上 下
92 / 334
第2章 動きだした凶悪な者達

第41話 カザトは、療養中

しおりを挟む
 

 ドワーフ王国の王城…。

 深夜1時30分…。
 カザトは、激痛と共に起きた。

カザト
「いてててて! か、体が動かない!
 痛みが!」
 それが筋肉痛だけならいいが、関節も痛い。
 完全にあの邪神ゴキブリとの戦いで全力を出して、限界を越えた反動だとすぐにわかったが、今は、嫌でも動かないといけなかった。
 ここは、ドワーフ王城の自分の部屋であることを思い出す。
 そして、魔導時計から記憶している限り3日は寝ていた事になる。

カザト
「クッ! ウッ! いててて!
 だめだ、立てない!」

 ゆっくりと、足をベットから床につけて転がるように身体を床に着地させると、レンガがひんやりとして気持ちがいい。
 少し痛みが和らいだ気がする。
 どうも火照っているというか、かなり身体が熱を持っているということなのだろう。
 ひんやり感を少し堪能してから、毛虫型ホフク前進をして部屋から出る。
 目的の部屋は、ここから廊下を右に進み最奥だ。
 進む事に格闘すること15分!
 たどり着いた!
 全身が痛いが、床冷却のおかげで少し和らいだからなんとか我慢して立つ!



20分後
 ジャーーーー!

 あ~スッキリした!

 ハイ!トイレです。
 この城のトイレは、全て俺が窯焼きからの手作りで、水洗トイレに変更しており強化浄化槽も設置!
 かなり、日本基準に近づいています。悪臭はしません。

 ふ~!
 なんとか立って、ゆっくりと歩いて自分の部屋に帰還する。
 途中、トワイライトが廊下で俺を探していて一緒に帰ってきた。

 実は、寝ているときに夢で、同級生勇者ゴン太達の事を見ていたカザト。

 知らなかった…。
 夜目似 池内(よじい いくと)の奴が、ちょうどこの世界に勇者召喚される一ヶ月前から、それまでは、女性を見たら例え、学校だろうが駅だろうが、OLのお姉さんだろうが、小学生だろうが、壁ドンするような奴だったのに、ある日を境に男性にも壁ドンをし始めて、ある日その相手が悪くて袋叩きにあったとか、腰をくねらすような、歩き形になったとか、あったけど…。
 ゴン太…、アレ?あの生徒会長の名前…アレ?思い出せない…。
 まぁ…、いいか!
 勇者ゴン太と、スキルを使って結婚する段階の所まで、進んでいたとは…。

 それとも、ゴン太の奴…
 女性を襲って警察に捕まっても、レストランで暴れて窓ガラスを大破させて警察に連行されても、次の日には平気な顔で登校していたから、あいつの親が、ものすごい権力者だと言われていたけど…。
 その権力をバックに、まさか部下の夜目似を、襲ったのか?
 もう、女性ですら飽きていたのか?

 やっべー!

 俺は、アイツラの事をかなりヤバいヤツだと思っていたが、まだまだ、もっと闇が深い事をまだ見積もりきれてなかった、ということだ。

 イカン!
 奴が、性別すら関係なく自分の欲望の為に、人を襲い出す事を、各国に知らせないと!

 あ!
 思い出した!
 アイツら!
 ガス王都のペットとかを襲っていたとか報告書があったな!

 まずいぞ!かなりまずいぞ!
 もう、実は人種とか生態系とか関係なく襲う段階に入っていたか!
 ということは、
 次の段階は…。
 ゴブリンを襲うのか?
 ゴン太ゴブリンって奴が量産されるのか?

サーーーーーーー!
と、血の気が引くカザト。

 パートナースキルでカザトの思考を見ていた、トワイライトも真っ青!
 そして、部屋にキスカやマーベル達も入って来た。

 全員真っ青である。

マーベル
「今、考えていることはわかったわ。
 いったい、管理者神フェイク様はなにを考えているのよ!」

ドワーフ副女王・キスカ
「とにかく、明日のハト一便で各国に勇者警戒の注意喚起をします。
 特に、奴らはラッド公王のもとに逃げ込む可能性が高いから、早く知らせないと!」

 エルファー達が、スープとパンを持ってきてくれた。
 俺が、起きたのを知って、食堂で温めて持ってきてくれた。
 美味い。こんなに暖かく美味く感じるとは。

 物凄く幸せを感じて、またゆっくりと眠りに着いたカザト。

 その傍ら、トワイライト達は会議をしていた。

トワイライト
「カザト様の夢を共有していましたが、壮絶ですね。
 バッタ人間ですか…。」

メーベル
「ガス王都は、落ちたと考えるべきでしょうね。
 どうも、あの部下天使達は戦闘制限が有るとか言っていますが、どことなく、戦わずに逃亡の一手を必ず打ちますよね?」

エルファー
「グランド王国の国王が…。
 火山で灰になりましたか…。」

エルシー
「覚えてもいない、故郷ですが考えさせられますね。
 ハァ~。」

マーベル
「冒険者ギルドの暗部が動き出す前に、こちらも手を打たないと!。」

トワイライト
「ゴブリン帝国の城となっていた城を本来のモノに戻して、私達の仮拠点にするのはどうでしょうか?
 あの邪神ゴキブリ・ゴキリとの戦いで拠点にしていたあの祠が、ひょっとしたらおとぎ話で出てくるあの旧ゴブリン帝国城の基になった、精霊の館の手がかりがあると思われます。」

ドワーフ女王・トスカ
「確かに、そうですね。
 今は、ゴキブリン掃討戦の後で残党調査中として、ベイントス公国とドワーフ王国の国境を封鎖していますが、そろそろ開けないといけません。
 冒険者ギルドの特戦隊達も今は、治療法で全身大火傷の治療中ですが、すぐに替わりを寄越すでしょう。」

 そう、この異世界の遠い昔のおとぎ話では、昔のドワーフ王国の向こうに精霊郷があり、そこに[精霊の館]と呼ばれる城があったという。
 おとぎ話では、その当時の魔王侵攻の時に救援を頼んだが、第2世代管理者神フェイクはそれを無視して、精霊郷は陥落してしまい、それ以降精霊達は第2世代管理者神フェイクとその部下天使の命令には、絶対服従ではなくなったという。
 そんな、悲しい精霊達の物語だ。
 だが、今はこの世界の大人になった者達は、この物語は裏があると皆思っていた。

 それは、邪神戦争の時の第2世代管理者神フェイク自身が発した言葉、
「貴様らも、精霊達みたいに[精霊の館]を焼いて我が飽きるまで、いじめ抜いて封印してやろうか!」
なんて言っていたので、精霊郷が魔王にやられたとは誰も信じなくなったのだ。

 カザトは、旧ゴブリン帝国領域を冒険者ギルド特戦隊が撤退したあと、結界を使って封鎖していた。
 なので、今は旧ゴブリン帝国は無人である。
 トワイライト達エルフが、ドワーフ城の中級精霊達にお伺いしていた。
 精霊達も喜んでいたのと大精霊プロミネンス達も出てきて、カザトの拠点化計画が進んでいた。


 一方、冒険者ギルド本部は、修羅場を迎えていた。
 冒険者ギルド本部は、実はどこにあるか秘密である。

 シークレットである!

 マーベルや、バッカー達ですら、耳栓・目隠し・されて防音・防振動と、時間感覚狂わせの仕掛けが付いた箱に入れられて、ギルド本部に行きギルドマスター資格の試験を受けた覚えがあるようなところである。

 だ~が!
 なぜか、トワイライトはその場所を知っていた!
(トワイライトは、他国出身のエルフでグランド王国内部の事は知らない。)

 なぜ知っていたか?

 それは、精霊さんに教えてもらったから!
 では、なぜ?精霊さん達は知っていて、一応口止めされていたけど教えたのか?
 それは、グランド王国に冒険者ギルド本部があるからで、グランド王国の本当の王である世界樹に、一応いつもいる大精霊達が、カザトの事を「旦那様」と呼びほぼ実質的に世界樹の主と認定していたからである。

 そのグランド王国が、内戦状態になった。
 そして、エルフ総長老達が国王と敵対して、戦力を整えだした途端邪神が城に現れたのと、同時にこれにかなりの
ダメージを与えて城ごと封鎖してしまったのだ。


[冒険者ギルドグランドマスター視点]

 これには、冒険者ギルド本部の一番の権力者グランドマスターも、びっくりしたのだ。
 そして、グランドマスターは、背中に冷や汗をかいていた。

 今、総長老・巫女長と話していたが、冒険者カザトを呼びだして邪神を討伐させようと言う話題になって、時々殺気を感じていたが段々と[冒険者カザト]呼びをした時に、殺気を感じている事に気がついた巫女長とグランドマスター。
 殺気は、この辺り1面の全方向から、地面からも感じる。

 まさか?
 巫女長の目が、青く光る。精霊眼(大)だ!
 グランドマスターの側近も鑑定眼を起動する。
 鑑定眼では、わからなかったらしい。
 どうも巫女長も、わからないみたいだが、なにか考えている。

 冒険者カザトの呼びたし計画の打ち合わせを進めていたときに巫女長が、いきなり[冒険者カザト]から[カザト様]に呼び方を変えた。
 途端に、殺気が薄らいだのだ!
 どういうことだ!
 巫女長が、会議の一旦停止を提案する。
 
 側近の巫女達が、慌ただしくギルド本部の外の巫女達に、指令を出していた。
 そして巫女長が「世界樹にお伺いしてくる」と、青ざめた顔で席を外す。
 その間に、グランドマスターの仕事として、[冒険者カザト]の情報を集めるように指令をした。

 やはり殺気を感じる…。

 そして、ドワーフ王国にいる自称・(仮)ギルドマスターのマーベルを呼び出す事に成功した。
 よし!マーベルがいるという事は冒険者カザトは、今はドワーフ王国にいると言うことだな!
 これでアドバンテージが1つ積み上がったと、その時は思っていた!

 だがマーベルの次の発言で、グランドマスターのいた会議室は声を出せないが、無音の騒然とした修羅場に陥ったのだ!

マーベル
「グランドマスターの所も大変だろうから、トスカ女王達と相談して旦那様のカザトが作った、対ゴキブリ兵器の1つしかない試作品とか、対邪神戦で手応えがあったアイテムをかなり持たせて、巫女長さん宛に鍛冶ギルドの定期便でそちらにおくったから~! 役にたててね~!」

ポーカーフェイス!
ポーカーフェイス!
ポーカーフェイス!

 顔を崩すな!
 絶対びっくりしていると悟らせるなよ!

 なんだって?
 今!
 なんて言った!

 巫女長さん?
 グランド王国が国王が副権力者で実は、総長老・巫女長の存在は国外には秘匿されていたが、支部マスタークラスでも秘匿されているハズの事だ?
 なぜ?巫女長って役職の名前まで知っている?
 ま!まさか!鍛冶ギルド員のドワーフの諜報活動なのか?

 しかし、部下がすぐに調べたがいつもの、火と土の大精霊に対する献上品という名目だったらしい。

 封を開けて、始めて密書と除虫菊の種とかが入っていたのがわかったらしいのだ。
 それで、巫女長が真っ青になったのか!
 そして、さり気なくマーベルは言ってたが、この本部の場所がバレている!

 そんな馬鹿な?!
 既に、マーベル達との通信は終了していたが、終了した途端に会議室は怒鳴り声の大爆発となった!
 アドバンテージどころか、こちらの居場所がバレている?

 首根っこを、カザト達に掴まれている気分で、幹部たちは怒鳴り声を上げるしかない恐慌状態に陥った。

 一時間後…。
 怒鳴り疲れて、静かになった会議室。
 そこに、巫女長が頭にタンコブを作って帰ってきた。
 大精霊達に、怒られたらしい。

 はて?
 よく似た話を、どこかで聞いたような?
 あ?!
 ブレーダー王女だ!

 よく聞くと、大精霊達に(助けてもらった方を道具扱いするとは、いい根性だな!)と、土の大精霊に拳骨を頭に食らったのと、風の大精霊に説教を食らったのと、火の大精霊に蒸し焼きにされかかったのと、水の大精霊に、「旦那様に頼んで、エルシーと、エルファーの事を棚に一時的に上げてもらい救援に来てもらったのに、あなたには、礼儀すら無いのか?何様だ!コラ!」
と、叱られたらしい。

 横にしょんぼりしている、エルフ最強騎士王女様。

 旦那様?
 そういえば、マーベルも言っていたな。

 報告書に書いてあった!
 思い出した!
 マーベルの報告書に姉妹で、精霊達とエルフの仲間と共にお嫁さんになった!
 とか、わけわからん報告書だったから燃やして捨てた!

ウギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

 その日、全てのアドバンテージがなくなったと自覚させられたグランドマスター達は、絶叫して放心状態になった後、(カザト様に負担をかけないで来ていただく計画)の立案を、してから会議は終了した。

 後でわかったが、グランド王国の鍛冶師のドワーフさんは、冒険者ギルド本部がある事とか巫女長の事は知らなかった。
 ただ世界樹の祭祀担当者には、いつも本国からの精霊への献上品を渡しているので、巫女さんがいることは知っていたのだった。


◇◇◇◇◇◇
補足
 マーベルとメーベルは、双子姉妹です。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

どら焼き
ファンタジー
ありがとうございます。 おかげさまで、第一部無事終了しました。 これも、皆様が読んでくれたおかげです。 第二部は、ゆっくりな投稿頻度になると思われます。 不遇の生活を送っていた主人公が、ある日学校のクラスごと、異世界に強制召喚されてしまった。 しかもチートスキル無し! 生命維持用・基本・言語スキル無し! そして、転移場所が地元の住民すら立ち入らないスーパーハードなモンスター地帯! いきなり吐血から始まる、異世界生活! 何故か物理攻撃が効かない主人公は、生きるためなら何でも投げつけます! たとえ、それがバナナでも! ざまぁ要素はありますが、少し複雑です。 作者の初投稿作品です。拙い文章ですが、暖かく見守ってほしいいただけるとうれしいです。よろしくおねがいします。

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...