[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第26話 え?誰だ?あの人?????

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 朝、いきなり起こされたカザト…。

ここは、神聖皇国である。
大聖堂の前には、筆頭聖女統括長が逆さ磔にされて、聖女さん達にムチで撃たれていた。

 だよな…
人身御供にされる要員になんて、なりたくもないよな。

 そして、大聖堂に入ると…

「カザト!カザトちゃん!
お母さんよ!
何をしているのよ!
そんなことはやめて、すぐに出頭しなさい!」


言葉だけきくと…………、
昔のテレビドラマでよくある、
銀行強盗に入って、立て籠もった犯人に対して、警察が連れてきた母親がメガホンで呼びかけて来ているシチュエーションだよな…

朝の7時から、なにこれ?

メーベルも、マーベルも呆れ返っていた。
二人は、俺の親の情報を知っているから、この喚いている女が、赤の他人だと知っている。

副皇主に、事情を聞くといきなり発信源のわからない魔導通信を強制的に、放送し始めたらしい。

アレ?
どこかで見たような…
はて?
この女を見て、記憶の底を探してみる。

あ!
あの目つき!
そうだ! 
この女!生徒会長(勇者)の継母だ!
確かナンバー2 だったか?

小学校で、授業参観の時に生徒会長(勇者)の父親が、10人くらいの自称・生徒会長の母を引き連れてやって来たヤツのうちの一人の口うるさいヤツだった!


鑑定で、クローンの身体にフェイクの部下天使が入り込んで、演り出したお芝居だとわかる。


乗る?
拒絶する?
しばく?

大神殿の大司祭や副皇主達から、
拒絶と、しばくはやめてくれと言われる。
(皇主は、朝のお祈り中)

仕方ない。
お芝居に付き合うか…。


カザト
「あ!!生徒会長のおばさんじゃないか?ボケたのか?自分の息子すらわからなくなったのか?

あ~!やりたい放題を生徒会長と共にやっていたからな~、一気に疲労がやって来てボケたのか。

あのね、あなたを含む息子さん達の家族は、何かばれそうだからって、捕まらないために、どういう方法か知らないけど、どこかの誰かの戸籍を乗っ取ったか?勝手に作って、 駄礼 鯉ニ(だれ こいつ)って名前から、小令分 亜下无(これは あかん)って名前に変えたの!  

確かその時に、生徒会長は継母が減ったとか言ってきたから、何かあったのかなぁ?

それについては、俺はしらない。

それで、その後キチガイな異世界の国王と、その娘のブレーダー王女っていう、人間やめた奴に勇者召喚されてね、最近生徒会長は、勇者ゴン太って名前に変えたらしいの!

だから…、ゴン太く~んって!
勇者ゴン太く~んって呼んで上げて!

そして、ブレーダー王女と結婚して、この世界を征服するらしいけど、頑張って邪神倒せよ!

って言っていたと、言っておいてね。
じゃ~ね~!」


判明!!勇者ゴン太の継母
(中身はフェイクの部下天使)
「(ハァ?なんだよ!その家族構成!執事長天使様!全然説明と違うじゃないですか!カザトの母親ですら違うじゃないですか!)」


執事長天使
「(く!人道的支援とか言って、泣き落とせ!フェイク様も、勇者ゴン太の経歴を笑っていないで真面目に考えてくださいよ!)」


勇者ゴン太の継母
(フェイクの部下天使)
「カザトくん!人道主義として、魔王を倒すのは、当たり前だとおもうわ!」


カザト
「大丈夫!ゴン太のおばさん!
大丈夫なのだよ!
どうやってこの世界に来たのか知らないけど、この異世界にはフェイクって管理者神様がいて、直接魔王を討伐しないと、この世界が壊れるって事が書いてある神殿の壁画があってね、手助けしてはいけないって書いてあるの!

そして、この世界はフェイクという管理者神が修業をしっかりとしないと、火の海に沈むときうことが描いてあるの!

封印された神殿に描かれていたから、魔導珠で今から公開するね!」

カザトは、爆弾をなげいれた!
今、大神殿の前で聖女さんたちにムチで叩かれている、あの人みたいな人が湧かないように、ある壁画の画像を解説付きで公開する。

もちろん!この世界全土に!


執事長部下天使
「なんだってーーーーーー!
クソ!
訳のわからない壁画だから放置していたが、前管理者神のヤツ、教育プログラムとか言っていたが、こんな仕掛けを残していたのか!」


おいおい!
執事長部下天使ってヤツの声が、全土放送に乗ってしまったぞ?

(あんた!読めなかったのか?)

大丈夫なの?

フェイク
「フザケンナ!
クソ!
そんなことはあとだ!
カザトを、早く騙して討伐させろ!」

おいおい、フェイクの声まで通信放送に乗ってるぞ?

勇者ゴン太の継母
(フェイクの部下天使)
「カザトちゃん、勇者ゴン太達はぶっ殺してもいいから!
ガス国王もぶっ殺してもいいから!
ブレーダー王女も、すきにしてもいいから!
邪神を討伐してくれない?

おばさん、大変困っているのよ!」


おいおい…
何のドラマか、わからなくなってきたぞ…。


カザト
「今、俺は動けないから、勇者ゴン太達に頼んでくれ!  

冒険者ギルドのグランドマスターって言う奴も、強いらしいから、たのんでみて!」


しかし、このふざけたドラマもここまでだった。

キレた、バッタ1号と、邪神バッタがフェイクの執務室空間を探知して、攻撃を始めた。

ゴブリンエンペラーや、邪神オークや、邪神ラットや、魔神マウス達も攻撃に加わる。

フェイク
「ギョエーーーーーーー!」


クソムカつく魔導通信は終わった。


 
邪神たちですら、ムカついたフェイクの態度…
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