[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

文字の大きさ
上 下
221 / 334
第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。

第6話 何もかも石化させる邪神の襲撃!(フェイクの邪神宣言の前夜)その2

しおりを挟む
  ガス国王が、ホビットワールドの大王に戦争を仕掛けたと言う報告が、第1回邪神対策サミットにもたらされた。

 ガス国王が、ワールドルールを捻じ曲げてホビット大王を暗殺したという噂が流れる。
 
 それと同時にガス国王が、ホビット大王の玉座に足を置いて、碌でもない宣言をしているのが魔導通信で放映された。

 そして、ガス国王の
「俺は、500万の兵を取り戻して、見返すなんて事を許すなんて優しい事はしない。
 俺をゴミと扱った者達は、フェイク様に謀反を起こす者として、必ず復讐してやる。
 何がサミットだ!
 さっさと、邪神達を討伐しろよな!
 働け下僕ども!」
 と、ガス国王の全土に向かっての配信があり、サミットも混乱がはじまる。

 獣人族の国家の女王が、まず吠えた。
「冒険者カザトに、邪神を討伐させろ!それがこの事態を解決する近道だ!
 ボロボロで疲労しているなんて、知ったことか!
 働かせろ!」

皇主
「ふざけた事を言うな!あなた方の奴隷でもないのだぞ!
 それに、奴隷制度は前勇者 築石 風力左衛門殿が廃止したのだ!
 それを、その子孫であるカザト殿に強いるとは何様のつもりだ!」

「そうだ!全人種平等を唱え、奴隷開放をした築石 風力左衛門殿の思想を踏みにじるとは、何様のをつもりだ!
 貴様も、開放された者達の子孫だろうが!
 この会議場にいる首脳陣は、ほとんど開放された者達の関係者だぞ!」

 なんて、波乱から始まってしまった。

 サミットは、罵倒から始まってしまい混乱するが、なんとか新たに出てきた邪神ゴベールを討伐することになった。
 あと、ガス国王に対する批難決議はすぐにガス王国以外の全ての国の合意の基で出された。

カザト
「邪神ゴベールは、既にフェイクの強制操縦下にあるみたいだから、実力以上の力を出して来るだろう。
 しかも、上から覗いて操縦しているのだから、死角がない。
 弱点をつくなんて曲芸なんてもはや通じないだろうな。
 つまり火力勝負となるだろう。火力が整わないと、討伐するのは難しい。」

 カザトの意見は通ったが、やはり邪神討伐を要請される事になった。
 それしか、手段がなかったのだ。

 休憩時間


トワイライト
「あの猫獣人の女王!ふっとばしてやろうか!」
 女性陣は激おこである。
 フッサフサの黄金色のモフモフの女王出会ったが、言うことはカザトにとって迷惑な事ばかりである。

カザト
「確実に、マトの街に向かって来ているな。
 決戦の地は、途中のビオバールデルの街か。
 猶予は、あと3日。
 向かうしか無いのか。」

マーベル
「私達が、今から現地に向かって防壁とかの準備をする。
 カザト様は、後から来てほしい。
 どうも、冒険者ギルド本部所属の[予言][先見]スキル持ちの職員たちが、敵は二手に別れてマトの街が壊滅するとか、言い出しているのよ。
 それも、明日から一週間以内に起こるって言うのよね。
 明日には、S級以上の冒険者パーティーが集結して防衛に入るから、それまでラッド国王とバッカーの要請でカザト様に防衛を頼みたいみたいなのよ。」

カザト
「わかった。ヤバイと思ったらすぐに撤退しろよ!」

トワイライト
「わかりました。」
 
 こうして、カザト達は二手に別れる事になったのだが、皆は嫌な予感しかしないのであった。

 

 その一方、ガス国王たちは?

 ガス国王
「ひゃーヒャッヒャッ、う!ゲホゲホゲホ!
 オエ!」

 ガス国王が、大陸共通(偽)金貨ので金貨の風呂遊びをしていて、金貨が口に入りむせていた。

 勇者ゴン太
「ガス国王様よ~!はしゃぐのはいいとして、どうするのだよ?
 まさか、あの俺達を見下ろしていた巨漢の兵士達の正体が、小人だったとは改めて自分見てギャップにびっくりしたけどよ、戦えるのか?」

 そう!既にフェイクの手を借りて、商業ギルド本部も制圧してしまったのだ。
 
黒き魔導師カンターレ
「築石 風力左衛門は、凄い術式を作ったね。これは凄い。ホビット族の体格を変えて強化する術式をつくりだすとは。
 
 これが、冒険者カザトの祖先か。
 カザト獲得を成功させるのには、はじめから奥の手を使わないといけないかもね。」

宰相
「ガス防衛隊達に、フェイク様から送られた鎖をつけました。」

 その時である。
 元ガス防衛隊達の鎖に赤い雷が落ちてきて、元のガス防衛隊が復活したのだ。
 体格も大きくなって、ガス王国防衛隊復活である。
 ただ、防衛隊兵士達の自由意志は無い。
 隷属状態である。
 目は、瞬きしかしない。
 食事は乱れず、黙って食う。
 決して、反論はしない。
 不気味さがこの上なく漂う、数の暴力を体現する兵団である。
 前のガス王国防衛隊とは、姿は同じだが全く違った軍隊が出来上がった。

 さすがのガス国王は、その不気味さと自分のしでかした事に身体が震えるがそれを隠すためについに狂ったのだ。
 
ガス国王
「ヒャッハー!行くぞ!我らがガス王国防衛隊!出陣じゃー!
 まずは、隣の国の旧グランド王国を討伐して、隠している女のエルフを捕縛して儂の側室にしてやる!」

黒き魔導師カンターレ
「うるさい!このボケ!」

ガツン!

 ゲンコツを食らって、地面にのめり込むガス王国を放置して、宰相は今後の事を調整する。

宰相
「カンターレ様。ホビット族の小国達の王は全て集まりました。
 これより、服従の儀を執り行います。
 全ての閣僚に隷属の首輪をつけてあります。
 そして、兵站(食料の事)の準備ができ次第、全ホビット族の完全隷属化を開始します。
 ホビット族の全人民を兵にして、総戦力戦が、15000万となりますがはっきりと言うと今のままでは、ガス防衛隊の3倍程度しか戦力がありません。」

黒き魔導師カンターレ
「そうだね。女子供を兵士にしても戦力にならない。男だけ強化する。女子供は国を守らせろ。」

ホビットワールド宰相
「その、カンターレ様。我々はフェイク様との契約で女子供デも戦えと、言われております。
 魔法契約でなので、不可抗力なのです。」

黒き魔導師カンターレ
「後方支援でも兵士扱いになるのか?」

ホビットワールド宰相
「なるようです。」

黒き魔導師カンターレ
「ハァ。魔法契約か。なぜそんな契約をした?
 あのドロヘドロを金貨に変えて、そんなに嬉しかったのか?」

ホビットワールド宰相
「我々は、見つかって捕まれば屋敷の妖精代わりに、貴族の屋敷に魔法契約で縛られます。
 奴隷と同じです。
 なので、権力と戦うために財力が入りました。
 だから、魅力的な事でもありました。
 どうすればいいのでしょう。」

 黒き魔導師カンターレは、ため息をついて出発することにした。

勇者ゴン太
「おい!宰相!ガス王国はあのまま埋めておくのか?」

黒き魔導師カンターレ
「あ!忘れていた。」

宰相
「こんなボケ(ガス王国)でも責任を取らせる役くらいは、出来るだろう。
 疲れた。
 なぜ、ラッドの兄貴は変わる事が出来て、こいつは出来ないのだ。
 ゴン太よ、こいつを縛って馬車に乗せてくれるか?」


 こうして(災害)なる軍が動き出したのだ。

 

 
  
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。

マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。 女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。 ※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。 修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。 雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。 更新も不定期になります。 ※小説家になろうと同じ内容を公開してます。 週末にまとめて更新致します。

クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される

こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる 初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。 なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています こちらの作品も宜しければお願いします [イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~

黒色の猫
ファンタジー
 両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。 冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。 最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。 それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった… そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...