[全話投稿済]スキル[守るもの]の覚醒! 仕返ししたいのだが…俺を追放したパーティーとか、魔王討伐を強制した国王が逃亡したけど、どうしよう?

どら焼き

文字の大きさ
上 下
2 / 20

第2話 王都に帰って来たのだが…

しおりを挟む
 不審極まりない、王国や帝国に聖国の軍隊の消え方には、用心するべし!

 そう、俺の心が叫ぶので、魔の森とか、死の渓谷とか言われる所を、真っ直ぐに歩いている!

 街道とかを歩いて寝ている所を、あのご貴族様達の軍隊に襲われるなんてゴメンだから、奴らが入らないモンスター地帯を横切って、一路真っ直ぐに、王都を目指す!


 俺の名は、大木 あたり

 高校二年生の男だ!

 アルトって名前は、冒険者ギルドに登録している、いわゆる冒険者ギルドネームだ!

 別に本名を書けとか、登録しろなんて決まりはなかったから、違法ではない!

 断じて違法ではないぞ!


 名前の由来?

 ご近所さんが、乗っていた車の名前だ。


 ある日、高校の昼休みに学生食堂に入った途端に、床が光って気がついたら女神様を名乗る存在がいる部屋にいて…
 
 そして、俺たちが何を言っても無視して、勝手に喋って、無理矢理召喚したポーンコツ王国と言う王国の、大広間に送り込まれたみたいだ。


 その時に、そのポーンコツ王国の王様?だったかな、たしかポーンコツ253世だったかな?そんな名前だったと思う。その王様の命令で、兵士に槍を突きつけられて強制的に鑑定の宝玉に手を当てて、ステータスとか、スキルを鑑定させられたよ。


 で、[勇者]の職業持ちだけが、目当てだったらしく、[常識人]なる職業だった俺は、スキルも[守護?]とかで、攻撃スキルではないとされて、魔王討伐には役立たずなんて勝手に、決めつけやがって無理矢理に勇者様御一行パーティーの荷物持ちと雑用を押し付けられた。

 だが、あの勇者野郎!オレの隣クラスのロマンス野郎だったのだが、ハーレムを作りたいからって、

 「お前は、追放だ!ヘヘヘヘヘヘヘヘ!」

なんて言って、ダンジョンの中にある穴に突き落としやがった!


 あーーーーーーー!

 今でも、思い出しただけでムカつく!

 ピッピッピッピッピッピッ!
 
 だが、オレのマップスキルが、もうすぐポーンコツ王国の王都だと教えてくれたので、現実に意識を戻す。


 さてと、ギルドに入って報酬をもらって、宿で寝るか!

 ぐーぐーぐーぐー!

 先程から、腹がなる!

 戦いがはじまった3日前から、何も食べてない!

(アレ?魔王城からここまで、こんなに近かったかな?まぁ…腹が減った、何か食べたい。)

 魔の森に、果物なんて無いよ!

 魔王討伐されたせいか、モンスターすら出会わなかった。

 まぁ、水は飲んだが美味かった!


 さてと、城壁と塔が見えて来たな!

 森を抜けて、街道に入る。

 王都前の、大門前だ!

 列に並ばないとな~

 嫌だな~

 酷いときは、3時間まちだから、
 疲れるのだけど~

 なんて、思っていたら…

 列がなかった!

 アレ?

 珍しいことがあるのだな!

 すんなりと王都に入る。

 アレ、何か忘れているような?

 まぁいいか…

 疲れたよ…

 腹が減った。


 冒険者ギルドに行って、いつもの定食屋にでも行くか…

 冒険者ギルドが見えてきたので、もう少しの辛抱だと、身体にムチを打ってギルドの中に入る。


 閑散としている?

 いつもの騒ぎ立てている、ギルド受付横の食堂で酒を飲む冒険者達がいないな。

 まぁ、クエストにでもいったのだろうと、思って受付嬢にギルドカードを見せて、魔王討伐クエストを達成したことを報告した。

受付嬢グータラ
「はい、アルト様ですね…

クエストは、ハァ?あ!…

その…」


受付嬢の後ろで、事務をしていた受付嬢達と、男性職員が階段を登って行く。


その時、後ろに殺気を感じて襲ってきたメイスを受け止める!

後にいたのは、王都冒険者ギルドのA級エースパーティー様[ミラの輝き]だった。


アルト
「なんだ!てめーら!俺を殺そうとは、いい度胸だな!

 殺されても、文句なしと言うことだとだとわかっているのだよな!」

[ミラの輝き]のリーダー・ベットルが…
「クソ! 死ななかったか! 荷物持ち失格の勇者パーティー追放者のくせに!

 オイ!行くぞ!」

逃げようとしたので、俺はメイスを放さなかった。

ベットル
「(クソ!離れねー!コイツ、こんな力あったか?クソ!)離せ!追放野郎!」

反省するつもりなく、逃げようとしているので、制裁を加える事にした!

グシャ!

メイスを受けた左手の手に、力を込めるとメイスの先が、壊れた?

それを見て、ベットルのクソ野郎が逃げようとしたので軽く右手でヤツの腹を叩いたが…


ボギン!

アレ?何か、筒?棒?、みたいなのが折れた感触があるぞ?


まぁ…いいか!

腹が痛いのか、泡を吹いて倒れるベットル。


[ミラの輝き]の残党が逆ギレして襲ってきたので、一撃づつ殴る!

ボキン!

バギン!

ゴチャ!

パン!

グシャ!

 はて?

 コイツら、気絶しているが…
 こんなに弱かったか?

 その模様を見ていた受付嬢グータラが、放心していた。

 そして、いつの間にか来ていたギルドマスターがその模様を見ていたのか、ビックリした様子で立っていた。

アルト
「よう!! ギルドマスター! 約束通り西の魔王討伐クエスト達成してきたぞ!

 ホレ!これが魔王の角だ!

 鑑定かけてくれ!

 クエスト達成だ!」


受付嬢グータラ
「ハイ。確認しました。確かに魔王の角ですね。

 ギルドカード更新しました。

 後の説明は、ギルドマスターからになります。」


なぜか、汗をかいてビショビショな受付嬢達…

汗で、服が透けている…

(イカンイカン…オレハ…ナニモミテイナイ)


俺は、ギルドマスター室に行く前に腹ごしらえすることにした。

ギルド併設食堂で、ランチ定食を頼む…

だが…出てきたのはスープと黒パンだけだった。

アルト「え?」

ギルドマスター
「そのことも含めて、話がある。」


素早く食べてギルドを出て、ギルドマスターと城に向かうことになった。

途中で、屋台で買い食いをする。


なんとか、腹が5分目までになったが…

物価が3倍になっていた!


アルト
「魔王軍に、穀倉地帯でもやられたのか?」

冒険者ギルドマスター
「いや…俺が言うよりも見たほうがいい。」



そして、俺が見たものは…




誰もいない、空っぽの王城であった。




 


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう

果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。 名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。 日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。 ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。 この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。 しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて―― しかも、その一部始終は生放送されていて――!? 《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》 《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》 SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!? 暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する! ※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

処理中です...