ウー○ーイーツが注文しても来ない。(執事長が、行方不明で連絡不能)」

マイネ
「寂しいわね。(誰も私に連絡が来ない。)」

フェイク(フロンダーパ)
「え?うちの所に、ドルワさんとドルゲさんと楽しい仲間が来たわよ。
(管理者神ワルドーと、ゲルドーが部隊を連れて荒らしに来たわよ!)」

マイネ
「ハァ?」

 そこに、刑事達がやってきた。
 
 フェイクは、マイネに触ってお互いに高速通信をする。
 マイネの顔が歪む。
 そして、最近まで地球に上司がいたが、恐らく天界に籠もった事をフェイクは知る。

フェイク(フロンダーパ)
「あら? お知合い?」

大岡警視正
「この方とは、どういったご関係で?」

フェイク(フロンダーパ)
「古い付き合いよ。
 もう、すごく長い時間の果てからよ。」

大岡警視正
「お話を聞きたいのですが。」

フェイク(フロンダーパ)
「レディをお茶に誘うの?
 ここならいいけど?
 このあと、今回の騒動の本当の犯人に会わないと行けないから、時間は取れないわよ。」

刑事
「そう、おっしゃらずに特等席を用意しておりますよ。」

フェイク(フロンダーパ)
「私の、この地球に住んでいた時の名は、フロンダーパ・ダカス・フロントバーレ。

 今のオーストラリア大陸と呼ばれる所に、陣取っている、フロント・ダカス・フロントバーレの、姉。

 まぁ、30人ほど姉妹がいるから覚えにくいでしょうけどね。」

管理者神マイネ
「あんた、その名を言うって事は。」

フェイク(フロンダーパ)
「ええ、死ぬかもね。
 私を、無能にした犯人が見つかった。
 最後に一矢報いてやるわよ。
 奴が、人から大事にしていたものをかすめ取り、人の人生を踏みにじり、焼き、壊し、外道諸国連合と組んだ事によって、文明は消えた。

 せめて、私にできることは元に戻すこと。
 そうか、別件の異世界勇者召喚が起こっていたのね。
 私の方は…、あれ?誰だったか?
 え? 名前が出ないわね。
 似顔絵を書くわ。」

 壊滅的に下手な絵で、刑事達も困惑する。

管理者神マイネ
「解読は、ラスベガスカジノのスロットよりも難しいわね。」

フェイク(フロンダーパ)
「う、うう。
 あ!そうだ、ゴン太だった。
 あと、カザトね。
 そうそう、ゴン太組の奴ら婦女暴行とかで逮捕されて、いろいろあって魔王になったわよ。

 フハハハハハ、まさか私も魔王の種を持ったというか、そちらの組織に魔王に改造済みの奴を勇者として召喚させられるとは、思わなかったわ。
 まぁ、心配しなくてもあの男だけは生き残るでしょ?
 この地球世界と、あの世界(フェイクランド)は衝突コースに入ったから、時間が経てば衝突するでしょ。」

大岡警視正
「な! 」

 フェイクは、転移で移動していった。

 桜田門近くのカフェで、女子高生組を見てそして飛んで行った。


 オーストラリア大陸

フロント皇女
「え? フロンダーパ・ダカス・フロントバーレって名乗った。

 私に似ていた。
 マイネが…。
 そうですか。

 警視庁から、電話でした。
 この騒動を起こした原点の犯人を見つけたのだそうです。
 もう、どうにもならないのにね。」

 しかし、事態はフロントの考えるようなほど、甘くはなかった。



 フェイクランド

 勇者の試練の塔

ガス宰相の怨霊
「わしは、ガス王国史上初の賢者宰相となって、国王を越えるガス皇帝になるはずだった!
 だが、勇者達が言うことを聞かなかった!」

カザト
「鍛えないで、どうやって強くなる?
 俺が予想した以上に、あんたの計画はボコボコだわ。」

 呆れ返るカザト。
 ガス宰相は、最終的にガス国王をブッ殺すつもりだったらしい。
 できなければ、国を分割して独立するつもりだったのが、ラッド国王に先を越されたのが悔しくて、新生ガス王国侵攻を認めたらしいのだ。

カザト
「あんなすぐに崩れたガス王国の、どこが良いの?」

 真顔になるガス宰相の怨霊。
 考えたくなかったらしいのだ。
 すぐに壊れる腐った国家だったとは、うすうす気がついたけど、自分の欲望は止められなかったらしい。

 泣きながら、昇天するガス宰相の怨霊。

 次は、ガス先王の怨霊。

ガス先王の怨霊
「貴様が、身分をわきまえて俺等の命令を…」

ドス!

 マーベルの拳がガス先王の怨霊の腹を貫通する。
 
エルファー
「しっかりと、叩いてわからせてやる!」

ガス先王の怨霊
「ヒギャーー!」

 こちらは、まだまだ時間がかかりそう…。
 
 
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