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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第33話 誰がそのスイッチを押したのか?!2
しおりを挟むドワーフ王国VS小王国郡
ついに、小王国郡の宣戦布告で、戦争が始まってしまった。
ドワーフ王国を支援するのは、新生ガス王国を始め、小王国郡以外全て。
そして、小王国郡でもドワーフ王国に避難した小王国や、ワンダフル王国、ウマンゴー王国などの獣人国家もドワーフ側である。
カザトは、いきなりフルパワーで戦った為にまた、疲労困憊になって眠っている。
寝る前に、ドワーフの副宰相に「皆殺しは駄目だぞ」と一筆書いて、倒れた。
今は、管理者室で、コスモのAI達と会議をしていた所から駆けつけたトワイライト達が、看病している。
その一筆が、ワンダフル王国などの小王国郡の国王達を動かした。
キスカ副女王
「わかっています。あの王族のみの討伐で?!」
ワンダル国王(ワンダフル王国)
「うむ。頼みます。カザト殿は、一筆残していたのか。
ハッキリというと、今回の暗殺未遂は訳がわからん。
あの旧アッガローンス貴族は知っているが、強制的に眠らせるほどの魔力なんてなかった。」
キスカ副女王
「やはり、カザト様の言った通り、人の苦痛と悲鳴がフェイクの好物だと、遺跡に前管理者神様の側近が書かれていた事は、本当だったみたいですね。」
「まるっきり、邪神じゃないか!」
天界では、もっと激怒の方々が!
「貴様ら!戦争を起こすとはどういうことだ!」
天界運命局の各課の課長が、呼び出されていた。
カザトに対する、冤罪不当調査と不幸の押しつけは禁止されていたのに、勝手に調査と部隊派遣をやっていたのだ。
しかも、絶対正義なんて言って出動した後だと言う。
コスモ
「すぐに、呼び戻しなさい。筑紫 風人に対する不正をこれ以上すると、我らに敵対した判断します。
筑紫 風人によって賊として討伐されたものは、匿う事は禁止します。
その違反者達の進退の判断は地獄、それも真の地獄での採決以外は禁止です。
あと、筑紫 風人のおかげで、解放され導かれた約170億の魂が、天界にたどりつけました。
そして、今は事情聴取をしていますが、何ですか?これは?
運命局から出された、定期監査の資料とは違いますね?
怪獣映画を取るために、人民を壊滅させた?
それを、運命局が偽装資料で隠蔽しただと!
コホン!
ハァ…。
つまりだな、この魂達を死力を尽くして天界に、送り届けた筑紫 風人にまた、不正を押しつけるために部隊を派遣した、いや、既に派遣して返り討ちにあったとなれば、怪獣大虐殺の事実隠蔽のために、筑紫 風人を襲った疑いがあるな?
反論は聞こう。
だが、こちらが納得出来る証拠が無いとなればすぐに処刑だ!」
「待ってください!
無理です。もう呼び戻す事は無理です。
そんな、どうだって…
ヒィーー!」
真っ青になる運命局の課長達。
その頃、夢の中のカザトは?
カザト
「ハァ、情けない情けない。
身体が動かないなんで、なんて情けない。
クソ!
あの災害の素のガス国王達は取り逃がしてしまうは、襲撃してきた運命局?とかいう奴らを取り逃がしてしまった。
どうしよう。
トワイライト達は、命を張って警護なんてしているけど、斬った感触だと邪神ゴキリに匹敵する強さだった。
クソ、力を使いすぎてボロボロだ。
次に襲撃がくる前に、トワイライト達を逃さないと、クソ!
なんて、俺は弱いんだよ!」
浅い、意識層で身体を動かせずに悔やむカザトは、ふと自分の記憶を司る魂の場所に、何か変なものがあることに気がつく。
なんだ?この溶解したというか、熱で溶け出したようなコンクリートみたいなオブジェは?
暗いカザトの意識の部屋に、ポツンとあった変なオブジェ。
そこに並ぶ、変な窪み。
なんだろう?
カザトは、この心層?まぁ頭のというか、魂の中の世界にあるものだから、何か重要なものだと言う気はしていた。
嘆いて、暴れても、すぐには回復出来ない。
なんとなく、カザトはこの謎オブジェに向き合い、座って観察することにした。
ぼんやりと思い出す事などを、整理する。
あれ?前勇者達の記憶が、あるな。
う~ん。
カザトは、自分のご先祖様の記憶を見てみることにした。
恐らく、戊辰戦争の時の記憶である。
あれ?このくノ一の女性って琳(りん)と、どことなく似ているな。
あれ?
あの家老って、生徒会長の親そっくりだ!
うわ~。
戦略の道筋がなってね~な~。
家臣がため息しかついてないじゃん。
あ!
これは、勇者召喚の時の記憶だな。
ハァ?!
おい!
勇者召喚されたのは、初めは生徒会長(勇者ゴン太)の親そっくりな家老だったけど、身代わりに家のご先祖様が、投げ入れられただと!
あのクソ外道!
そうか!
そういうことだったのか!
あのクソども!
自分の事を隠蔽して、全て濡れ衣を俺の家に被せたな!
よくも!やりやがったな!
改めて、勇者ゴン太達の先祖の所業に腹を立てるカザト。
場面が変わる。
うわ~。ご先祖様も生贄投棄されかかって、バッカーの先祖によってそれを阻止されて、同行していたのか。
うわ~、この辺の記憶は見ていなかったけど、ひで~な~。
このブレーダー王女そっくりのクソ王女は、ハァ?最後に側近の手によって殺されたのか。
そして、その側近も公開処刑か…。
当時のガス国王は、斬られてなんとか逃げて行方不明か。
まぁ、俺がガス狂魔王になっていたのを発見して、討伐したけど。
これが、邪神戦争か。
なるほどね。
国民の奴らは、ご先祖様に魔王討伐の感謝どころか、石を投げてきたとか言っていたけど、もっと酷いじゃん!
なに?あの対応!
うわ、バッカーのご先祖がキレた。
自らの魂の精神の部屋で、カザトは前勇者達の記憶を見ていた。
人の一生の記憶。
不当に扱われた者の記憶。
ため息しか出ない。
そして、発覚した美人な前聖女がカザトのご先祖様に恋をしていたが、実らなかった記憶。
それが、そのヤンデレ美人前聖女の子孫の聖女ファルミと、姉のフェルべーに怨念として継承されてしまい、片や世界征服に呑ん兵衛。片や、世界征服的に目立ちたいという、怨念として継承されてしまった事を知ったカザト。
ハァ~~~~~!
それで、あの聖女さんの魂はご先祖様の魂の横に引っ付いていたのかよ。
あとは、頼む…って、言っていたのはこれか…。
どうしたら、解決するか…。
困ったね~。
つまりだな。
聖女フェルミと、その姉フェルべーの世界征服欲は、邪神戦争の時の副産物か。
呑ん兵衛は、酔うしか当時の(現状)から精神的に逃げれなかった事から起きた怨念だよな。
どうしたらイイ?
この危機を乗り越えたら、トワイライト達と相談して、神聖皇国に行くか…。
そんな事を思いながら、カザトの意識の世界での鑑定眼スキルによる、これまでの戦闘データーの解析をみていた。
今は、病原菌の遺伝子合成の根幹の魔法陣プログムの解析が行われている。
そして、身体の組成が行われているのもわかるが、身体が動かない原因がなぜなのか?
それを知りたい。
あ?
魂の動く骨?骨格?が出来てないのか?
え?
魂の骨格ってあったの?
他の人を、無制限の鑑定眼でみると、魂の玉?(人魂)があってそこから、細い管が身体の神経にと血液の管がみたいに、全身に伸びているのがみえていたけど…。
ハァ?
つまりだな、今の俺のレベルアップした身体に必要なのは、魂の骨?
え~、霊体的に見ると今の俺は軟体動物と同じ感覚なのか?!
あ!
思い出した。
確かに、あのカンターレ戦の時の後半?覚えているだけでも、無理矢理筋肉だけで身体を動かしていた感覚があって、骨の感覚って奴がなかった。
ガス王都の怪獣戦でもそうだ!
さっきの刺客の迎撃した時も、筋肉というか魔力で筋肉を膨らませて、動かしていた感覚だったよな!
だから、疲労困憊なんだ!
そう!まるでタコみたいに筋肉だけで動いていたのかよ!
そりゃ、疲れるよな…。
でも、どうするの?
あ!そうか!
天使達って、霊体で骨格とか筋肉があるよな!
そして、あの運命局?なんて名乗っていた天使の内臓とか、鑑定眼の封印が無かったから見てしまったけど、人間の組織そっくりじゃん!
なら、自分であんなふうに作ってみるか?
まず、魔力で骨格でも作って見るか。
え~、頭蓋骨ってドクロマークの原型だったよな~。
なんて、何も出来ないカザトは自分の魔力体を作り出していた。そして、ゴーレムを遠隔操作して治療院の骨格標本とか、確認させるために行っていたが、エルファーにバレた。
エルシー
「なるほど、魂の骨格ですか?!
あ~天使みたいな?」
エルファー
「なるほど、あ!そういえば!冒険者ギルドのドワーフ王国支部にスケルトンの資料がありましたね。」
マーベル
「あ、あれか!というよりも、カザト様の物理的な骨格に沿って作れば良くない?」
トワイライト
「あ?!」
カザト
「(そうか!すっごく盲点だった!)」
メーベル
「やはり、疲労困憊ですね。
お粥作りましたから、口に流し込みますね。」
こうして、カザトはまた眠りにつくのだが、事態はやはり動いていた。
フェイク執務室
フェイク(フロンダーパ)
「まっ!待て、それは違う…。」
その頃、フェイクにも危機が訪れていたのだ。
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