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転生勇者と魔剣編
第十話 アレン・ヴァルドという少年(2)
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「…………」
「…………」
ある街のある宿屋、そこにある小さな庭の中で、少年と青年は並んで座っていた。
少年は忙しそうに武具をピカピカにし、青年は特に何もするでもなくただ座っていた。
互いに無言で、である。
「…………」
「…………」
妙な沈黙がいくら続いただろう。二人はいつ頃からか忘れてしまうくらい前から、そんな状態を維持していた。
――やばい、何話せばいいか分からん。
レッドは語らいをしようなどと考え座った自分を後悔した。何を言うべきかさっぱり分からないのだ。
前回のレッドは取り巻きなどと遊んだり女にピロートークを語ったりしていたが、あれはこちらの馬鹿な言い様に向こうが乗ってくれていただけに過ぎない。思えば好き勝手何も考えもせず喋っていただけで、他人と会話なんて大してしたことも無かったかもしれない。馬鹿だった前の自分は理解しておらず、周りには滑稽に見えたことだろう。
ましてや今回の自分は、不眠症対策として毎日疲れきるまで剣術を習ったり魔術の勉強をしたりたまに女を抱いたりで、そんな取り巻きすら一人も持たなかった。社交界すらロクに参加しなかったくらいである。
そんな自分が、こんな二人きりで軽々しく話せるセンスなど持っているはずが無かったのだ。異界の言葉で、こういうのをコミュニケーション障害、通称コミュ障と言うとどこかで聞いた事があった。
アレンを見ると、手入れをしながらもどこかバツが悪そうにしていた。当然だ。何故か傍を離れない勇者様にどうしたものか分からないのだろう。申し訳なくなってきた。
ともかく、こうしていても仕方ない。軽い雑談でも、と思っていたが自分には無理そうだ。ここは腹に溜まっていた事を聞くしかないと結論付けた。
「……なあ」
「は、はいっ! なんでしょう勇者様!」
突然話しかけられてまたビックリするアレン。気の毒になりつつも意を決して質問してみた。
「お前、何でこの旅に来たんだ?」
「え?」
キョトンとした顔をされた。いきなりの質問に困惑しているらしい。
「いや、僕は……」
「神託、だろ? それは分かってる。でも、どう考えたって荒事向きじゃないだろ、お前。嫌だとか断りたいとか思わなかったのか?」
これは前回から思っていたことだった。戦闘術や攻撃魔法だけでなく、どう見ても旅どころが魔物と戦った経験もなさそうな少年をどうして同行させることにしたのか。当時はただ不愉快に感じて怒っていただけであったが、今なら疑問で仕方ない。
「それは――勿論思いましたけど」
「亜人にだって強い奴はいくらだっているだろ。神託だなんだ言ったところで、命がけの危険な冒険になる。それでもどうして、来ることを選んだ? やはり無理やりか?」
前回の自分は、単に肥大化した自尊心と自己掲示欲で、勇者に選ばれたなんてことに浮かれて考えなしに行っただけである。今回の旅は復讐の手段としてでしかないが、いずれにしろ自らの意志で向かった。他三人の詳しい事情は知らないが、まあだいたい報酬目当てだろう。
しかし、アレンはたとえどれだけ高い金を渡されようと、そんな死と隣り合わせの仕事に参加するようなタイプに見えない。となれば、やはり無理やりとしか思えなかった。
が、アレンはレッドの疑問に、首を横に振って否定した。
「いいえ。たしかに嫌じゃないと言えば嘘になります。怖いという気持ちも、帰りたいって気持ちもあります。でも……この旅に参加することを決めたのは自分の意志です」
「自分の――意志?」
「はい」と答え、手に持っていた武具を置いて続ける。
「勇者様の仰る通り、僕は争いごとや戦うことは苦手です。武器も扱えないし、攻撃魔術も使えません。だから、犬族の村でも僕は男らしくないとか落ちこぼれって言われてました」
「――そうか」
亜人族の中でも苛めや差別というのはあるらしい。当然の事ではあるが、レッドは心のどこかで意外に感じてしまっていた。
「だから、せめて他の事で役に立とうと、回復魔術や索敵魔術、防御魔術などを必死で勉強したんです。……まあ、亜人では魔術覚えようとする人って珍しいから、変人扱いされちゃいましたけど」
苦笑するアレンだが、その目はどこか寂しそうだった。亜人はエルフ族を除いて基本的に人間より魔術が苦手と言われているから、そんな中魔術を極めようとするアレンは異端扱いになる。きっと苛めはさらに悪化したはずだ。
「でも、僕は努力を続けました。こんな僕だけど、いつかきっと誰かの役に立てるんだって。そう思いたかったから。そうしていたら、犬族の族長様より声がかかったんです。世界を救う勇者様をお助けする、パーティの一員に選ばれたということを」
「――なるほど。それでか」
「はい。僕は嬉しかったんです。たとえ微力でも、世界を救う方の手助けができるということを。だから――」
アレンはすくっと立ち上がる。こちらをしっかり見つめ、胸に手を当てて、
「僕は、僕自身の意志で同行することを選んだんです。神託なんかじゃない、世界を救うという大きく役目に、その一端でも携えられることが、僕の喜びなんです。
だから――僕はここにいるんです」
「――そうか」
それしか言えなかった。アレンの胸にある壮大な決意に、圧倒されてしまったと言っていい。
――こんな奴を俺は追放してしまったのか。
かつての自分を呪いたくなる。無知で愚かで、人の心など理解できずしようともしなかった自分を。
アレンがこの旅にどれだけの決意や覚悟を抱いていたか、生まれ故郷でも蔑ろにされていた彼にとって、この神託がどれだけ希望であり光であったのか。だからこそ彼は、かつての勇者パーティでどれだけ冷遇されても残り続けていたのだろう。
そんな彼の胸中など知ろうともせず、ただ偏見と差別意識だけでぞんざいに扱い、そして捨て去ったかつての自分。恨まれて当然だなと自嘲気味に笑った。
アレンはいつの間にかこちらを見下ろしていた自分に気付いたらしく、あわてて座り込んで謝罪した。
「す、すいません! なんか偉そうなこと言ってしまって!」
「別にいいさ。立派な決意じゃないさ」
少なくとも自分よりは。と心の中だけで続ける。
前回の自分はいうに及ばず、今回の自分だって目的は個人的な復讐心でしかない。そんな自分に比べれば、はるかに立派だろう。こちらが情けなくなるくらいだ。
レッドの言葉に照れてしまったらしく、アレンはえへへと恥ずかし気に笑うと、
「ありがとうございます、勇者様。でも……」
「ん?」
「僕なんかを気遣ってくれるなんて、勇者様は――」
そこでアレンは、屈託のない、本当に純真そうな笑顔で答えた。
「やっぱり勇者様は、聖剣に選ばれるような素晴らしいお方なんですねっ!」
「――っ!!」
その一瞬、レッドは、
心臓が止まったような、胸を突き刺されたような衝撃を味わった。
「……勇者様?」
こちらの様子がおかしいことに気付いたのか、アレンが首を傾げたので、レッドは慌てて立ち上がって背を向ける。
「……戻るぞ。整備はそこまでにしておけ」
「え、でもまだ終わってないんですが……」
「いいから! そもそも全部お前らにやらせてるあいつらがおかしいんだよ。明日俺が言っとくから、全部持ってお前もとっとと寝ろ」
そう言い捨てて、レッドは宿屋へ戻っていく。アレンも武具を両手に抱えて急いでついていった。
このまま、あそこに残り続けることは到底できなかった。
そうすれば、吐き出してしまいそうだったから。
自分は、聖剣に選ばれし勇者などではない。
聖剣が真の勇者に選んだのは、アレン・ヴァルドなのだと。
背中越しにまだ何か言いたげなアレンの気配を感じ、癪に障ったレッドは叱り飛ばす。
「いい加減にしろっ! そもそも、明日だって早いんだ。同盟国のブルードラゴン退治に行かなきゃいけないんだから……」
そこまで言った瞬間、後ろからガシャンと何かが落ちる音がした。
何かと思って振り返ると、後ろには愕然とした表情で、抱えていた武具を全部落としたアレンがいた。
「アレン……?」
「勇者様……今なんて言いました?」
驚愕しきった顔を変えることなく、アレンは信じられないようにそう聞いてきた。
「え? いや、ブルードラゴン退治に行くって……」
「ブルードラゴン!? ブルードラゴンですって!?」
非常に動揺しきった様子でそう聞き返した。そういえば使者から貰った依頼書を読んだのはレッドだけで、具体的な魔物の名前などは四人に伝えていなかった気がする。
「ああ、間違いないが……」
「そんな……ブルードラゴン様を退治しないといけないなんてっ!」
ブルードラゴン様、と呼んだアレンに何がなんだかわからずレッドは戸惑ってしまう。
数日後、訪れたマガラニ同盟国で、
勇者様ご一行は、とんでもない大バッシングを食らうことになる。
「…………」
ある街のある宿屋、そこにある小さな庭の中で、少年と青年は並んで座っていた。
少年は忙しそうに武具をピカピカにし、青年は特に何もするでもなくただ座っていた。
互いに無言で、である。
「…………」
「…………」
妙な沈黙がいくら続いただろう。二人はいつ頃からか忘れてしまうくらい前から、そんな状態を維持していた。
――やばい、何話せばいいか分からん。
レッドは語らいをしようなどと考え座った自分を後悔した。何を言うべきかさっぱり分からないのだ。
前回のレッドは取り巻きなどと遊んだり女にピロートークを語ったりしていたが、あれはこちらの馬鹿な言い様に向こうが乗ってくれていただけに過ぎない。思えば好き勝手何も考えもせず喋っていただけで、他人と会話なんて大してしたことも無かったかもしれない。馬鹿だった前の自分は理解しておらず、周りには滑稽に見えたことだろう。
ましてや今回の自分は、不眠症対策として毎日疲れきるまで剣術を習ったり魔術の勉強をしたりたまに女を抱いたりで、そんな取り巻きすら一人も持たなかった。社交界すらロクに参加しなかったくらいである。
そんな自分が、こんな二人きりで軽々しく話せるセンスなど持っているはずが無かったのだ。異界の言葉で、こういうのをコミュニケーション障害、通称コミュ障と言うとどこかで聞いた事があった。
アレンを見ると、手入れをしながらもどこかバツが悪そうにしていた。当然だ。何故か傍を離れない勇者様にどうしたものか分からないのだろう。申し訳なくなってきた。
ともかく、こうしていても仕方ない。軽い雑談でも、と思っていたが自分には無理そうだ。ここは腹に溜まっていた事を聞くしかないと結論付けた。
「……なあ」
「は、はいっ! なんでしょう勇者様!」
突然話しかけられてまたビックリするアレン。気の毒になりつつも意を決して質問してみた。
「お前、何でこの旅に来たんだ?」
「え?」
キョトンとした顔をされた。いきなりの質問に困惑しているらしい。
「いや、僕は……」
「神託、だろ? それは分かってる。でも、どう考えたって荒事向きじゃないだろ、お前。嫌だとか断りたいとか思わなかったのか?」
これは前回から思っていたことだった。戦闘術や攻撃魔法だけでなく、どう見ても旅どころが魔物と戦った経験もなさそうな少年をどうして同行させることにしたのか。当時はただ不愉快に感じて怒っていただけであったが、今なら疑問で仕方ない。
「それは――勿論思いましたけど」
「亜人にだって強い奴はいくらだっているだろ。神託だなんだ言ったところで、命がけの危険な冒険になる。それでもどうして、来ることを選んだ? やはり無理やりか?」
前回の自分は、単に肥大化した自尊心と自己掲示欲で、勇者に選ばれたなんてことに浮かれて考えなしに行っただけである。今回の旅は復讐の手段としてでしかないが、いずれにしろ自らの意志で向かった。他三人の詳しい事情は知らないが、まあだいたい報酬目当てだろう。
しかし、アレンはたとえどれだけ高い金を渡されようと、そんな死と隣り合わせの仕事に参加するようなタイプに見えない。となれば、やはり無理やりとしか思えなかった。
が、アレンはレッドの疑問に、首を横に振って否定した。
「いいえ。たしかに嫌じゃないと言えば嘘になります。怖いという気持ちも、帰りたいって気持ちもあります。でも……この旅に参加することを決めたのは自分の意志です」
「自分の――意志?」
「はい」と答え、手に持っていた武具を置いて続ける。
「勇者様の仰る通り、僕は争いごとや戦うことは苦手です。武器も扱えないし、攻撃魔術も使えません。だから、犬族の村でも僕は男らしくないとか落ちこぼれって言われてました」
「――そうか」
亜人族の中でも苛めや差別というのはあるらしい。当然の事ではあるが、レッドは心のどこかで意外に感じてしまっていた。
「だから、せめて他の事で役に立とうと、回復魔術や索敵魔術、防御魔術などを必死で勉強したんです。……まあ、亜人では魔術覚えようとする人って珍しいから、変人扱いされちゃいましたけど」
苦笑するアレンだが、その目はどこか寂しそうだった。亜人はエルフ族を除いて基本的に人間より魔術が苦手と言われているから、そんな中魔術を極めようとするアレンは異端扱いになる。きっと苛めはさらに悪化したはずだ。
「でも、僕は努力を続けました。こんな僕だけど、いつかきっと誰かの役に立てるんだって。そう思いたかったから。そうしていたら、犬族の族長様より声がかかったんです。世界を救う勇者様をお助けする、パーティの一員に選ばれたということを」
「――なるほど。それでか」
「はい。僕は嬉しかったんです。たとえ微力でも、世界を救う方の手助けができるということを。だから――」
アレンはすくっと立ち上がる。こちらをしっかり見つめ、胸に手を当てて、
「僕は、僕自身の意志で同行することを選んだんです。神託なんかじゃない、世界を救うという大きく役目に、その一端でも携えられることが、僕の喜びなんです。
だから――僕はここにいるんです」
「――そうか」
それしか言えなかった。アレンの胸にある壮大な決意に、圧倒されてしまったと言っていい。
――こんな奴を俺は追放してしまったのか。
かつての自分を呪いたくなる。無知で愚かで、人の心など理解できずしようともしなかった自分を。
アレンがこの旅にどれだけの決意や覚悟を抱いていたか、生まれ故郷でも蔑ろにされていた彼にとって、この神託がどれだけ希望であり光であったのか。だからこそ彼は、かつての勇者パーティでどれだけ冷遇されても残り続けていたのだろう。
そんな彼の胸中など知ろうともせず、ただ偏見と差別意識だけでぞんざいに扱い、そして捨て去ったかつての自分。恨まれて当然だなと自嘲気味に笑った。
アレンはいつの間にかこちらを見下ろしていた自分に気付いたらしく、あわてて座り込んで謝罪した。
「す、すいません! なんか偉そうなこと言ってしまって!」
「別にいいさ。立派な決意じゃないさ」
少なくとも自分よりは。と心の中だけで続ける。
前回の自分はいうに及ばず、今回の自分だって目的は個人的な復讐心でしかない。そんな自分に比べれば、はるかに立派だろう。こちらが情けなくなるくらいだ。
レッドの言葉に照れてしまったらしく、アレンはえへへと恥ずかし気に笑うと、
「ありがとうございます、勇者様。でも……」
「ん?」
「僕なんかを気遣ってくれるなんて、勇者様は――」
そこでアレンは、屈託のない、本当に純真そうな笑顔で答えた。
「やっぱり勇者様は、聖剣に選ばれるような素晴らしいお方なんですねっ!」
「――っ!!」
その一瞬、レッドは、
心臓が止まったような、胸を突き刺されたような衝撃を味わった。
「……勇者様?」
こちらの様子がおかしいことに気付いたのか、アレンが首を傾げたので、レッドは慌てて立ち上がって背を向ける。
「……戻るぞ。整備はそこまでにしておけ」
「え、でもまだ終わってないんですが……」
「いいから! そもそも全部お前らにやらせてるあいつらがおかしいんだよ。明日俺が言っとくから、全部持ってお前もとっとと寝ろ」
そう言い捨てて、レッドは宿屋へ戻っていく。アレンも武具を両手に抱えて急いでついていった。
このまま、あそこに残り続けることは到底できなかった。
そうすれば、吐き出してしまいそうだったから。
自分は、聖剣に選ばれし勇者などではない。
聖剣が真の勇者に選んだのは、アレン・ヴァルドなのだと。
背中越しにまだ何か言いたげなアレンの気配を感じ、癪に障ったレッドは叱り飛ばす。
「いい加減にしろっ! そもそも、明日だって早いんだ。同盟国のブルードラゴン退治に行かなきゃいけないんだから……」
そこまで言った瞬間、後ろからガシャンと何かが落ちる音がした。
何かと思って振り返ると、後ろには愕然とした表情で、抱えていた武具を全部落としたアレンがいた。
「アレン……?」
「勇者様……今なんて言いました?」
驚愕しきった顔を変えることなく、アレンは信じられないようにそう聞いてきた。
「え? いや、ブルードラゴン退治に行くって……」
「ブルードラゴン!? ブルードラゴンですって!?」
非常に動揺しきった様子でそう聞き返した。そういえば使者から貰った依頼書を読んだのはレッドだけで、具体的な魔物の名前などは四人に伝えていなかった気がする。
「ああ、間違いないが……」
「そんな……ブルードラゴン様を退治しないといけないなんてっ!」
ブルードラゴン様、と呼んだアレンに何がなんだかわからずレッドは戸惑ってしまう。
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