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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第38話 黒い魔導師カンターレの襲撃と、塩景気勃発!

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 ドワーフ王国に運び込まれた塩。

 カザトの神聖魔法で浄化されているから、皆に喜ばれる。

 岩塩鉱山を採掘していた者達は、開放された。

 ドワーフは、金属鉱脈を見るのは得意だが、何故か岩塩鉱脈を掘り当てるのが、苦手だった。

 この世界は、昔の海が干上がって岩盤圧縮で岩塩ができるのではなく、ランダムに散らばって岩塩が存在しているのだ。

 そして、塩の需要が高い割には、生活な直結しているために、そんなに高く売るとすぐに報復がくる。

 そして、なかなか見つからない。

 あまりにも、報われない仕事であるので、鉱山夫達には、大不評な役割である。

 そこから、開放されたのだ!

 もう!ノルマは無い!

 もう!鉱山管理者も、鉱山夫達も、岩塩が取れなかったらと、言われて石をぶつけられる事も無い!


バンザーイ!

 鉱山管理局は、その日は宴会になる。

キスカ副女王は、大臣と相談して周辺各国に贈り物として、商業ギルドに運ぶ依頼をした。

鍛冶師ギルドが、迷惑をかけた補償としてもいいのではないかと思ったからだ!

商業ギルドから、神聖な塩が手に入ることがわかったことで商談が来た。

それ以上に、マトの街では沸いた!

軍隊を動かすには、塩がかなりいる。
(人が身体を動かすには、実は塩が必要。)

そこに、大量の塩だ!
薄い塩スープが、少しコクのある塩スープにグレーアップしたのだ。




(新生ガス王国・公都マト)
そんな沸く街をみながら、ブレーダー王女はラッド国王の所に連行されていく。 

沿道では、

カザト様のおかげで塩の値段が下がったわ~♬

なんて、声がずっと聞こえる。

クソ!
クソ!
クソ!

どうするつもりよ!

ブレーダー王女は、自分の中の天使に詰め寄る!

部下天使は、フェイクの異変を知らされてから、黙ったままだ。

すでに、他の世界に逃亡を計画中である。

近衛兵に、
「ひかえろ!
ラッド真ガス国王陛下の御前であるぞ!」
(新ではなく真と強調する兵士!)

く! 
何が真だ!
クソ!
確かに…
確かに…
ラッドのほうが、国運営はできる。

クソ!

ラッド国王
「ブレーダー!貴様には悔い改め!身を清めて!誠心誠意カザト殿に謝るように言っていたが、全く無視して何をしている!

全く!おい!親父!出て来い!
引きずってでも、連れてこい!」

近衛兵が、ガス先王を引きずって連れてきた。


ブレーダー王女は、ハァ?となる。

ブレーダー王女は、あほ勇者達の更に狂ったのを見て、逃げ出した!

だが…
先王は、グランド王国に入ってからしばらくして消えていたのだ!

こんな所にいたとは!


ガス先王
「なぁ?ラッドや、もういいだろう?
あんな勇者達の側にいるなんて嫌だ!
孕まされる!
ブレーダーだって、それが嫌で逃げてきたのだ!

もう嫌だ!
嫌なんだよ!
あいつら、男でも襲う!

弟達には、すでに(王紋)は無い!
もう、いいじゃないか!」

ラッド国王
「何がいいのだ!バカ言うな!
ガス国王達には、最後まで勇者達の責任を取ってもらうことにする!

これは決定だ!
見てみろ!ブレーダーの中の天使様も、何も言わない!

つまり!公認だな!
わかったら、お前たちはグランド王国に行け!」


ブレーダー王女
「嫌よーーーーーー!
なぜ!責任を取らないといけないのよ!」

ガス先王
「わしも、いやじゃ!
いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!

いーーーやーーじゃーーー!」


ラッド国王
「うるさい!
勇者召喚した者が、勇者達を育て、魔王討伐を成功したら、その報酬を与え、彼・彼女達を元の世界に帰す事なんて、当たり前だ!

このクソバカブレーダー!
貴様!
自分は動かずに、勇者達だけ動かして?
後は知らない?
功績だけ自分のものだと?

クソが!
自分も召喚した以上働け!

功績どころか、災害を起こしやがって!

親父(ガス先王)も、かわいがり何をしても、公認したガス国王様のピンチなのだから、跡継ぎにした責任を取って支援に行け!

俺は、奴らを討伐するだけはしない、という最大限の兄弟としての援護をする。」


ブレーダー王女
「兵ぐらい、貸しなさいよ!」

ガス先王
「もう、許してくれ!
頼むよ!ラッドよ!
王紋の事が無かったら、こんな事にはならなかったのだ!

王紋が、全て悪いのだ!
わしは、悪くない!」

ラッド国王
「悪いわ!ボケ!
俺が独立すると言うと、散々邪魔する!ガス国王バンザーイだものな!

まぁ、前も言ったが兵を出すのは、貴様らを討伐するときだ!

そうそう! 
すごく良い知らせがある。

次男と、5男がガス王国流剣術と、その源流を教えてもらっている。

体制が整えば、実践訓練に入る。

ブレーダー!
散々蔑んだ、儂の子供達の評価はまったく違ったものになったぞ!
貴様の腐った眼と根性を焼くなりするがいい!

カザト殿は、既にガス王国流剣術の真髄にすぐに気がついて、我らに教えてくれたぞ!」


ブレーダー王女
「チキショーーーーーーー!

わかったわよ!
私が、悪かったわよ!
だから…

え?」


その時、空が黒く割れて出てきたのは魔導師カンターレであった。

魔導師カンターレ
「ふ~ん?
面白い劇をやっているね~!」


カンターレは、いきなり城内に現れブレーダー王女を見る。

ブレーダー王女
「な!何者なのよ!」

魔導師カンターレ
「アタイの名はカンターレ!
前の世界?
勇者達の世界で、昔、世界一の魔導師だった者でね、フェイクの主要部分なのよ!

あんたの中に、部下の天使がいるね?
聞いてみれば?」

ブレーダー王女(部下天使)
「本当らしい。
騒ぐな!すぐにぶっ殺されるぞ!
動けない! 
全く動けない!
逃げることもできない。」


ブレーダー王女
「そ、それで、勇者達の所に連れ戻すつもりなの?

許してよ!
嫌よ!」


魔導師カンターレ
「だ~め!
カザトって奴に興味がある。
連れてこい!
どこにいるか、見えない。

だから、探せ!
一ヶ月後に、ガス王国の王都につれてこい!
わかったね?
中の部下天使君!
ブレーダー・クソ・ドアホ王女!」

ブレーダー王女
「嫌よーーーーーー!
私!そんな名前じゃ無い!」

魔導師カンターレ
「やれ!
これ!契約魔法印!」

ジューーーーーー!

焼印を押されるブレーダー王女。

ブレーダー王女
「ギャーーーーーー!」

そして、魔導師カンターレはマトの街の屋台の料理を強奪して、帰っていった。

ラッド国王は、屋台の損害を埋めて上げて、すぐに異変での不安を解消するように動く。

ブレーダー王女?
投獄されました。
最低5ヶ月は、投獄するつもりらしい。

先王?
グランド王国に行くのは嫌だと、逃げ出した。

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