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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第44 話 笑う者、笑えない事態2
しおりを挟む天界の運命局に監察官の部隊が出動した頃。
カザトは、自分の深層意識層に開いた大穴の中を覗いていた。
確か、ニィーチェだったか?
あなたが長く深淵を覗いていると、深淵もまたあなたを覗き込む。
だよな?
この穴の先に、何かの光とかの流れが見えるな。光ファイバーに、ながれる光を有名なイラストレーターさんに芸術的に描いてもらったみたいな光景が、物凄く向こうに見える。
あれが?俺の意識の深層?
えらいきれいだな~。
怪物でも出てくるかと思っていたが…。
だけど、罠かもな。
よし、怪物だと思って戦うか!
カザトは、穴の中に飛び込んだ。
その頃、天界の上層部では。
『フォッフォッフォッフォッフォッ
いいのでは?
放置な!監察部よ。』
監察部 部長
「は、はい。
あの、本人の前世の記憶を探る行動に対して、どのように対応しましょうか?」
コスモ
「放置です。触れれば悪化します。
マジヤバイ。私達の主様もそういうでしょう。」
監察部 部長
「ハァ…。」
『わしが、許可をだした。
まだまだありそうな、運命局の他の不正を洗い出せ。』
監察部 部長
「は!」
その頃、ある世界では…
ガス国王達が勇者召喚された異世界では、鏡面世界の自分達と組んで、フェイクランドを侵攻して征服を企画して、うまくいったとガス国王達は笑っていたが…
ブレーダー王女
「ヒイ!ファイヤーピラー!」
地面から出る炎!
そして、それを避けて攻撃してくるブラック・レイダー。
そう!勇者召喚されたのは、ガス国王達ではなかった。
カザトガ、空のガス王都城の地下牢を確認していたが、ブラック・レイダーも勇者召喚されていたのだ。
ガス国王達が戦闘を繰り広げていた頃に、他のこの世界の勢力を次々と征服していったブラック・レイダー。
彼女は、既に自分の鏡面世界の魂を統合していて、鏡面人間はいない。
そして、ガス国王たちが自分の鏡面人間と和解して、意気投合していた頃には8割方征服していた。
ガス国王
「なんだと。俺様達の楽園計画が。」
先程までの笑いは無くなってしまった。
眼の前で、計画が壊れたのだ。
笑っている場合ではない。
ガス国王達の軍勢は、3億の軍に包囲されていたのだ。
ブレーダー王女
「ウゲッ!」
ブレーダー王女では、一時的に怪獣の力を使えるように改造されたレイダーの敵ではなかった。
ブレーダー王女が、破れた。
そして、無力化されたガス国王軍。
ブラック・レイダー
「さて、ブレーダー王女?なぜ生かしたかわかるよな?
何を知っているの?
聞かせて?」
真っ黒な笑いをするレイダー。
言いたくても、言葉の表現能力を遥かに超えたものを伝えられないブレーダー王女。
ブラック・レイダー
「この程度では、カザトを服従させるなんて無理よ。
怪獣になった私でも、力を全開にしていても無理だった。
だからね、私は当初の予定通りに動くつもりなの。
わかるでしょ?
あなた達の首を、カザトに渡して機嫌を取って、生き残りたいのよ、わたし。」
ブレーダー王女
「知っているのよ!
そんな計画なんて、無理だって事を!
あなたは、私が何かを知っているから、この世界の制圧する時に、私達の制圧を最後にしたのよね。
あなたも、わかっているはずよ!
冒険者カザトを懐柔する、依頼するには元の世界に帰す事を確約しないといけない。
契約は、破れない魔法契約。
しかも、邪神討伐は一邪神について一契約。
非軍属、強制不可。
だが、もし帰還させる方法を持っていたとしても、今は地球には次元空間の捻れによって帰せない。
そんな状況だと知っているでしょ?
勇者召喚の犯人の1人なのだから!?」
ブラック・レイダー
「わかっているわよ。
残念だけどね、私も勇者召喚陣は知っているけど、帰還陣は知らないのよ。
だからね、他の方法を模索しないといけない。
この世界は、いずれフェイクランドに衝突する。
それからが、本当の戦い。
何度もいうけど、私は生きたいの。
さぁ、あのカンターレとカザトの戦いの時に何があった?!」
ブレーダー王女
「話せるか?!
あんな恐怖、言葉で表現出来るか!
あんな恐怖、思い出すだけで頭が破裂する。
1ついうと、カンターレは大失敗をした。
それだけは言える。」
真贋鑑定を、していたブラック・レイダーは、ブレーダー王女が打算もなく本当の事を言っていると判断する。
そして、内容がわかったとしても取り扱いができないことだと理解した。
生かして、駒として生かして使うか?
ブレーダーは、カザト懐柔策を変更することにした。
カザトは、不思議な世界にいた。
カザト
「あれ~?俺の深層意識層とは雰囲気が違うな。」
やけに、洗練されたスタイル。
何かの情報端末?
「俺の前世情報」の入力してみた。
Error(エラー)
File is not found(ファイルが見つかりません)
Error(エラー)
File is not found(ファイルが見つかりません)
「筑紫 風人の前世情報。」
Error(エラー)
File is not found(ファイルが見つかりません)
え?どういう事?
「筑紫 風人が勇者召喚された時の記憶」
Error(エラー)
File is broken(ファイルが破壊されています。)
Reason(理由)
Not (拒否)
な!破壊されていますって…。
拒否?…。
え?理由を探るのが拒否?
まさか…これは?
「他の人の記憶とか見られる?」
→認証コードヲ、入力シテクダサイ。
「この端末は?」
→天界運命局の所属、情報集中管理センター所属の中央サブ端末です。
→認証されました。
様々な情報が閲覧できます。
筑紫 風人様。
カザト
「は?天界?運命局?
最近、見た事あるホットワードだよな!
なぜ、フェイクランドに侵攻した?
所属は運命局・裏特殊部隊」
→確認されました。
検索中。
現在の運命局・裏特殊部隊の情報。
逮捕。
なぜフェイクランドに侵攻したのか。
調書によると、不正分離した不運を無理矢理筑紫 風人に押し込む為。
しかし、元々不運付与は運命局が天界第四特殊室に忖度してやった不正な犯行。
よって、押し付けることそのものが不正。
そして、その事を推奨した第四特殊室の犯行と認定。
カザト
「今後、こんな事が有るのか?」
→わかりません。
入力情報無し。
筑紫 風人に対しての補填する内容の議論が始まったばかりで、補填情報は今は無し。
→フェイクランドには、後30の異世界が衝突する模様。
→地球との衝突が、そのせいで遅れる模様。
→ガス国王は、討伐基準に達している。
→確認された、フェイクランド・バトルフィールドにやってくる出場する確定した予定の者達。
○邪神コウモリ軍団
○邪神カモメ軍団
○邪神七面鳥軍団
○邪神クモ軍団(魔神皇帝クモの兄)
カザト
「マジかよ。
え?バトルフィールド?
まさか!コスモさんが言っていた奴か!」
→その通りで、間違いないです。
→端末が、天界上層部から正式に上位使用許可が出ました。お使い下さい。
カザト
「ち、地球は、無事なのか!?」
→ハイ。苦戦しておりますが、滅びた国家はありません。
カザト
「そうか…良かった~。」
カザトは、それとなく…なぜ?、自分の深層意識層繋がったか聞くと運命局が悪あがきした反動との回答が…。
他の人の記憶を、見たみたいだけどどうしようと打ち込むと…。
為になる資料と解釈して、使って下さいと回答が合ったので、そのまま退散することにした。
カザトの深層意識層に戻ったカザト。
あれ?
深層意識に立派な端末が!
なに?!
メール機能も!
うん。
机の上に認定証とか免許証とかあるな。
恐らくあの方が動いた?
悪用はできないな。
あれ?勝手に同期して、俺の身体構築補助を始めた。
まぁいいか。
一度起きよう。
起きた時、パートナースキルで事情を知っていたトワイライト達の顔は、少し青かった?
すぐに、マーベルが報告する内容を検討する。
そして、今の状態をカザトは聞いた。
バトルフィールド。
それは、考えているほど簡単な内容ではない。
邪神だろうが、魔神だろうが、戦神、闘神、管理者神関係なく戦う闘技場であり、修行の場。
この情報は、出さないとやばいとトワイライト達と会議して、出すことになった。
あとの情報は、出せない。
とても、笑えない情報をどうやってわかりやすく書くか?
悩む夜がやってくる。
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