[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第11話 魔王の墳墓ダンジョン・旧魔王城大広間での決闘2?

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 旧魔王城…大広間での戦闘は、
ほぼ終わっていた。

 元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「お!おのれ!勇者は我らの傘下に入り、命令に絶対服従が義務である!
 
 我ら、ガス王国の誇るこの建国の魔剣ガスーンで、斬りつけて奴隷としてやる!

鑑定 

魔剣 ガスーン

攻撃力 200000

スキル 隷属化

称号
建国の魔剣
この剣で、奴隷化した者達でガス王国は建国された。


うわ~、ガスーンって…
はあ? 
奴隷化した者達で建国した?

あ!
なるほどね!

そうだったのか!
なんとなく、あの王国の歪(いびつ)さに納得した。

何故、あんなクソや、どアホの国王や王女が国政をやって行けたのか…。

奴隷化していたからだ!

何も、初代が英雄とか人に慕われていたとかでは無かったのか!

と、言うことは…
今も、その子孫に隷属化のスキルの影響があるから、ガス王国なんてモノが存在している?

解呪とかすれば、ガス王国民は解き放たれるかもな…。
 
うわ~瘴気を、たっぷりと吸い込んだ魔剣から黒い煙が出てきたよ!

まともに、斬りあうのは面倒だな!
カザトは、剣に使える属性の魔力を流し込んで剣気と共に撃ち出す!

元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「く!クソ!」

飛んできた風の剣気の刃を、魔剣で迎撃するが他の火や、土や、カミナリなどに全て斬り裂かれて、5体バラバラになる悪霊の騎士!

元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「効かないな!フン!」

すぐに、元の悪霊の騎士の姿に戻るが、魔剣ガスーンの瘴気の量が明らかに減少しているのを、カザトは感じとっていた。

鑑定でも、

魔剣ガスーン
瘴気量
550000→350000

となっている。
それにしても、お粗末な剣筋だな…。

幼少期の俺の木刀振っていたレベルだぞ?

そばに落ちていた、石を投げつけて見た。

ドス!

もろに、身体に穴が開く「悪霊の騎士」

はあ?
避けられるだろ?

つい、声に出てしまうカザト。

それを聞いて、キレる悪霊。

元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「貴様!まぐれで当たった位で、いい気になるな!く!ゲホ!」

まぐれだと言うので、また石を投げたが同じ所に穴が開く。

魔剣ガスーン
瘴気量
350000→150000

元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「おのれ!受けてみろ!この高貴なるガス王家の血を引く私が繰り出す、ガス王家流剣術を!」


へー!
そんな剣術があるのか?

ブンブン魔剣を振って来たので、とりあえず結界を張って受けてみて、剣筋とか動作を見て学習をしてみる事にした。



□□□□□□□□□□□
その頃、時間が動き出した事でトワイライト達は、大精霊達と共に[精霊の館(城)]にて、向こうに見える旧魔王城を偵察していた。

かなり、変化が目に見えて起る!

黒い柱が立って!何かが天に向かって昇天していったのだ!

そして、旧魔王城から吹き出す瘴気の量がものすごく減ったのだ!

ホワイトマーキュリーの携帯型をもって、特攻しようとしていたトワイライト達に、大精霊達が待ったをかける!

 魔導珠に、映像が出てきた!

題名を見て吹き出したマーベルとメーベル!
題名の訳がわかって、吹き出したのとカザトが生きている画像を見てホットする一行。

□□□□□□□□□□

ガス国王達は、新潜伏先の元侯爵の城でフェイクの使いの部下天使から、新たな指令を受けていたところに、魔導珠でのカザトの実況戦闘ライブが始まった。

ガス王国
「はあ?
元ガス王国騎士団長?」

宰相
「アレは!魔剣ガスーン!
まさか!前勇者達に斬られた当時の騎士団長か! 
何故だ!!
何故悪霊に! 
俺たちの立場が無いじゃないか!
貴様!確か王族の騎士団長だろうが!」

この魔導報道によって、完全にフェイク邪神説と、魔剣ガスーンの、説明文によって民衆奴隷化国家だとバレてしまい、威厳が油汚れの如く洗剤で落とされたてしまったガス国王達は意気消沈してしまった。


勇者ピエロ・ゴン太
(久々の登場)
「おい!!天使!俺達のレベルを返せ!累計500はあるぞ!! 
(ウソ!100も無い!)
返さないと、魔王討伐しなくてもいいと判断するからな!」

部下天使
「うるさい!!魔王達を殺れ!
ほれ!新しい奴隷化の首輪だよ!」

ギャー!

勇者ピエロ達は、あっさりとねじ伏せられて、奴隷化の首輪つけられてしまう。

ブレーダー王女は、食べ物とか出て来る、魔法の袋とか出してくれないと、フェイクのやらかした事で、既に行軍は不可能だと言った。

部下天使は、カミナリを落とそうとしたが、ブレーダーの中の天使が、加勢した!

ブレーダー王女の中の部下天使
「おい!ブレーダー王女の言うとおりだ!
コイツら、ここ1週間まともな飯すら食べていない。

フェイク様の、あの姿を見て喜んで食べ物を献上するか? 
 
無理だぞ!

みんな、我らの姿を見て逃げた!
少しは、指令するなら実行出来るように、基礎的な環境ぐらい補助しろよ!」


部下天使は、ガス王国の中の天使から達の意見も聞いて、執務室空間にいる留守番役の副執事長天使に、お伺いをしてみたが…。


副執事長天使
「ハァ…。なんて情けない子孫達だ!
フロント王女陛下の部下は、みな土魔法ですぐに食料を生産して、行軍したのに情けない!

本当に情けない!
部下天使よ!甘やかすな!
ムチを打て!

フェイク様の妹君の部下に出来て、我らの子孫でもあり、部下の子孫でもある者に、できないなんて、とんでもない恥を放置するわけにはいかない!

ムチを入れろ!」


よくわからない人名が出て来たが、そんな事なんて、お構いなしにムチがブレーダー王女達に振り下ろされた。

部下天使達の、何体かがどこからかパンを持ってきた。

それで、なんとか腹を満たすガス国王達に、部下の天使達は、ガス国王の中の天使達に現状説明する。

勇者達が、この世界から元の日本に帰せと言おうとしたら部下天使達は帰って行ってしまった。


ため息を吐くブレーダー王女。

ブレーダー王女
「フェイク様の妹?
つまり…他の世界は…魔力ですぐに食料問題を解決していたの?」

ガス国王
「らしいな…」

宰相
「つまり、今の俺等は普通以下の存在か…。」

ガス先王
「そんな、神話の時代の事を言われても…勇者じゃあるまいし…。」

魔導珠では、カザトと悪霊の騎士の戦いが映し出されていた。

勇者ピエロ・ゴン太
「(こんな戦いをしろだとか、無理だぞ!)」

勇者ピエロ達は、みな同じ感想だったので、その場からラッド公爵(ラッド新王)の所に逃げようとしたが、奴隷の首輪の効力で動けなかった。


ガス先王は、ラッド公爵(新王)に頼る事にした。
 
ガス国王達も、武力で制圧する事にしてラッド公爵(新王)の元に向かう事にした。


□□□□□□□


ガス国王達が、移動を始めた時から少し経った頃である。


元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「最終奥義!ガス百斬剣!」

カザト
「それでは、3回斬りつけているだけだ!
なるほどね! 
そういう踏み込み方か!」

カザトは、魔剣ガスーンそっくりの形の剣をアダマンタイトのインゴットを使って錬金で作り出し、やってみた!

カザト
「見まね!
ガス百斬剣!」

500の飛ぶ斬撃が、悪霊を襲う!」


元ガス王国騎士団長の
悪霊の騎士
「ヒイーーーーーー!
師匠の!親父(元当時の国王)の!
親父の30斬撃よりも、多いだと!

クソ!
魔剣ガスーン
絶対防御!」



魔剣ガスーン
瘴気量
100→0

バリン!

すぐに、瘴気の結界ごと悪霊が斬られて、また5体が微塵斬りになってしまう。

瘴気が無くなったのか、魔剣ガスーンの剣身が
黒からミスリルとアダマンタイトの色になっていく。

あの色が、本来の魔剣ガスーンの本来の姿なのだろうな。


元ガス騎士団長の幽霊は、天に登って行った。




 


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