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第1章 生き抜く事は大変!

第10話 カザトの特訓!と、知った現実

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 カザトは、起きるとすぐに食事をしようとしたのだが、

 ピコリン♫
 「昨日記録した初級魔導書の
理論理解が、完了しました。
 スキル
[火魔法]
[水魔法]
[土魔法]
[風魔法]
 を習得しました。
 よって、(記録無限領域)の重複する項目を削除します。」

 習得出来たらしい。

 うん!
 理屈は、わかっていたが違和感があった昨日の状態とかなり違う。
 俺の身体に最適化されたみたいだな!

 やはり違和感の原因は、冒険者ギルドにいた聖女メーベルが言っていた言葉「魔法臓器」だな。

 どう考えても、あの位置は「盲腸」だし、[鑑定◁◇■]で見えていた臓器は「盲腸」とは違う。

 そして、教科書に載っていた「盲腸」となる前の臓器の形の予想図とも全く違った。

 どちらかと言えば、魔法臓器とは肝臓に近い印象の臓器だ。

 今、どこから魔力を引き出しているかと[魔力感知]によると、大腸全体で魔力を貯めている感覚だな。
 まさか、乳酸菌とかの仲間で魔法菌なんてものがあるかもしれないけど。


 冒険者ギルドに行ってみた。

 モンスター軍の包囲は、まだ続いているがジェネラル級のゴブリンは来ていないと言う。
 どこか、演習場がないかと聞いてみた。
 ギルドの演習場は、軽症者の救護所となっていた。

 なので、聞いてみたが城の演習場があるが、これは今商業ギルドと、魔道士ギルドとで、調整中らしい。
 どうも、逃げ出した国王を追って、ゴブリンキングがガス公爵の城を包囲したらしい。
 そして、他の領の領主達とも連絡を取り合っている状態なのだとか。

 仕方ない。
 それに、一度勇者召喚の真実を知るために教会に行くのも、ラノベ的に有りだとも考えていた。
 自称・女神と、名乗るのであるならば全知全能だろう。
 つまり今の俺の状態は、女神がわざと作ったと考えるが自然だ。
 だが、万が一の事故の可能性がある。
 なので、確かめに行こうと実は、そうであって欲しいと思っていた。

 教会に行く。

 中に入ると、身分を聞かれて冒険者ギルドカードを出す。
 すると、重症患者の看病を手伝って欲しいと言われる。

 これは!
 だが、目を背けられなかった。

 俺が、出陣している時以外寝ている間に、戦っていた冒険者達だ。
 宿で、寝ることができているのは、この人たちのおかけである。

 教会には文句を言いたいが、この人達の看病をすることには文句は無い。
[ヒール]起動準備!

 そして俺の[ヒール]の特訓が、始まった!

 この血管に、[ヒール]!
 傷口を[ウォーター]でよく洗浄して、[ヒール]!

 この火傷のただれた所を、[ウォーターカッター]で薄く切除して、[ヒール]!

 粉砕骨折箇所を[ロック生成]を応用して、カルシウムだけをこの人の血液から作って骨の修復材料を埋め込んで[ヒール]!

 壊れた臓器を、[鑑定◁◇■]が見せる元の臓器に、[ウォーター]と[ロック生成]を駆使してコラーゲンとかを作り出して膨らましたりして、復元する。

 そして[ヒール]!
 もう、魔法手術である。

 カラ~ン!

 アレ?もう午後の鐘?
 だいたい、地球の感覚だと12時ぐらいだ。

 そして、気がついたらポカーンと見ている、聖女メーベルさんや他の聖女さん達がいた。

聖女メーベル
「ウソ! もう助からないと、言われていた人たちが息を吹き返している!」

カザト
「あー疲れた!
 なんとか、やれるところまでやったけど、
 あ!
 そうだ!
 解熱剤がないなら、
 氷水を作って、冷せばいいんだ!」

 カザトは、タライに[ウォーター]で水を満たして、氷を強くイメージして、水の分子が固まるイメージをして、

ピコリン♫
「[氷魔法]を習得しました!」

 出来た!
 氷だ!
 革の水袋に、氷を入れていって患部を冷やす。

 そうする事で、うなされる患者が激減して教会の重症者状態が良くなった。

教会管轄聖女
「救いです!彼は救いです!」

 そして、知っている限りの看病の仕方を教えて、礼拝堂で、お祈りをする許可を得て一人礼拝堂に入る。

 ハァ、
 今日は疲れたな。

 だけど、これで重症患者の対応が楽になったら、それは、それでいいことだろうな。
 そして、カザトに対する仕打ちは、事故だったと言う事をかなり?
いや、ものすごくそうであって欲しいと切望して、この世界の想像管理者神の像にお祈りをした。

ラノベなら、白い部屋とかに呼ばれてすごく美しい女神が出てくるとか有るだろうと思っていたが…













 現実は、酷かった!

カザト
「(ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」

 声も出せない、絶叫がカザトを襲う!
 白い雷が、カザトを襲ったのだ!
 
カザト
「(どういうことなんだよ!クソ!ここは、日本の歴史書に書いてる方式で、聞くか?)
 オレをこの世界に召喚したのは、魔王を倒すためか?
 それとも、隷属してもて遊ぶ為か?
 隷属してもて遊ぶ為なら、さっきのカミナリを落とせ!」

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

カザト
「(ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」



カザト
「なんだって!マジか!そんな事をして、何を望む? 
 単なる文化と技術の導入か?
 それとも、この世界の皆殺しによる破滅か??
 もし、この世界の皆殺しによる破滅を望むなら、カミナリを落とせ!」

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

カザト
「(ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」


カザト
「ウゥ…この世界の創造の管理者神よ!
 お前は、人を育む女神か?
 それとも、破壊を望み人の生き血をすすり、人の不幸が蜜の味だとする邪神か?
 邪神だったら、カミナリを落とせ!」

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

カザト
「(ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」


カザト
「あぁぁぁぁ…
 よくわかりました。
 だが、オレはオレだ!自由にさせて貰う。
 元の世界に帰らせて貰う!
 邪魔をすると言うなら、カミナリを落とせ!」

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

カザト
「(ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)」


カザト
「ぁぁぁぁ…
 絶対に、地球に帰ってやる!」

 そう言うと、カザトは宿にボロボロになって帰っていった。
 
 その姿を、見ていた存在がいた。

 そして、帰る姿を見た聖女メーベルがいた。
 なぜ?ボロボロなのか?
 聖女メーベルは、疑問に思ったが患者の看病に忙殺されて、忘れてしまった。


□□

築石 風人(つくし かざと)
冒険者ネーム カザト

レベル 41
年齢  ▲▶
ジョブ ◀◇☆◇□

攻撃力 ■◇◀◐
守備力 ◐◆☆●
魔力  ▲□○●
知力  ▶⬛○□
運   -14960

スキル
鑑定◁◇■レベル27(up!)

 派生スキル
 (簡易感覚伝達)レベル12
 (高速情報処理)レベル12
 (並列処理)  レベル10
 (動線探索再現)レベル15(up!)
 (鑑定範囲制限解除)
 (鑑定結果MAP化)
 (記録無限領域)
 記録 [ヒール][魔力増強]
    [魔法斬り][神のイカズチ]
    

火魔法レベル1(new!)
水魔法レベル3(new!)
氷魔法レベル3(new!)
土魔法レベル5(new!)
風魔法レベル3(new!)


気配察知レベル2
魔力感知レベル2
身体強化 レベル22(up!)
ガス言語

称号
異世界人
女神が◁▲■◆☆★○

□□   

武器 刀

攻撃力 120

スキル
自己修復 経験値貯蓄型攻撃力成長


武器 鉈(なた)

攻撃力 80

スキル
自己修復 経験値貯蓄型攻撃力成長










 
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