[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第1章 生き抜く事は大変!

第19話 その頃のガス王族達は?

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 ガス公爵領 旧ガス王国城

 その日は、やってきた!

「た!大変です!
 城の食料が、後一ヶ月分しかありません!」

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「ないのなら、他の街から運ばせなさい!」

 軍務大臣
「ゴブリンキング達に、包囲されています。無理ですよ!」

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「まだ、ゴブリンジェネラル討伐の冒険者はこないのですの?
 あとゴミ! まだみつからないのですか?」

 ガス侯爵
「いい加減、現実を見たらどうだい?
 しっかりと、報告は受けただろ!
 なぜ、むりやり認識を歪める?

 その、ゴブリンジェネラル達をソロで討伐したのが、君が城から追い出した勇者召喚したものだと!
 そして、ゴミなんていうから、現場では、ゴミという名の冒険者を探す事になっていたなんて笑い話にもならない事が起こってしまった。
 そろそろ休暇明けなのか。
 どうやって、彼に申し開きするつもりだい?
 まさか、命令すれば、動くと思い上がっているのではないかと私達は、心配しているのだよ。」

宰相
「見てきたよ!

 傷だらけの勇者様達をね!なんだ!あれは!
 役に立っていないじゃないか!

 クソ生意気な事を言うだけで…
 で?
 王女様!
 どうやって、城から出した者にこちらに為に戦わせるのか?
 計画を聞きましょう王女様。」

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「既に、各家に探し出すように命令を出しました。
 至高の王家たる私達が頭を下げるわけにはいきません。

 各家に彼を探し出し彼に我らに仕える事を教育する事を命じています。
 各家の責任で、されるのでそれを待つしかありません!

 できなければ、その家の爵位を返上または降下取り潰しを実行します。

 時間は無い。早くゴブリンキングを討伐させるしかもはや手はありません。」


ガス公爵
「君は、バカなのか?あの甥と同じくバカなのか?」

宰相
「なんてことだ!ここまで、バカだったとは!」


 一斉に頭を抱えだした大臣たちに、王女はプライドを傷ついた!というよりも自分でもどうしたらいいのか、
わかってない事を自覚した。

 そこに、とんでもない報告が来た。

「大変です!ゴブリンキングが3匹!やってきています!
 その後ろに、ゴブリンエンペラーと思しき姿を確認しました。
 ゴブリン約100万の大軍になりそうです!
 今度、ゴブリンキングが城壁を攻撃したらもう、保ちません!
 修理作戦は、失敗しました!
 水堀が既に一部埋まりました!
 ご決断を!」

宰相
「今の全兵力は?」

「3万です!」

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「ハァ?」

ガス公爵
「うちの領兵を入れてか?」

「はい。」

 逃亡者が、続出していた。

 だが、逃亡したとしても、ゴブリンの海を斬り渡ることは難しい。
 絶望的である。
 決断を迫られていた。





 その頃、王都では?


某子爵嫡男
「ゴミを出せ、ゴミを!」

冒険者A
「あそこに有るよ!」

 もちろん、冒険者達が言うのは本物のゴミ!

某侯爵次男
「貴様ら!」

某侯爵3 男
「これ以上は、ごまかしても君たちには不利益しかないと、なぜわからないのですかな?」

冒険者ギルド受付嬢マーベル
「あの、既に見せてますが、この王都で(ゴミ)なる名前の冒険者は、一人もいませんよ!
 貴族様当主代理様に、ギルドマスターが情報開示しました。
 それが、全てです!
 それでは、特別情報開示料1000000000タールお支払いお願いします。」

「ふざけるな!」
「帰るぞ!」
「明日までに、(ゴミ)をこちらに引き渡せ!」


王都冒険者ギルドマスター・バッカー
「逃がすな!
 踏み倒しは、禁止ですぞ!
 さぁ、払ってもらいましょうか!」

 強面の冒険者達に包囲され貴族達は、境地に立たされていた。



 その報告はガス公爵領に入る。


ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「だから、(ゴミ)だと言っているでしょ!
 貴様ら!早く探せ!」

通信魔導珠
某公爵嫡男
「そんな名前の者は、いませんでした!。
 あれほど、間違っているのでは?と、お聞きしてますよね!
 他家は、合計10億タールの情報料を払ったのですよ!
 姫様!
 お戯れも、いい加減止めて下さい!」

宰相
「10億タール?
 それは、冒険者情報強制開示の定額罰金じゃないか!
 まさか!情報強制開示させたのか!

 ばかもーん!
 姫!貴族にそこまでさせたのですぞ!
 責任を取ってもらいましょう!」

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「先に、生き残ることが先決でしょう!
 今、勇者達に名前を聞きにいかせているわよ!」

「その、全く女性組は口を聞いてくれません。
 勇者達の取り巻きも、混乱していて、話になりません!」

軍務大臣
「いきなり、ゴブリンの相手なんてさせるからだ!
 バカどもが!」

 その後、メイド達が王女達と、生徒会長・勇者達のやったことを全て説明してゴブリン討伐しないと皆殺しになると説得して、やっと、口を開いた聖女ジョブの者が名前を言った。

 しかし、カザトの名前を聞いて騎士達と冒険者ギルドに乗り込んだ某公爵嫡男達に、ギルドマスターは、
「え? ジェネラルキラーなら、とっくに、昇給クエストに行きましたよ!
 王都開放から、どれだけ経っていると、思っているのですか?」

 なんて言わてれ、真っ青になる貴族嫡男達。
 「どこの国境だ!すぐに呼び戻せ!そして、我らの指揮に入れ!」
 なんて言う。

ギルドマスター・バッカー
「あなた達の指定したクエストですよね?
 昇給クエストの改変にはあなた達貴族が、やったことですよね?
 どこの国境に行くのも自由なんて、あなた達が決めたことですよ!
 どこの国境に行ったのやら?」

 これまでの貴族の行いが完全にブーメランとなって帰って来ていた。

ギルドマスター・バッカー
「あ!彼は、貴方様指揮に入らないですよ!
 理由は、よく知っているでしょ!
 あ!
 しまった!
 強制情報開示されてしまった!」

受付嬢マーベル
「強制情報開示料!
 連続違反なので、2000000000タールです!」

 某貴族嫡男達は、逃げようとしたが騎士達を含めて既に、冒険者達に包囲されていた。

□□□□□□□□□□□□□

 王都ギルド連合会は明るかった。

「さすが、バッカー!防衛戦の経費を貴族から回収しましたぞ!」

「余り20億タールあるけど、どうする?」

「戦争物資を集めて、備蓄しましょう!」

「任せろ!商業ギルド網を使ってなんとか、集めるぞ!」

「もう、王家はあてにならん!」

「遠隔偵察魔法の映像じゃ!未だにゴブリンキングすら討ち取ってない!
 ゴブリンエンペラーが既に陣を作った。時間の問題だな。」

「独立するか!」



□□□□□□□□□□□□□
ガス王国は、どうなるのでしょうか?

   



















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