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転生勇者と魔剣編

第一章 後書き

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 初めましての方は初めまして。お久しぶりの方は――ほとんどいないでしょうが。紫静馬です。
 まずは『The Dark Eater~逆追放された勇者は、魔剣の力で闇を喰らいつくす~』をお読み頂き感謝申し上げます。皆様の声援があったからこそ、ここまで書き続けることが出来ました。ここに御礼申し上げます。
 そして第一章『転生勇者と魔剣編』の完結までお付き合い頂きありがとうございました。第二章については只今鋭意制作中でありますのでしばしお待ち頂きますが、その前にご注意を。

 こちらからは後書きという名の自分語りと作品の解説、そしてお知らせとなります。
 別にお知らせ以外興味ない、という方は***印まで飛ばしてもらって結構です。



 さて、まずはこの作品を書いた経緯ですが、Twitterを見てくださっている方はご存じと思いますけれども、
 とあるVチューバー様のなろう企画に参加したことが切っ掛けです。自分としては一ヶ月頑張ったのですが、
 見事に爆死しましたw まあ自分でもテーマがなろうに向いてないなあと思っていたので、負けて別に悔しいとかは無いですけどね。
 執筆の機会を頂けただけで感謝しております。

 それでこの作品ですが、実はかなり複雑な経緯を重ねていて、最初に構成を開始したのはもう十年ほど前で、やる夫スレにおける二次創作として作ったものでした。
 元ネタは……まあ、ダークファンタジーと変身ヒーローって言ってるし知っている人は何か分かりますよね。ていうかジンメの時点でバレバレなんですか……。
 というわけで書き始めたやる夫スレですが、早々にエターしました。当時見てくれた方々には申し訳ない……orz

 その次は数年後、なろう系小説として異世界転生物が流行っていた時代、エターになったやる夫スレの設定をリメイクし、新たに異世界物として作り直した物となります。この時点で、だいたい基本的な設定は出来上がっていました。

 そうして書き始めた異世界転生小説ですが……見事にエターしましたorz というか、こっちの方はろくすっぽ書かなかったですね。自分のことながら呆れてしまいます。

 それ以来、少なくとも五年近く絶筆状態でしたが、上記のなろう企画に参加を決意し、改めてこの設定を拾い上げて練り直し一本の小説としてリメイクしたものとなります。
 ――複雑というか、単にダラけまくりな自分の語りでしか無いですね、はい。



 次に、この作品のコンセプトですが、まあ簡単に、
『追放系ざまぁ小説で主人公を追放して、そのせいで破滅する勇者がもし主役になったら』です。
 ――改めて見ると、単純というか滑稽とも言える代物だなぁ。普通の追放物じゃ面白くないと逆張りが好きな自分らしいひねくれ具合です。

 まあ、そんななろう系小説ではありふれているんだかありふれていないんだか分からないコンセプトを、ダークファンタジーとして用意していた設定と組み合わせた結果、本編のようなシリアスでダークなやばいストーリーと化しました。実際、最初からこうなるだろうなとは思っていましたが、改めて見るととんでもないですね。これでどうしてなろう企画に挑めると思ったのか……

 前述の通り企画には見事爆死しましたが、それでも一応区切りのいいところまで執筆しようと今日まで書いていましたが、実際書くと大変で大変で……何より、ものすごい延びましたorz 当初は二十万文字、だいたい普通のラノベ一冊分を予定していたのですが、実際は四十万文字、原稿用紙千枚分というとんでもない長編となりました。三ヶ月も書いていれば当然ですかねぇ。

 理由は明白で、自分は最初の設定と展開は考えるのですが、それ以外のプロットなどは一切考えず、例えるなら家を建てるときに基礎と屋根の図面だけ用意して建設始めるような無謀です。作家としては珍しいタイプの書き方ではありませんが、これは後からどんどん設定もキャラも追加しなければいけないので、話が際限なく膨らむという欠点を抱えています。

 実際、自分に至ってはキャラなんてレッドとアレンとゲイリーくらいしか考えておらず、他のキャラはほぼその場で作ったものですから話が延びて延びて……いやあ、大変でした。
 お読みくださった方々には、ここまでお付き合い頂き感謝の気持ちしかありません。 

   ***

 さて、長々と語って申し訳ありませんでした。こちらからはお知らせとなります。
 お知らせ――というよりは謝罪文となります。本当に申し訳ありません。
 アルファポリスでの更新が一ヶ月単位で停滞を繰り返すのは、ひとえに自分の不実の至る所です。お待ちの皆様には大変ご迷惑おかけしております。
 自分としてもなろうでの更新のたびに続けたいのですが、どうにもだらけてしまいズルズルと……本当に、お詫びするしかありません。
 現在のところアルファポリスでの更新も継続したいところですが、また更新が滞る可能性があるため先に謝罪させていただきます。本当に申し訳ありません。



 では最後に、今作が生まれ、ここまで続けさせてくれた方々に改めて感謝の言葉を贈りたいと思います。

 一人は、この小説を執筆する切っ掛けを与えてくれた某Vチューバー様に。貴方様の企画が無ければ、自分は新しい小説を書くことも、書き続けることも出来なかったでしょう。
 今作によって、自分は『紫静馬』だった自分を取り戻せました。厚く御礼申し上げます。

 次に、自分が精力的に活動していた頃の盟友たちに。かつての仲間たちが元気に過ごしている姿に、自分も再起しようとする切っ掛けを作れました。
 特に一人の方には、こんな名も無い素人作家の小説にファンアートまで描いて頂き、本当に感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

 最後になりましたが――言うまでもありませんね。ここまでお読みくださった皆様に。
 お読みになってくださる皆様がいたからこそ、私は三ヶ月も長い間続けられました。ロクに作品を終わらせられたこともない自分が、今日まで更新できたのは皆様の存在があったからこそです。ここに感謝の意を表します。



 では皆様、少しの間お別れとなります。
 次は第二章『闇の王国と光の魔物編』をご期待ください。


 ――早くプロット考えないとなぁ(ぇ)
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