[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第26話 逃げるエルフの最強戦士姫がたどり着く驚愕の事実。

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 ガス王国の辺境とも言える地域となってしまった地方。
 そこはかつて旧グランド王国との国境であり、時々グランド王国から放出される世界樹由来の品々や、珍しいエルフが製造したアイテムが手に入るとあって、栄えた某公爵の領地であった。

 そんなところにある、領都の城の中で旧グランド王国の王太子位にあり最強戦士としての地位を持っていたエルフの戦士レイダーは、客間にて某公爵と対面していた。
 レイダーは、美人ではある。
 しかし、グランド王国の王族にある困った性格も遺伝している、人格的に大変困った人でもある。
 それを、噂では聞いているが所詮権力で言う事をきかせたら良いと思っている貴族達には、性格なんてどうでもいい。言う事をきかないのであれば、しっかりと教育(暴力・隷属魔法・ヤバイ薬などの使用)すれば良いと言う神経を持つガス王国正当王族系貴族達には、容姿だけでいいので、この某公爵は息子の嫁にするか既成事実を作って自分の側室にするかしか考えていなかった。
 
 ちなみに、ゲスなガス王国正当王族系貴族と相反する貴族が、人民あっての国であると言っているラッドが、かつて在席していた超少数派公爵派である。
 ラッドは既にガス王国から分離して独立国の国王となったのでスントー公爵を入れて、あと数人しかいない。
 超少数派というのは、実はガス王国では公爵位を持つ者は500以上いる。その9割が今のガス国王バカーノ・ド・ガスや、ナスーノ・ド・ガス宰相の兄弟である。 
 そう、ラッド国王が公爵時代にガス国王絡みで先王に苦言を言うの原因の一つがこれである。
 作者ですら、名前を書くのにも面倒くさいので某公爵なんて書くのも、ガス先王が手当たり次第のヤリタイ放題をやったせいなのだが、そこは置いておいて、レイダーはなぜ身の危険性を感じているのに、わざわざ自分と同じくらいゲスなガス貴族の城に入ったかと言うと、段々と高濃度になっていく聖水の雨から逃れるためと、腹が減ったのもあるが、情報が欲しいからとカンターレ達からも逃げる為でもあった。

 そして、レイダーのダークサイドではこの某公爵と仲の悪いラッド国王になんとか取り入る為に、某公爵一家の生首を土産にしてしまおうとの計算もあるのだ。

某公爵スートカ・ド・ガス
「フフ、あなたは見る目がある。このエレガント溢れる私を選んだ事を評価して、側室から本妻にしてあげよう。心配ない。あの兄貴のクソガス国王は、たった一人しか妻を娶らず、非公式側室なんて言われた女性の二人しか妻を相手にできなかったが、私は強いから夜は暇にさせないよ。」

戦士レイダー
「(何を狂った事を言う、ふざけた奴だ。本来ならすぐにふったぎるのだが、我慢しろ!我慢しろ!我慢しろ!我慢しろ!我慢だ!情報を聞き出すまで我慢だ!)
 何の事でしょうか?おふざけもほどほどにしてもらいたい。
 それとも、あの邪神ゴキブリの恐怖で赤ちゃんプレイをするために人を集めているのですか?
 ホホホホホホホホ。
 無理もありませんね。いつ、あの邪神ゴキブリ軍団が国境門を開いて地上戦を仕掛けて来るかわかりませんからね。」

 煽られて、ムカつくという顔をするが邪神ゴキブリの事を言われて真っ青になったことから、この某公爵スートカ・ド・ガスは邪神ゴキブリの恐怖に怯えているのは間違いないと判断したレイダーは、次の話題に移ることにする。

戦士レイダー
「これでも、少し前は王太子位の仕事をしておりましたので、あの邪神と裏切り者達を放置するつもりはありませんわ。
 さて、建設的なお話に移りましょう。
 冒険者カザトを、どう動かしてあの邪神ゴキブリを討伐してもらうかという事ですね。

 冒険者ギルドは、度重なる酷い仕打ちをするガス国王に辟易として、もはや動かないでしょう。 
 ブレーダー王女のモノスゴイ大失策によってガス貴族の方々の権威は通じません。
 [敵は斬る][困難は斬って斬り開く]
 これは、冒険者カザトの先祖の前勇者の剣士が残した言葉ですね。
 冒険者カザトの敵となり、困難と指定されたガス貴族の方々には絶望的ですが。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「ぐ!権威は権威だ!平民が従うのは当たり前だろう!貴族は命令を出して、下僕である民は言うことを聞いて当たり前だ!そして、冒険者風情が従うのは当たり前だ!
 従わない冒険者カザトが悪い!だからどんな手を使ってでも、たとえやつの恋人をぶっ殺しても、正義は我にある。」

 もはや、何を言っているか分からない論理を展開する公爵様。

戦士レイダー
「(だめだ。説得する作戦はだめ。では聞きたした後で、首を斬ってラッド国王の土産にするか~。)
 あら?ドワーフ王国の女王の伴侶で、ベイントス公国の大統領よりも上の聖者で、ラッド国王の後ろにひかえる者に、明らかに国王よりも格下の貴族風情が命令出来るなんて、無茶苦茶な制度がガス貴族の制度なのですか?聞いたこともない制度ですわね。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「ち!違う!デマだ!奴が!奴が!我が側室候補のキスカ姫とトスカ姫の伴侶なんてデマだ!」

「こいつ、頭が腐ってやがる。」とレイダーは
心の中でいうが、決して口に出してはいけないと思って、なんとか話を進める事にする。

戦士レイダー
「こいつ、頭が腐ってやがる。まぁ、話を進めるか。で?前勇者の子孫なのだから、ガス国王よりも位は上の扱いだよな!忘れたか?他の王家もそうだが、エルフ族を除いて全ての王家は、一人を除いて全て処刑された事を。
 また?邪神戦争を起こす気?」

 しまった!本音が漏れたと、レイダーは気がついたが、今、ここでこの公爵をぶっ殺しても、聞きたい情報は他の家族から聞いたらいいと思い直して、この勢いで進める事にする。

某公爵スートカ・ド・ガス
「う!!確かに…ハァハァハァ。冒険者カザトがガス王家に牙を向けるとならば、ハァ?前勇者の子孫だと??」

 どうも、公爵の情報処理速度が低いと判断したレイダーは、話が進まなければ首をすぐに斬ってしまってこの城を征服しようと、魔力を練りだす。

 最強エルフ戦士と呼ばれたレイダーの魔力は強いから、すぐに公爵も異変が起こったとわかったのだが、怒っただけで殺されるとは露とも思っていない。

某公爵スートカ・ド・ガス
「そうだった。前勇者達は全ての王族を、一人残して処刑した。あの噂は!冒険者カザトがあの最強剣士の子孫だと言うのは本当だったのか。
 では、どうするつもりだ!
 ブレーダー王女は、訳の分からない存在に身体を乗っ取られたと言うぞ!
 わしの三男の子爵をガス国王に随行させて、正体を探らせているが、管理者神フェイク様の一部を担っていた存在だと言うぞ!
 わしでもわかるよ。
 ブレーダー王女の首を持っていかないと、冒険者カザトに直接話をすることは最早不可能だと言うことも。」


戦士レイダー
「(やっと、本題に移せる。)
 侯爵様である次男様の事を聞いて、物凄く参考にできる可能性があると思ったので、お話を聞きに来ました。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「次男?あ~。あのアホか。侯爵の地位を与えたのに、全く交渉すら満足に出来なかったアホか。」

戦士レイダー
「いえ、もはや唯一の交渉を成功させた強者ですね。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「え?そ、そうか。冒険者カザトを動かした成功例は、わしの息子が参加したあの交渉しか無いのか。」

 そして呼ばれた次男の侯爵から、冒険者カザトにゴブリンエンペラー討伐依頼を、どうやって受けさせたのかという交渉の経緯を聞き出したレイダーは唸るしか無かった。

戦士レイダー
「魔法強制契約に、女性勇者達を元の世界に帰還させる事が条件だった?
 では、聞きますがどうやって帰還させたのですか?
 確か帰還方法は。、管理者神フェイク様の力無しでは出来なかったから、邪神戦争が起こったのですわよね。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「それが、どうやって女性勇者達が帰還したのか分からない。
 だから、儂は始め嘘だと思っていた。
 しかし、本当らしい。」

 公爵や次男の身体に浮かんだ魔法契約紋の跡を見せてもらい、レイダーは唸る。
 6重魔法陣とは、かなり疑り深いガス王国に対する姿勢と、強制力からして恨みと怒りの強さを感じたレイダーは、震えた。

 まずい。自分が勇者召喚に直接関わった事がバレたら、間違いなく冒険者カザトは本気で殺しに来る。
 やはり、懐柔作戦を決行する

戦士レイダー
「では、邪神ゴキブリ討伐作戦を始めますわ。」

某公爵スートカ・ド・ガス
「本当かね!あの貴族らしくない平民相手の契約話が邪神共を討伐させる事につながるのかね!」

戦士レイダー
「ええ!とっても!」
と、満面の黒い笑みを浮かべてウインドカッターを放つレイダー。

 その日、スートカ・ド・ガス公爵を筆頭とする公爵家は行方不明になる。
 後に、後で登城した騎士達による調査では血しぶきの跡と、保冷庫に執事とメイドと他の職員や、勤務当番だった騎士達の氷漬けが発見された。
 面会記録などは、全ての無かったのと最近の公爵の活動記録が庭で燃やされていた跡があったのだが、さらに何故か次男の侯爵の活動記録は全て紛失していた。
 宝物庫は、空っぽであり食糧庫も空である。

 懸命な捜査により、その日の真夜中に美しいエルフの騎士が城に続く大通りを歩いていたという証言が、宿屋の夜番として雇われていた冒険者の一人に、目撃されていた。

 そのことは、ガス国王に随行している三男の子爵に報告される。

 それを聞いた宰相は、エルフの服装を聞いて顔を引きつらせる。ガス国王は、まさか!という顔をしていた。
 そう!この時点でレイダーは、ガス国王と宰相に犯人としてバレていたのだ。

(ガス国王は、昔、グランド王国の王族に求婚するために行った事があり、レイダーの事は知っている。)
 
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