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闇の王国と光の魔物編
第十六話 策謀(4)
しおりを挟む「……何処に連れて行こうってんだ?」
「もう少々お待ちください。貴方様に、決して損はさせませんから」
などとにこやかな笑顔のまま、マリオンは先を歩いて行く。それについて行くレッド。
(――ホントに良かったのかい? ノコノコ付いて来ちゃってさ。罠だったらどうするのさ)
(索敵、よろしく頼んだジンメ)
(他力本願かよ! まったく、一心同体とはいえ人使いが荒くて嫌になるね君は!)
(左手に勝手に住み着いた寄生虫野郎が何言ってんだ)
そんな不毛なやりとりをしつつも、レッド自身も周辺への警戒を怠らなかった。
先ほど、マリオンが部屋を訪れて、付いてきて欲しいと言われたときはそれは怪しんだものだった。
新貴族派で一番最初に接触したのがマリオンとはいえ、それ以外で別に会話したことは無い。せいぜいクラーケン戦で川に落ちた自分を救ってくれたときぐらいだが、その時も礼は言ったが返事は無かった。なんかつかみどころがないキャラだなとはレッドの感想である。
そんな彼女が、突然意味ありげにこんな夜中誘いに来れば、訝しむのも当然だった。ジンメの言うとおり、罠の可能性を疑って然るべきだ。
だというのに、レッドが彼女の誘いに乗ったのは理由があった。
――誰だったかな、こいつ……
そう、レッドは未だに、彼女が誰だか思い出せずにいたのだ。
確実に、どこかで会った気がするのだが、いくら記憶をひっくり返しても分からない。実はあの後も一度聞いたのだが、素知らぬ顔をされただけだった。あの様子では、仮に顔見知りだったとしても認めることは無いだろう。
(――なんだい、また気にしてるのかい? やっぱりどっかでヤリ捨てた女だったりするんじゃないの?)
(ヤリ捨て言うな。いや抱いた覚えはないって。そんなこと言うなら、俺の記憶覗けるお前が探ればいいだろ)
(無茶言うな。そんな曖昧な記憶だけで探れるか。だいたいどの辺りの年齢の時とか指定してくれればどうにかなるかもだけど、君の人生全部閲覧しろってのかい? しかも、君はただでさえ二回分も人生あるんだから)
(いや、多分二回目の人生の時だと思うが……)
なんて話していたら、マリオンから声をかけられる。
「ヘリング様」
「えっ!? は、はい、なんでしょうか!?」
不意打ちで呼ばれたため思わず声を裏返らせてしまう。
そんな挙動不審の様子だったが、マリオンは別に顔色一つ変えず、こう尋ねてきた。
「ヘリング様は、どう思われますか? このソロンの街を」
「どう、って……?」
あまりに抽象的すぎて返答に困ったが、とりあえず当り障りのないことを言ってみる。
「まあ、活気のある街だと思いますよ。色々旅してきましたが、これだけ発展した街は中々――」
「それだけ、ですか?」
発言の途中で、断ち切るようにマリオンが被せてくる。
温和な表情を維持したままだが、その瞳はまるでこちらを値踏みするようだった。
――こいつ、何考えている?
レッドは、マリオンの意志が読めなかった。こんな夜中に、こんな問いかけをするとは、何の目的があるのだろうか。
彼女の腹の内が分からなかったものの、レッドは一応返事をすることにした。
「――嫌に、殺気立ってる気はしますね」
そのレッドの言葉に、ジンメが(おい)と苦言を呈してきた。
レッド自身、かなり突っ込んだ台詞と思ったが、ここで煙に巻くより正直にぶつけたほうがいいと判断した。
「今回のクラーケン退治だって、いくらなんでも無策すぎる。爆弾があるから大丈夫と思ったのでしょうが、想定が甘いと言わざるを得ない。はっきり言って、勢いのまま行った無謀な作戦ですよ。一言忠告すべきでしたが……まあ、新参者が生意気な口聞いちゃいけませんよね」
「――そうですか」
マリオンはロクに表情を変えずそれだけ言って終わりだった。レッドとしてはかなり踏み込んだ発言をしたつもりだったが、のれんに腕押し感を味わってしまう。
そうしていると、マリオンはとある小さな一軒家で足を止める。
「こちらです。物音を立てぬよう、静かに付いてきてください」
「お、おう……」
マリオンに促されるまま、レッドは気をつけながら中に入る。
中は大して広くなかったが、マリオンに付いて行くと、二階への階段があった。足音が鳴らないよう慎重に登ると、人が話す声がしてきた。
そして、二階にある一部屋の前に立つと、ドアではなくその真横、壁にある小さな穴を指差した。
「既に始まっていたようですね。こちらから覗けますが、ここからは静かに、気付かれないようしてください」
「はぁ……」
何が何だか分からなかったものの、とにかく言われるままのぞき穴に目を入れると、二人の男がテーブルの間に向かい合って座っていた。
それは、自警団のリーダーにして新貴族派のリーダーであるギリー・ルックウッドと、このアシュフォード領の領主グレイグ・アシュフォードだった。
「……王国は、何を考えているんだ」
レッドが聞こえたのは、まずギリーの声だった。
悩ましいような、沈痛な面持ちの様子である。声だけでもそれが理解できた。
「本気でこのソロンへ還都する気なのかもしれんな。王都へ行った者の情報では、邪気溜まりの対策が上手くいかず向こうは大変らしい。ティマイオを捨てざるを得ないというのは、真実かもしれん」
グレイグが発したであろう言葉に、レッドは目を見開く。
レッドは、王都の現状を知らずにいた。各地を転々としている中、明確な情報など人の噂話か大きな街で販売されている新聞くらいしかない。新聞も物によっては貧しい物でも買えるが、真偽は王国の指示で製造される物なので真偽はいい加減なことが多く情報源としては噂話の方がマシだったりする。
だから、魔物が頻発して王都が危険という情報はあったものの、具体的にどのようになっているかは不明のままだった。まさか、そこまで悪化しているとは想像していなかった。
「ということは、第二王子を視察という名目で連れてきて、還都をその場で宣言するつもりか? しかし、そんなことをすれば……」
「まず間違いなく、ソロンの住民は黙っていないだろう。ただでさえ反発心の強い奴らだ。第二王子をその場で斬りつける輩が現れても不思議ではない」
「――そうなれば、ソロンは終わるだろうな」
「少なくとも、私は立場を追われるだろう」
グレイグのあまりにはっきりとした物言いに、ギリーは黙ってしまう。やがて、ため息一つすると、
「――どうして、こうなったんだろうな」
と、悲しげな様子で漏らした。
「なんだと? どうしたギリー」
「……グレイグ。私は、いや新貴族派は、武力闘争など望んでいなかったはずだ」
――!?
思わず、声を上げそうになってしまった。マリオンがしっと制する。
「我々は、単に冷遇される地方貴族や平民、亜人たちの権利を立証するよう王国に求めていただけだ。私だって、あの第一王女の跡目争いで立場を追われなければ、中央貴族として平民から搾取した金で今でも遊んでいたはずだ」
「――そうだろうな。二十年以上前のお前は典型的な中央貴族だった」
「だが、この立場になって初めて貴族というものの恐ろしさを知ったよ。同時に、いかに迫害されている者たちがこの国を憎悪しているのかもな。だから、無論自分のためでもあるが、彼らを救いたいという気持ちも本当にあったんだ」
そんな自戒をギリーは述べていた。彼もまた、第一王女と第一王子の後継者争いで失脚した貴族の一人だったらしい。
レッドが驚いている間にも、ギリーの自戒は続く。
「だが、王国はそんな我々の声に耳を貸さなかった。当然だ。以前の私とて同様だったのだから。見果てぬ夢と諦めた時期もあったよ。それ故、十年前ロック鳥の事件で還都が囁かれたときは嬉しかった。上手くいけば、冷遇される我々の地位を認めさせる機会になるかもとな。
――まあ、それも夢と消えたが」
自嘲気味に呟くその瞳には、過去の裏切られ突き放された自分の姿が見えているようだった。
「そう考えると、新貴族派などという勢力の登場は必然だったろう。過去にも似たような反動勢力は生まれてきたが、このソロンが富を蓄えれば蓄えるほど、金以外のものを求める輩が増える。私は今となっては単なる酒場の主だが、そんな自分がリーダーをしなければならないほど、声はどんどん大きくなってしまった」
つまり、新貴族派が生まれたのはほぼ自然発生だったと言いたいのだろう。ギリーがまとめ役となったのは、誰かが手綱を締めない限り本当に武力闘争に走る人間がいると思ったからだ。
「しかし、結局は無意味だったな。大きな争いが減ったことをいいことに、地方貴族への明確な差別を撤廃するよう求めてきたが、むしろ外の脅威が失せたが故に待遇悪化は増すばかり。また税が上がったよ。この一年で何度目だ?」
「――三度はあったか」
「いや、四度目だ」
呆れたように肩をすくめるギリー。グレイグは黙ったままである。
「王国はソロンが儲けていることがよほど気に入らないらしい。今までは若い奴らを押さえてきたが、もう限界だ。これで、せめて王国へ反抗する力が何も無ければまだ良かったが……」
「あのような物を持っていてはどうしようもない、か?」
「おっと」
グレイグが、次に言おうとした台詞を、ギリーは手で制した。
「それ以上は何も言わない方がいい。お前は何も知らないという建前にしておかんとな」
「……ああ。わかった。世話をかけるな、ギリー」
「何十という付き合いだ、礼は不要だよ。とにかく、私は私が出来る最善を尽くそう。――しかし」
そこで、ギリーがグレイグに向き直る。
「どうした、ギリー?」
「少し……おかしい気がしてな」
まるで、ここからが本題のとばかりに、声色が変わっていた。
「おかしい、とはなんだ?」
「ここ最近――そうだな、邪気溜まりが発生してからの一月ばかり、いくらなんでも活気が良すぎる気がしてな」
「活気?」
「そう。つまり若い奴らが……攻勢を叫ぶようになったということだ」
ギリーの疑念に、グレイグは首をかしげる。
「それは、邪気溜まりが発生して王都が滅亡すると言う話が流れたからじゃないか?」
「いや、実を言うと血の気の多い奴が集まるようになったのはその前からだ。無論王国に不満を抱えている奴らは昔からソロンに居たが、最近は労働者にも随分増えてきてな。前から奇妙に思ってたくらいだが、この一月で更に拍車がかかるようになった。まるで意図したようにな」
レッドからすれば驚きの話だった。この街における王国打倒の世相は、なんとこの一ヶ月で出来上がったのだという。
「すると――お前はもしかして、他国がソロンの街を火付けに王国内で内戦を起こす目的で、工作員を入れたと考えているのか」
「――まあ、そういう考え方もあるな。とにかく、最近の動きには怪しいものを感じているのだ。特に、私が気にしているのは、ベティだ」
「ベティ? あの武器商人か?」
ベティの名は宴の時聞いていた。あの爆弾や装備一式を用意したそうだが、具体的にどんな人物かは聞けなかった。だから、女性らしいが何者かは分からない。
「ああ。あれだけの物を融通できる武器商人など、聞いたことがない。お前を手伝う傍ら裏の仕事にも手を出していた私がだぞ? それに、例の物だって彼女が持ってきた情報を元に探し当てたのだからな」
例の物、というのは、まず『光の魔物』のことだろう。伝説の魔物の情報すら持っているとは、確かにただ者とは思えない。
「つまり――彼女が工作員だと?」
「分からん。あいつ一人だけとは限らんしな。だが仮にそうだとすれば、三日後に何か起こすかもしれん。私はもう少し探ってみるが、お前も気をつけてくれよ」
「いいだろう。忠告感謝する」
そう言うと、グレイグは立ち上がる。
まずい、とレッドは慌てた。このまま帰る気のようだ。
しかし、傍にいたマリオンが、口元に人差し指を当て、静かにと促す。
そして立ち上がると、なんと扉をノックしてしまう。
何やってんだ、と叫びたくなったが、なんとか堪えると、
「失礼します。マリオンです。報告に参りました」
と、レッドのことなど知らぬとばかりにそれだけ言い、「入れ」というギリーの指示に従い部屋へ入った。
「失礼します。ご報告に参りましたが、よろしいでしょうか?」
「構わん。グレイグに聞かせられる範囲の報告だけならな」
「では、あのヘリングについてお知らせいたします」
ヘリング、聞いてこのチャンスにと逃げようとした足が止まり、レッドは思わずまたのぞき穴に目を入れてしまう。
「今のところ、妙な動きはありません。部屋で寝ているだけということで、監視員も外して別の方に回しました」
「なに、大丈夫か?」
「もし怪しい動きをすれば報告が入るよう手筈は整えているので問題ないかと。それと、彼が所属していたという傭兵団ですが、同名の傭兵団がアトール王国に三つありました」
「三つ、だと?」
ギリーの怪訝な様子に、マリオンは「はい」と応じる。
「たまにある話です。どこかの有名な傭兵団の名前を勝手に名乗ったり、あるいはその傭兵団が分裂したとき互いに自分たちの名前だと主張したり。なので、彼がどこに所属していたのか調査するのは時間がかかるかと」
「そうか。厄介だな……」
ギリーが困ったような顔をする。こちらの知れず困っているらしい。
当然、そのために名乗った傭兵団の名前だった。経歴を聞かれたとき誤魔化すために、王国内でも名前が多い傭兵団を選んだのだ。――このことを教えてくれたのは、ジンメだったが。
「まあいい。彼が何者か知りたかったが、今は三日後の件で手が離せないからな。お前は可能な限りでいいから、彼の裏取りをしてくれ」
「承知しました」
そう会釈すると、マリオンはのぞき穴の方へ視線を向けた。恐らく、もう帰れということだろう。
今二人に見つかるとまずいので、レッドはそのまま去ることにした。
二階の階段をゆっくり降り、窓からも見られないよう慎重に家から離れると、レッドはどっと大きく息を吐いた。
「はぁ……あいつ、なんであんな話聞かせたんだ?」
開口一番、レッドが口にした疑問はそれだった。
マリオンは二人の秘密の会合を知っていて連れてきたようだが、あれでこちらに何をさせたかったか、それはまったく読めなかった。
『さてね。彼女が監視を解かせていたのもホントのようだし。なんか理由があるんでしょ。全然理解できないけど。でも、まあ知れたこともあるね』
「知れたこと、ね……」
レッドはそう言われて、思い返してみた。
まず、ギリーはどうやら王国を打倒しようという意志は無く、むしろそんな過激な行動に出る者たちを止めるためにリーダーをしていたらしい。となると新貴族派などと名乗っていたのは、自分たちのところに反感を抱く者を集めるためだろうか。
そして、そんな彼でもどうしようもないレベルで、武力闘争への熱意が上がってしまっているということ。
そして、その事態が何者かに起こされているかもしれないということ。
「ベティってのが……この事態を招いているということか?」
『いやあ、その武器商人は単なる使い走りでしょ。それだけ武器を融通したり魔物の情報与えたり、危険分子を街に集めたりなんて武器商人程度にゃ無理だよ。恐らくもっと上に黒幕がいるね』
「黒幕――まさか、レムリー帝国辺りが仕掛けていると?」
『――考え方はいくらでもあるね』
なんか曖昧な言い方をされた。ジンメには、他の人物が浮かんでいるらしい。
『はっきり言えるのは、ここまで来ると第二王子の視察も偶然とは思えないね。こんな突然に来るなんて、何かあるよ。狙ってくださいと言わんばかりにさ』
「つまり――三日後、何か起きると?」
『あるいは起こさせる、かな?』
ジンメはニヤリと意地悪く笑っていた。
絢爛豪華に、夜でも明かりが絶えない美しく栄えた街、ソロン。
その光景が見られるのも、あと三日程度かも知れないと思うと、レッドは思わず身震いしてしまった。
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