[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

文字の大きさ
上 下
26 / 334
第1章 生き抜く事は大変!

第26話 ブラー王都の怖い鍛冶屋さん

しおりを挟む
 まず、王城の鍛冶場の魔法鍵をよく見て、1時間かけて削除する。

 そして、鍛冶場の手伝いをやっていた人間を集めて、復活させる事にした。
 その時、問題になったのは換気だ!
 どうも、一酸化炭素中毒になりやすい状態だ。

 おそらく、魔力の燃費が悪いからそれをなんとかするために、温度を逃さないよう締め切ってしまったのが原因みたいだ。
 実際聞くと、よく気絶していたらしい。
 日本なら、炭から作るのだがこの世界の樹木は、成長がかなり遅く環境破壊がすごかったから、魔力式鍛冶場が出来たらしい。

 そこで、剣専用の、長細い日本の刀打ちサイズの窯を、城の魔力式鍛冶場を参考にして作ってみた。
 炉の火力を維持する魔力が足りないなら、炉をコンパクトにするしかない。

 まぁ、今の日本のクルマの設計の発想だな。
 [力制御]のスキルを使って理想的な、魔力の燃費効率を追求する。 

 風の流れの計算はトワイライトがやってくれた。
 いくつもの、特許が切れた魔法陣を使って、組み立てる事に成功する。

「やったぞ!俺でも打てた!剣が打てた!やりましたよ親方!」

 いつも間にか、トワイライトが女将さんで俺が親方らしい。
 いきなり、弟子が増えた。


 そしてオレは、旧式鍛冶場となった大型炉でバスターソードを作っていた。

 なぜ?トワイライトによると、クソ生徒会長勇者達の武器はもはや刃が無くて、斬れなかったらしい。
 そういえば、トワイライトに切り傷がほとんど無かった。
 打撲傷とかが、多かった。

 と言う事は?
 いずれ帝国から政治力で、武器の輸出を強要されると予想された。
 そこで、王様と皇太子様と宰相様で密談をして、帝国側の鉱脈情報と、そして、いろいろな企画を考えて、つい先程帝国領から、未採掘鉱山の中だけ空間切断でくり抜いて来たのである。

 それを炉で金属精錬して自称・弟子達に流し自分は、トワイライトとモンスターをハンターするゲームに出てくる巨大武器を作っていた。

 なぜ作る?

 イヤ、理由はあるよ!
 ブラックサンダーゴブリンキング戦でも魔鉄製のデカい両手剣は壊れた!
 と、なるとやっぱり、モンスターをハンターするゲームのような武器がいるのでは?

 だって、ブラックサンダーゴブリンキングでも身長5メートルあったんだよ!

 日本刀で斬れ?
 普通は無理!

 それに、あのチビブラックゴブリンの皮!
 銅よりも硬いの!

 なので、再現!勇者専用武器シリーズ!
 なんて、銘を打って刃には、筆で勇者専用!なんて書いて鑑定で出てくる情報にも
(勇者専用バスターソード!これを使えないと勇者じゃない!)
なんて名前を付与する。

 もちろん攻撃力は、20000は保証しますよ!
 だけどスキルは帝国で付与してね!

 そして、聖女装備以外、半分ネタ武器をかなり作っていたら来ましたよ!
 
 変な商人が!

トワイライト
「いらっしゃい!
 うちは、今、予約でいっぱいだ!
 武器屋に行ってくれ!」

商人?
「わしは、ボベー帝国御用達の!ウグ!」

カザト
「お静かに!メダルをお見せください!

 わかりました。
 聖神皇国のスパイがいます。
 声を抑えて下さい!」

ボベー帝国御用商人ホッべー
「わ、わかった!」

カザト
「宰相様が、お相手になります。
 ホッべー公爵様!」

ボベー帝国御用商人ホッべー
「お主!何者じゃ!」

 カザトは、ブラー王家のメダルを見せる。

カザト
「国王様は、すでに歴代勇者様達の本当に使われたらしい、飾り物ではない武器を再現するように言われすでにいくつか出来てます。

 どうぞ!まだ未完成品ですが見てください!

 トワイライトが、予定通りうやうやしく豪華な布をめくる。

ボベー帝国御用商人ホッべー公爵
「素晴らしい!刃に勇者文字!なんという優雅さ!
 勇者達が、絵に書いた通りのデザイン!
 なんという理想的一致!」

カザト
「(オイオイ!アイツら、ゲームの武器そのまま要求したのかよ!
 まぁいいか、戦えるようにはしっかりと、作ったからな!)

 公爵様!
 まず冒険者ギルドにいかれましてこの暗号札をギルドマスターに見せて下さい。
 すると、国王様達が、対応されます。
 聖神皇国の奴らに、ゴブリン国に利益になるような動きが有るのでこうなりました。
 お許し下さい。」

ボベー帝国御用商人ホッべー公爵
「(確かに、帝国内一部の貴族達もそんなに事を言っておったが、まさか鍛冶場の現場レベルで警戒する状態になっていたとは!)
 わかった!」

 こうして帝国は、まぁ自国の経済力的に痛くない出費で、ブラー王国はかなり潤う資金と恩を売ることが出来て、
ついでに、帝国からカザトの追跡を止めさせるようにとんでもない圧力をガス王国亡命政府にかける事になった。

 ガス王国に、まず政治的に一撃加えたカザト!

 ポベー帝国に恩を売って儲けたブラー王国!

 手数料収入と、ポベー帝国に恩を売れた冒険者ギルド!

 聖神皇国に、勇者達の注文通りの武器を渡すことに成功して、教会の影響力での攻撃を躱し、見事!カウンターパンチを食らわせたポベー帝国!

 この作戦の影響は、本人達の思ったよりもデカい動きを誘発した!


 ネタ武器作戦成功の一週間後!

 新聞の第一面にガス亡命政府が、ポベー帝国からの要請で、聖神皇国に引き取られる事になったと出たのだ!
 そして、ガス王国が無断で勇者召喚をしたと公表される。

 カザトの事も書かれた。
 名前は伏せられていたが捨てられても王都を守ったと書かれて、ガス国王一族と他の勇者達を非難していた。
 そして、勇者無敵論を展開する聖神皇国が勇者ごとガス亡命政府を引き受けさせられたのである。

 注文通りの武器を用意したのに扱えないバカ(生徒会長・勇者)を見て、ポベー帝王が、激怒したらしい。

 ちなみに、カザトがデカい両手剣でコブリン達と戦っていた魔導映像がバッチリ帝国のスパイに記録されており、
これを見せられて帝王から、しっかりとガス国王始め、王族・貴族が説教を食らったのである!


□□

築石 風人(つくし かざと)
冒険者ネーム カザト

レベル 110
年齢  ▲▶
ジョブ ◀◇☆◇□

攻撃力 ■◇◀◐
守備力 ◐◆☆●
魔力  ▲□○●
知力  ▶⬛○□
運   -14891

スキル
鑑定◁◇■レベル110(up!)

 派生スキル
 (簡易感覚伝達)レベル50
 (高速情報処理)レベル45(up!)
 (並列処理)  レベル50
 (動線探索再現)レベル50
 (      )新領域構築中
 (      )新領域構築中
 (      )新領域構築中 
 (鑑定範囲制限解除)
 (鑑定結果MAP化)
 (記録無限領域)
 記憶 [魔法斬り][神のイカズチ]
    [勇者達の記憶]
    [勇者達の怒り]
    [エクスプロージョン] 
    [占い][心体共鳴][威圧]

基礎魔法レベル10(up!)
火魔法レベル21
水魔法レベル20
氷魔法レベル20
土魔法レベル20
風魔法レベル21
雷魔法レベル2(up!)
神聖魔法レベル6(up!)
空間魔法レベル10 
補助魔法レベル6(up!)
付与魔法レベル11

鍛冶  レベル15(up!)
気配遮断レベル11
築石流刀術レベル12
精神力強化レベル7(up!)
力制御レベル3
ガス言語
ブラー王国語


称号
異世界人
女神が◁▲■◆☆★○
マナポーションドランカー3!

□□   

武器 刀

攻撃力 2000(up!)
(強化打ち直し)
スキル
自己修復 経験値貯蓄型攻撃力成長


武器 鉈(なた)

攻撃力 2000(up!)
(強化打ち直し)
スキル
自己修復 経験値貯蓄型攻撃力成長


□□
カザトバスターソード2

攻撃力 8000
(強化打ち直し)
スキル
[自己修復][半不壊][カザト専用]
空き6

□□



名前 トワイライト

種族 エルフ(ハイエルフ)
  
性別 男性(女性)

年齢 21

状態 偽装中(魔道具) 
   

ジョブ 精霊魔法使い

レベル 5

攻撃力 100
守備力 50
魔力  6500
知力  110
運   150

スキル
精霊眼 
精霊魔法(風)レベル5
身体強化レベル2(new!)

称号
なし(エルフ村の生き残り)

□□

トワイライトの杖2
(強化打ち直し)

トワイライト専用
攻撃力 2500
魔法攻撃力 基準値16000
      最大値設定無し

スキル
[自己修復][トワイライト専用]
[半不壊]
空き6

□□
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水
ファンタジー
 クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。  神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。  洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。  彼は喜んだ。  この世界で魔法を扱える事に。  同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。  理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。  その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。  ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。  ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。 「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」  今日も魔法を使います。 ※作者嬉し泣きの情報 3/21 11:00 ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング) 有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。 3/21 HOT男性向けランキングで2位に入れました。 TOP10入り!! 4/7 お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。 応援ありがとうございます。 皆様のおかげです。 これからも上がる様に頑張ります。 ※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz 〜第15回ファンタジー大賞〜 67位でした!! 皆様のおかげですこう言った結果になりました。 5万Ptも貰えたことに感謝します! 改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!

クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』  自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。  最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~

影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。 けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。 けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。

処理中です...