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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。

第25話 食料争奪戦勃発に対する一手 2

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 女性は、男性よりもリアル思考で早熟だと、誰かが言ったが、間違いではないとおもう。

 一概に全女性が、そうともおもえないが。

 しかし、ホビット族軍の捕虜の女性たちは明かされない労働内容に対して、合意した。

 
 3時間後

 ハァ?_| ̄|○
 なにか?おちこんでいる?
 何を期待していた?

 どうも、夜の街での強制労働とおもいこんでいたらしい。
 し~かーし!そこに広がるは野原!
 
 ゴワンゴワンゴワンゴワン!

 そこには、カザトが麦わら帽子を来て、トラクターゴーレムで、畑を作っている姿があった!

ホビット族公爵令嬢
「何ですのあれは?」

 トラクターゴーレムなんて、見たことなかったらしい。
 渇水と、横暴な貴族達によって荒れ地になった元畑を耕すカザト。
 
農家出身の文官(女性)
「ハイ!では、はじめます。
 今、聖者様が耕している畑で作物を作ることが、あなた方の仕事となります。
 いくら、文明や技術が進んでも食料生産を蔑ろにすると、国は滅びます。

 それがわからないと、この世界と同じく滅びます。
 ここで、なぜこんな研修をするのかというと、別世界に避難する事になってもそこで生きていけるようにする為です。

 あなた方は貴族出身ですが、元来貴族とは民を導く者であるべきであり、税金をとるだけとか、搾取するとかの職業ではありません。

 その中で特に蔑ろにしているのは、民を守るという事と、民に教育をするということです。

 その中には農業が入っているのですが、貴族はその事をすっかり忘れてしましたました。

 そんな状態では、国や領なんて経営できません。
 どの土にどんな作物が、相性がいいのかわからなくて、民を荒れ地に放り出して税金を取ればいいと言う考え方だと、このベイントス公国の前の王国みたいに、滅びます。

 いいですか?
 貴族は、自分の統める領地の事を知るだけの知識と実力と実働の経験がいるのです!
 それができないと腐敗します。
 金だけをとる政府は滅びます。

 その事をしっかりと何度も今日から、朝復唱して頭に叩き込み、実働の経験をここで積むのです。」

 ( ´△`)

 ハァ?
 一部の貴族令嬢は、論破された顔になる。
 一部の貴族令嬢は、男をたらし込む作戦が全くの的外れになって呆然とする。
 一部の貴族令嬢は、確かにうちの領地は全く食料生産できなかった!と気がつく。
 公爵令嬢様は、泣きそうな顔になる。

 そして、実習が始まった。




 「美味しいですわ~♪」

 その日の夕方。
 食堂でこんな声が飛び交う。
 カザトが森で見つけたサツマイモっぽいイモのを蒸した物や、豆とトウモロコシっぽいものを裏ごしして作り出したスープなどを食べるご令嬢達。

 公爵令嬢様曰く、王宮料理よりも美味しいらしい。

 しかも、この農場には休みの日に大臣達も家族で畑を手入れする。
 それを見て、ホビット族の金政策だけを重点に置いた政治がなぜ上手くいかなかったのかを、身にしみて勉強するホビットのご令嬢達であった。




 それを、遠目に見るカザト。
 やれやれ。
 なんとかなりそうかな~?なんてトワイライト達と話しながら、飛んで国境近くのカザトのアジトに向かった。

 ここは、国境が崩れた時にホビット族達に略奪された事が既に報告されていた。
 やっと、被害の確認にいける。
 それだけで、カザトは捕虜達を立ち直られせる事に注力していた。

 そして、そのアジトは?
 金庫が、こじ開けられていた。
 中に入れた、内容はもう忘れてしまったヤバい薬とかもない。

 何を、入れたっかな?
 
トワイライト
「性転換薬とかありませんでしたか?」

メーベル
「ありました!
 それに、スキル[勇者]付与薬!」

 あったな。
 ガス先王が、試供品を打ち込まれてカンタービレ達の洗脳が解けたのだったな。

 そんなヤバいヤツが、どうなったのか?
 一応つけていおいた、追跡魔法陣を起動させる事にした。

 え?

 なんと、元ニャントゥ王国のところにすべて集まっているとの反応が…。

 あ~、散らばるよりはマシですか?
 とか言っているエルシー達の側で、カザトは嫌な予感しかしなかった。



 そんな頃、戦争によって国境線を変更した、ガス王国と新生ガス王国。

 ガス王国の神聖皇国のへの道を開けるように新生ガス王国の領土は、空けられていたが、それを全て新生ガス王国の領土にした。

 ポべー帝国と、神聖皇国の要望だからだ。
 そこを田園地帯にして、食料生産拠点にすることになったのだ。
 森とかあったけど、既に邪神ゴベールとの戦闘によって石になってしまった。
 こうなると開梱するしかない。

 カザトの作ったトラクターゴーレム2台がフル稼働していた。
 もっと作ればいいのではないのか?と言うが、燃料の魔石問題もあるが干上がった昔の川を復活させるために、沢山のトラクターとかシャベルとかを動員しているので、耕す方にはなかなか突入できないのだ。

 そんな報告書を見て、マトの街に昨夜入り今朝は宿の食堂で食事をしていたカザト達は、食堂の魔導珠からの、とんでもない放送を見ることになった。

ガス国王
「ガッハハッハッハッハッー!
 愚民ども!
 良い知らせだ!」

 なにが、良い知らせだ!だ。
 どうせ、またどこかに侵攻するとか言い出すのだろうが!
 心の中では悪態をつくカザト。

 周りの冒険者達も食事を止めて、魔導珠から壁に投影される映像をみている。

ガス国王
「我々は、ホビット族の大王達が隠し持っていた、宝を見つけた。
 よくも、主たる我らに黙って隠していたな!」

 バシン!

 ブレーダー王女達が、ホビットの王族達をムチで叩いている。
 ホビット達は隷属の首輪つけられているので、悲鳴すら出せないようだ。

 絵面だけ見ると、ホビット達が可哀想とかになるのだが、あの隷属の首輪を外すとガス国王やブレーダー王女達と変わらないような事した言わない王族だからな、なんだかどっちもどっちだよな~なんて思って、食事を再開するカザト。

 隣のテーブルのA級パーティー達は、唖然としていた。
 そしてカザトに気がつくと話しかけてくる。

カザト
「あ!ガス王都のギルドで会いましたね。
 ゴブリンジェネラルからの、王都解放戦だったかな?」

 色々話し出す。
 つい最近になって、やってきたらしいけど鑑定では、俺をまた邪神と戦わすように他の王国から依頼を受けて来たと、でている。
 やれやれ。
 それとなく、身体が回復するまで依頼は受けないのと、邪神討伐は各国が軍を出しての対応となることをいう。

 そこに、バッカーと他の王国のギルドマスターがやってきた。
 
バッカー
「カザト、少しいいか?
 他の王国から、邪神討伐の依頼が既に来ている。
 あのニャントゥ王国の陥落から、直接言ってくる王国が増えてきた。」

 ハァ。
 自分達の世界の事は自分達で、片付けろ!って言ってやれと、いったのだが…。

バッカー
「奴らも、追い詰められている。
 なにを、しだすかわからない。」

 とか、いいだした。
 他の王国のギルドマスターらしき男が、受けないと戦争だぞ。なんていうから、
「第二次邪神戦争を始めるつもりなら、貴様らが勝手にやれや!
 俺は、ご先祖様みたいに王族を1人残してやるなんて、優しくできないぞ。
 力の限り斬りまくる。」

バッカー
「まて!やめてくれ!
 もう、邪神戦争は爺さん達で充分だ!」

 なんて、言ってとめてくる。
 何だ?この男は?と鑑定すると、この他国のギルドマスターっぽい男は、ニャントゥ王国のあの迷惑クソ女王の母親違いの弟らしい。
 うわーーー!関わりたくね~。

 この男は、カザトを睨んできた。
 ハァ。カザトはもう諦めた。
 「どうやってもも、俺を奴隷扱いしたいらしいな。なら、俺も生きるために斬る。」

 剣を抜いたニャントゥ女王の弟の剣を、バッカーが止める前に錬金術で、分解してやった。
 それを見て、少し離れて見ていたA級冒険者パーティーは逃げ出した。

 なぜ?
 あ!トワイライト達が、A級パーティーの奴が睨んで来たのを睨み返したのね。
 1人だけ魔法使いの女性が、席で失神していた。

 さてと、斬るか!
 ドサリ。

 カザトは斬ろうとすると、倒れたニャントゥの女王の弟。

バッカー
「すまん。こいつも、事情があってな。」

カザト
「ハァ、あのクソ猫獣人女王の弟か?
 クソ根性はそっくりだな。」

バッカー
「知っていたのか?」

メーベル
「そっくりですもの。
 で?どうします?あのA級パーティー?
 その男と連動して動くようにしておりましたから、なにかあると思いますが?」

カザト
「これだったら、回復してから動く用意をしていたが、回復前に俺を奴隷にしたい奴らを斬りに行かないといけないな。」

 店の角で食べていた、どこかの王国の使いが真っ青になっている。
 うわーーー、あんた正直だね。
 
 だが、そんなムカつく朝を吹き飛ばす事を、魔導通信珠の映像のガス国王が、言い出して吹き飛ばしやがった。

ガス国王
「途中で映像が途切れたが、すまなかったな。
 ある奴に女王の地位と、城をやってもいいぞと言って、邪神討伐を活性化させようとしたが、失敗しやがった。
 使えねぇクズだ。
 まぁいい。
 さて、ここに[自白薬]という薬がある。」

 ハァ?
 あの封印したヤバい薬は、やはりヤツの手に落ちていたのか!
 うわー!面倒くさい臭いがしてきだぞ。

バッカー
「まさかアレは!」

カザト
「もう本人達が略奪してでも、やりたいと手にしたのだから、見守るしかない。」

 ハァ~。

 カザトと共に女王陣が全員ため息を吐いたのを見た何処かの貴族のスパイとか、執事達は、何が始まるのか?とガス国王の映像に釘付けになった。

 カザト達は、気配を消してカウンターにお代を置いて退散した。


□□
 次回、カザトが戦闘中に役立つかもと開発した失敗作がついに使われます!

 
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