[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第2章 動きだした凶悪な者達

第7話 ガス王家速報6!ガス国王の敗北と…王女の変貌!

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 カザトが、神聖皇国に入国をした頃…

 ガス国王達は、国境の外から聞こえる爆音と雷鳴と振動に、ずっと滞在先から外の世界を見ていた。
 望遠魔法の魔導具を使って見ていたのは、カザトのゴブリンキング達との戦闘である。

 すごい!
 壮絶!
 これは、うちの騎士団長でも無理だなよな~
 なんて、宰相と騎士団長とで、喋りながら見ていた。

 そして、見つけた!

 ガス国王の準秘蔵っ子のナタリー!
 なんと、ヒーラーなのに巨大バスターソードを振り回して、ゴブリンジェネラルの腕を斬り落としていた!

 そして、宰相の娘!
 聖騎士・メリー!
 強い!!あの少し大きな剣も確か、バスターソードの分類の剣である。
 二人がかりで、ジェネラルを追い詰めて最後に、カザトがジェネラルを釘付けにしたとき、トドメを刺していた!
 なんて、たくましくなったんだ~
 ガス国王の目から、感動の涙が出てくる!
 やはり、正式にブレーダーの王位継承権の序列を下げる事に、決めたガス国王。
 しかし、ゴブリンのとんでもデカい奴(ゴブリンスーパーキング)との、戦いが恐ろしく酷かった!
 生き心地がしなかった!

 そして、カザトを支えるナタリー達を見て愕然がくぜんとする。
 あ!ヤベ~!
 どうやって、父親の威厳を発揮して、カザトに命令するか…
 全く思い浮かばない…。

 だが!神聖皇国に入れば、こちらのもの!
 なんとか接触してナタリーの結婚条件に、こちらの傘下に入るように言えばいいと!
 宰相もメリーの結婚条件に、傘下に入ることを条件にすると考えていたのだが…

 ピタッ!

 アレ?身体が動かない!
 側近たちもだ!宰相も!
 なぜ?!
 身体に浮かんだ契約紋が光っている!

 嘘だ! 
 なら、目的を変えよう!
 娘に会う!これは、親としての当然の権利だ!

 ピタッ!

 アレ?動けない!なぜだ!
 皇主がやってきて、起こったことを説明して司祭に、ナタリー達に会いに行ってもらうと…
 ハァ?
 親じゃない?
 ナタリーについては、 ラッド公爵(国王の兄)の暴力に養育費の横領?
 何度も訴えたけど無視された?
 それで、会うつもりもない?
 宰相はといえば、別件で既に燃え尽きていた…
 しかし、事態は、もっとねじり曲がっていることを示していた。

 勇者女性組にすら、カザトは会っていないだと?
 そのことを聞いたときガス国王は、自分が…ブレーダー王女が…しでかした事の業と闇の深さに、打つ手が無いと
判断せざる得なかった。
 では、どうするのか?
 このままだと、王ですら無くなる。
 スキル(王紋)なんて有っても、無くても王城すら守れない王様なんていらないと、言われているのである。
 嫌でも、カザトを動かす!
 執念で、皇主とカザトの会談の場に向かうが…
 宰相が、はじめに戦慄した。
 誰だアレは?
 召喚時に見たときよりも別の人のように、圧倒的に[圧]?[光]?がある、人間か?という感覚である。
 そして、見せつけるようにナタリーとメリーが、カザトによりそって、まだ本調子でないカザトを支えている。

 皇主とカザトの会談の隣の部屋で、ガス国王と宰相は真っ白になっていた。
 ため息をつく、司祭達。
 ここにガス国王は、戦わずしてカザトに敗北してしまう。

 [このことを、カザトは鑑定やマップで見ようとすればわかったのだが、慣れない新しい身体の使い具合の事と、自分が寝ていた間に、ゴブリンエンペラーに起こったことを寝ながら探知していたので、その情報収集に忙しくてガス国王の事は、全く頭の中になかった!]

 真っ白になった、ガス国王と宰相を見て、皇主はすぐに明日は我が身だと考えて、カザトに自身の孫の事を打ち明けマーベルとメーベルの事を、相談する。
 カザトから、二人は皇主が彼女達の祖父だと既に知っている事を聞く。
 そして、二人は親が皇主の事を、決して言わなかったのはそれなりの事情があったと判断して、話す時を見ていると聞くと、既にマーベル達は世間の荒波の中で、立派に道を切り開いていたと皇主は知った。
 そして、打ち明けた。
 ゴブリンになった第一副皇主が、実はマーベル達の母親の兄だと!
 こっそりと聞いていたマーベル達を呼んで、カザト達は退室して3人で話をする時間を作る。
 その間に新副皇主達と、ダンジョン攻略の打ち合わせと、鍛冶場の復活の打ち合わせをしながら、どうも、勇者絡みのことで妙な事が起こっているから、女性勇者組と会わない方がいいと言うことで、話を合わせる事にする。

 そして、真っ白になって担架に載せられて運ばれていくガス国王達を見て、カザトは、??となるが、トワイライト達が気にするなというから、放置したカザト。


□□
 その頃。
 
 ガス王都では、強い神気でゲンコツを食らったブレーダー王女の意識不明の身体から、ゆら~と、ブレーダー王女の魂が離れてこの異世界の死者担当の作業部屋に向かって行った。

 第2世代管理者神フェイクの部下の天使(死者担当)
「オイ!!貴様!なに、勝手に死んでいる!
 神託を受けた以上!やることが義務である!
 なぜ勝手に死んだ!まぁ、まだ少し生きているが、ほとんど死んでいる。
 大罪であるぞ!」

ブレーダー王女(幽霊)
「ほとんど死んでいる?なぜ?なぜ?なぜ?
 あ!思い出した!
 殺されたのです!神託と言いながら、頭を徹底的に叩かれて自分でも回復魔法をかけてましたが、無理でした。
 勇者のレベルが、上がらない!
 魔王の事を、聞いても無視!
 不都合を、探せと言われても内容を、言ってくれない。
 一人ステータスの文字化けの事を報告しても、それが不都合の事かも言ってくれない!
 そして、頭を叩かれて殺されました!」

第2世代管理者神フェイクの部下の天使(死者担当)
「そこの、魔法陣の中に立て!
 嘘は、全くついていない…。
 オイ!今から、非常事態だからでかけてくる!任せたぞ!」

 そう同僚に言って、調べる天使…
 まず、ブレーダー王女の身体を、見てみたが…
 脳味噌が、グチャグチャであった。

 うわ~!
 こりゃ~ひで~な!

 そして神気から誰がやらかしたのか、すぐにわかった。
 ついでに、勇者達が瀕死の状態だとわかる。
 これは、やばい! 後、3時間もすれば死ぬぞ!
 すぐに、天使の上司に報告される。
 そして、上司の会議が始まった。

死亡担当上部天使
「オイ!勇者達が、レベルが上がら無くて瀕死の状態だぞ?
 どういう事だ!
 ブレーダーがほとんど死んでいる!
 どういう事だ!説明しろ!」

神託担当の上部天使
「ブレーダー王女に死ぬ事は、許していない!」

死亡担当上部天使
「ゲンコツ食らわせて、殺したのはお前の部下!責任ぐらい取れ!」

神託担当上部天使
「なんだって!ハァ?マジだ!あのボケーー!」

ボカ!
ドス!
バシン!
バシン!

 ブレーダー王女を叩いていた天使が、ボコボコボコのボコボコになって転がる。

死亡担当上部天使
「まだ少し生きている。ホントなら死亡だがな~。その天使に責任を取らせろ!」

勇者担当上部天使
「勇者のレベルアップがしない?
 当たり前だろう!スキル使って獲得した経験値は全て、今眠っておられる管理者神フェイク様の傷を癒やす為に送られている!
 勇者達に、スキル付与するために無理矢理動かれ、疲労困憊の状態なのだ!
 感謝して、経験値を流すのが当たり前!

 では聞くが、勇者が大事なのか?
 それとも、管理者神フェイク様か?
 答えは、一つ!フェイク様だ!だから、貴様らは黙っていろ!」

 黙るしかない天使達。
 だが、勇者が育たないのも大問題。

 なので何か気がついても、全ての天使たちは反逆を疑われる事を嫌い、勇者関連は無視することになった。
 これが、後にカザト企画の勇者女性組のための[付与されたスキルを無視して自力でレベルアップ作戦]が、成功する基になる。

 そして、その後治療院の息をしていないブレーダー王女に、死亡判定をしようとしている司祭の前で、ブレーダーの幽霊と、タコ殴りにあった天使(意識不明・意識封印)と、その上司の天使が降りてくるイベントが起こり、ガス王都中が知る事になって、その後その情報が世界を席巻する。

 そして、スパイよりいち早く知ったガス王族の公爵達は、ブレーダー王女暗殺を辞めざる得なくなる。
 そう!ブレーダー王女の中に天使(意識不明・封印)がいるからで、暗殺は管理者神に対する謀反とされるからである。
 ここから男性勇者組の、本当の不幸が始まった!

 そう!これまではほんの序曲!
 小説の、あらすじの一行目!

□□
 まず、ブレーダー王女が起き上がった!
 だが、まだブレーダー王女を脳味噌はぐちゃぐちゃ!
 重症なので、少しずつしか回復しないのだ!
 なので、天使の脳が代用される。
 と、言うことは?

 そう!
 記憶は、ブレーダー王女だが、性格はかなりこの補助天使に引っ張られる。

ブレーダー王女
「われ、復活!ふは~! あ~力があふれる!
 ハァ~!!
 オイ!勇者ども!働け!動け!!ゴブリンを斬れ!ペインヒール!」

生徒会長・勇者
「フンギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 気絶すら出来ず、叫ぶしかない激痛で身体を治されられる勇者達!
 勇者達がそこに見たのは、口角を上げて「クックックックックックック!」と、不気味に笑うブレーダー王女であった。
 司祭も、ブレーダー王女から少しだが、漏れている神気に文句が言えない。
 ただ、震えるだけである。
 その異変はすぐに伝えられ、冒険者ギルド主催の各ギルドマスター会議で討論されて、ブレーダー王女は触らないで無視!と、決まる。
 元、大きな商会があった事故物件をすぐに改装させて、そこを王女・勇者達の臨時宿舎とした。
 冒険者ギルドマスターバッカーですら、危険と判断したから冒険者ギルドから隔離したのだ。
 そして、勇者専用バスターソードも全て返却させた。

 かわりのバスターソードが、マトの街から供給されてきたからまだ助かったのだか…。
 そしてその日から朝の鐘がなると、王女・勇者の館から勇者達が出動して、ゴブリンの残党を狩り怪我をすると
ペインヒールで、絶叫と共に傷を治させられる勇者達。
 そして、毎日朝から旧王城に出向いては、ボロボロになって帰ってくる勇者達。
 王女・勇者の館から、聞こえる、勇者達の絶叫!

 王都の人達は、やっと本当の事をわかりだした。
 そして、考えだした。
 なぜ、前勇者が怒ったのか!
 なぜ、第2世代管理者神フェイクを邪神と呼び、戦争になったのか?

 そしてガス王都の民は、すでに次の邪神戦争を予感していた。








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