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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第24話 ルールの使い方を間違えるとどうなるのか?

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 神聖皇国・筆頭聖女統括長は、美貌と才覚を持つ聖女職として、かなりやり手であった。

 しかし、完璧な人間なんて実はいない。

 それが、つらい真実である。

 そしてその事に、頭がラリっているとか、自己催眠術をかけて、考えないようにしている者は、時々とんでもないヘマをする。

 筆頭聖女統括長は、皇主に許可なくここに来ていたのだった。

 筆頭聖女統括長の内部での倫理観とは、
フェイクに、というよりも管理者神が第一

自分が輝く事が第二

皇主の戒めなんて第十番目なのだ。


 では、カザトに無理矢理こんな事を言っているの今の彼女の心境はどうなのだろうか?

○(予言)(神託)スキルによって、この世界の危機が発せられたので、自分が動いた。
この場合、皇主の許可なんていらない。

○世界の危機なので、それを救う行動は全て赦される。

○世界の危機を救う行動で、自分さえ傷つかないのなら、どんな事でもやってやる。

という、精神構造でカザトに挑んだのだが…



この筆頭聖女統括長…
カザトを舐めすぎていた。

カザトの初期ステータスの
(運)ー15000!
これは、国家存亡レベルである。

そのことを、皇主が言っていて側で聞いていたはずなのに、全く今回の行動に考慮していなかったのだ!

ー15000なんて、数値がつくほど悲惨な生活をしていたとは、全く考えなかったのだ。

カザトは、皆様も少し気がついているみたいだが、女性すら避けているフシが所々に垣間見えている。

人見知りとかではなくて、女性不信成分がかなりあるのだ!

カザトは、眼の前で
「女性なのだから、優遇されて当たり前!」
「女性なのだから、顎で男を扱き使って当たり前なのよ!」
「女性だから、男に手を上げられなくて当たり前!だから、男に何をしてもいいのよ!」

なんて堂々と言う、女性ばかり見てきた。
(そのせいで、カザトは別の意味での絶対的男女平等主義でもある。)

そう!
カザトは、はっきりいうとブレーダー王女みたいな奴は、人間を辞めたモンスターだと分類しているのだ。  

そして、今眼の前にいる筆頭聖女統括長が、世界の危機を全面に打ち出したら、全て思い通りになると考えていることなんて、鑑定を使わなくても、すぐに解析出来ていた。


カザト
「お断りします。
選べ?
勇者が、求めるからだと?
貴様!俺をあんなクソ生徒会長みたいな奴と同列につかうということか!

だいたい、他の聖女達はあなたの…
いや!たとえ貴様の部下であろうと、性処理の道具などではないわ!
この、どクズめ!
てめぇなんて、人間じゃない!
モンスターだ!」

発火してしまった、カザトの怒り!

バチ!バチ!バチ!バチ!バチ!バチ!バチ!バチ!バチ!

カザトの体表から、まるで放電するかのように漏れ出した怒りのオーラ!

しかし、まだこの筆頭聖女統括長は、なめきっていた。

筆頭聖女統括長
「世界の危機なのです!
(女に手を出さないのは、どの世界でも共通テストしたルールなのよ!

いくら、怒ろうがムダ!
ヒャッハハハハハハハハハ!
さぁ、泣いて懇願してあげるわ!

さあ♪涙も流して騙してあげる!)

私が、私がどうなっても構いません!
どうか!!どうか!
邪神を討伐してください!
(ここまで演技しているのだから、早く動けや!この男畜生め!)

貴方は、この世界の危機に呼ばれた存在なのです!
(お前が聖女と寝た途端に、そのことをネタにして、扱き使ってやるよ!)」


しかし、この筆頭聖女統括長はわかっていなかった。

召喚勇者の女子高生組のほとんどが、カザトに対して、今自分がやっているようなクズ思考の行動をやっていたという事を!

つまり、カザトは既にこの筆頭聖女統括長の思考を鑑定無しで、十分に理解もしていた。

カザト
「(あ~…。異世界に来ても、女性はこれか…
トワイライト達が、スーパーレアな存在なのだな。

そう、思えばトワイライト達に出会ったのは運が良かったのだよな。
旧友の奴は、何時か人らしい人間の思考をもつ女性と出会うだろうから、それまで耐えろと言っていたが、このクソ聖女をみてやっとトワイライト達の有り難さがわかるとは… 

俺も、まだまだだな…。)

あんた、幼いな…。
あんたの様な思考の奴は、幼稚園児の頃からよく見てきたが、変わらないな。 
あんたの悪さ加減はかなり幼なすぎる。

皇主から、言われなかったか?
この世界は、フェイクが魔神討伐をしなかったのと、修業放棄のせいで、壊れかかっていると!

演技する相手が、間違っている。」

手刀で首トンをして、素早く筆頭聖女統括長の意識を狩り!(睡眠不足)を、控えていた聖女軍団全員に付与して、簀巻きにして馬車に積み込んでカザト達は、神聖皇国に向かった。



フェイクの執務室空間では、副執事長天使が地団駄を踏んでいた。

副執事長天使
「クソ!!女を使えばなんとか、カザトをたらしこんで扱えると思っていたのに!」


この臭過ぎる芝居の黒幕は、フェイク側の副執事長天使の1体だったらしい。

いや、草すぎるか?ww




馬車は、風魔法で空を飛んで神聖皇国に向かって行った。

 
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