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51 混乱
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「ルーカス、待って!!」
アレスは叫びながら、ルーカスを追ったが、もちろんアレスの足では追いつくはずもない。
必死に追いかけていたが、走っていったルーカスは、閉まっている村の門を、近くの小屋を使って飛び越えて行ってしまった。月に照らされたルーカスの姿が門の外側へと消えていき視界から消えてしまったことで、アレスは力が抜けてその場に膝をついた。
どうしてルーカスがアレスの翼を食べたことを知ってしまったのか。あの場所にはルーカスとアレス以外誰もいなかったし、アレスは誰にも話していない。ルーカスが知ることは無かったはずなのに――
それに、ルーカスは誤解しているようだった。まるで、ルーカスが無理やりアレスの翼を取って食べたような言い方をしていた。アレスが意識のないルーカスの口に無理やり入れただけだ。どうして、そう思ってしまったのだろう。
今日は帰ってきたときから何かおかしかった。元気がなかったし、疲れているようだった。
先ほどのルーカスの様子を思い出す。叫んだあと、その場に蹲り、吐いていた。アレスの翼を食べてしまったと確信したからだ。
急に聞かれてしまったせいで、心の準備ができていなかった。ルーカスに聞かれたときに、『何を言っているの、そんな訳ないじゃん』と笑って返すべきだった。そうするべきだったのだ。アレスが勝手に食べさせて、隠し通すと決めていたのだから。
「どうしよう、どうすればいいの……オレのせいだ」
ルーカスと話したい。誤解を解いて謝りたいのに、アレスの足では追いつくことすらできない。アレスは道の真ん中に座ったまま動けなかった。
「――え、アレス?」
後ろから声をかけられて、アレスは振り返った。
「え、どうしたの? 泣いてるの? 裸足だし、ルーカスはどうしたの?」
クニーがアレスの姿を確認すると、慌てて駆け寄ってきた。後ろには灯りを持ったウルスもいる。
「何か叫んでいる奴らがいるなと思って様子を見に来たら、アレスだったのか。どうしたんだ? ルーカスは家か?」
2人ともに、ルーカスのことを聞かれて、アレスは涙が止まらず、話すことができなかった。
「とりあえず、僕たちの家に連れて行こうか。ここから近いし」
「そうだな」
ウルスが跪いて、アレスを抱き上げて運んでくれる。いつも抱き上げてくれるルーカスとは、匂いも毛の感触も何もかもが違った。
******
「……ルーカスに、酷い事しちゃって、ルーカスが誤解して、それで、ショックを受けたルーカスが森にいっちゃったんだ、オレのせいで」
クニーたちの家について、少し落ち着いたアレスは途切れ途切れになりながらも2人に話した。だが2人にも詳しい事情は話すことができない。
「酷い事? どんなことなの? 言えない?」
「オレが、嘘ついてたんだ……」
「――嘘か。それはルーカスを騙そうと、悪い気持ちでついた嘘なのか?」
ウルスに聞かれて、アレスは首を横に振った。
「違う。ルーカスに罪悪感を持ってほしくなくて、嘘をついてたんだけど、ルーカスが誤解してて、それを言おうとしたんだけど、ルーカスが吐いちゃって、それで」
「アレス……」
うまく説明できないアレスの背中を、隣に座ったクニーが優しく撫でる。
「うーん、よく分からんが、つまり、ルーカスのためについた嘘がバレてしまって、誤解したルーカスがショックを受けて出て行ったってことでいいのか?」
「――うん、そう。全部オレのせいなんだ……」
アレスは項垂れながら、ウルスの説明に頷いた。
最後までルーカスには隠し通すつもりだった。だが、ここでの生活が幸せすぎて、段々とあの時の覚悟が薄れてきてしまったのだ。まさかルーカスが気づいてしまい、聞かれるとは思いもしなかった。それでも、隠し通すと決めたのならば、そういう事態も予想して前もって対策しておくべきだったのだ。
中途半端に隠してしまったことで、結局気づかれて誤解までされてしまった。きっとアレスの詰めが甘かったのだろう。そのせいでルーカスを余計苦しめてしまっているのだ。
「まぁ、とりあえず2人はちゃんと話し合いをしなきゃだな」
「そうだね。アレス、ルーカスが行く場所に思い当たるところはないの?」
「――ルーカスが行く場所……」
ルーカスは村を出て一体どこへ行ってしまったのだろう。アレスが村の外で知っている場所は少ししかない。すべてルーカスと行った思い出の場所だ。
番の申し込みをしてもらった泉、それから温泉、そして――
「洞窟かもしれない」
「洞窟?」
「うん、雪山で鬣犬族から逃げた時に、崖から飛び降りたんだけど、その崖の下にあった川の激流に流され
た先にあった洞窟……」
アレスがルーカスに翼を食べさせたあの洞窟だ。覚悟を決めて千切れかけていた自分の翼を引きちぎり、ただルーカスに助かって欲しくて食べさせたあの場所。
「え、2人ともそんな大変な目に遭ってたんだ……」
「そうだったな。その洞窟で嘘をついたから、そこに今ルーカスが行っているかもしれないんだな?」
驚くクニーとは違い、ウルスは納得した表情で頷いた。ウルスは村長であるティグリスと一緒に、2人が村に来た後にこれまでの経緯を簡単に聞いていたので、その時の話を思い出していた。
「うん、そうなんだ……」
「東側のあの洞窟だったよな。よし、今から連れて行ってやるよ。クニーは家で待ってな」
「うん、気をつけてね。あ、アレス、僕の履き物貸してあげるよ。足の大きさは同じくらいだろうから」
「ウルス、クニー、2人とも本当にありがとう」
頭を下げたアレスに、2人は優しく声をかけてきた。
「いいんだよ! 僕たち友達だろ!」
「話し合えば大丈夫だ。それじゃ行くぞ」
ウルスは灯りを持って家の扉をくぐった。アレスもその後に続いて家を出る。クニーも家から出てきて2人を見送ってくれた。
辺りは暗くなっていたため、もう門は閉まっている。ウルスとアレスは門の横にある小屋へと入っていった。
「ここから外に出たことはあるか?」
「うん、ルーカスに泉に連れて行ってもらったときに、ここを通ったんだ」
「ああ、そうだったな」
ウルスの後に続いて梯子を下り、通路を進む。そして梯子を上がり洞窟へと出た。
「よし、ここからは抱き上げていくぞ」
「うん、お願い」
ウルスに抱き上げてもらい、夜の森を駆け抜けてゆく。ルーカスほどのスピードではないが、それでも早い。さすが獣族だ。夜道でも迷うことなく進んでいく。
「俺とクニーも番になったころは、しょっちゅう喧嘩してたよ」
「え、そうなの!? 2人あんなに仲がいいのに?」
「ああ、喧嘩するたびに話し合って仲直りして来たんだ。だからお前たちも大丈夫だ」
「……うん、ありがとう」
話し合って誤解を解いて、また元に戻れるのだろうか。アレスがルーカスに食べさせたという事実は変わらないのに――アレスは段々と不安になってきた。説明して謝った後に、ルーカスとの関係はどうなってしまうのだろう。
そもそも、あの洞窟にルーカスは本当にいるのだろうか。本当は別の場所に行っていて、会えないかもしれない。
アレスはルーカスに話す内容を必死に考えながら、震える手でウルスの体にしがみついた。手のひらに当たるルーカスとは違う短い毛にアレスはまた泣きそうだった。
また、今までのようにルーカスに抱きしめて欲しい。ルーカスを抱きしめたい――
アレスは叫びながら、ルーカスを追ったが、もちろんアレスの足では追いつくはずもない。
必死に追いかけていたが、走っていったルーカスは、閉まっている村の門を、近くの小屋を使って飛び越えて行ってしまった。月に照らされたルーカスの姿が門の外側へと消えていき視界から消えてしまったことで、アレスは力が抜けてその場に膝をついた。
どうしてルーカスがアレスの翼を食べたことを知ってしまったのか。あの場所にはルーカスとアレス以外誰もいなかったし、アレスは誰にも話していない。ルーカスが知ることは無かったはずなのに――
それに、ルーカスは誤解しているようだった。まるで、ルーカスが無理やりアレスの翼を取って食べたような言い方をしていた。アレスが意識のないルーカスの口に無理やり入れただけだ。どうして、そう思ってしまったのだろう。
今日は帰ってきたときから何かおかしかった。元気がなかったし、疲れているようだった。
先ほどのルーカスの様子を思い出す。叫んだあと、その場に蹲り、吐いていた。アレスの翼を食べてしまったと確信したからだ。
急に聞かれてしまったせいで、心の準備ができていなかった。ルーカスに聞かれたときに、『何を言っているの、そんな訳ないじゃん』と笑って返すべきだった。そうするべきだったのだ。アレスが勝手に食べさせて、隠し通すと決めていたのだから。
「どうしよう、どうすればいいの……オレのせいだ」
ルーカスと話したい。誤解を解いて謝りたいのに、アレスの足では追いつくことすらできない。アレスは道の真ん中に座ったまま動けなかった。
「――え、アレス?」
後ろから声をかけられて、アレスは振り返った。
「え、どうしたの? 泣いてるの? 裸足だし、ルーカスはどうしたの?」
クニーがアレスの姿を確認すると、慌てて駆け寄ってきた。後ろには灯りを持ったウルスもいる。
「何か叫んでいる奴らがいるなと思って様子を見に来たら、アレスだったのか。どうしたんだ? ルーカスは家か?」
2人ともに、ルーカスのことを聞かれて、アレスは涙が止まらず、話すことができなかった。
「とりあえず、僕たちの家に連れて行こうか。ここから近いし」
「そうだな」
ウルスが跪いて、アレスを抱き上げて運んでくれる。いつも抱き上げてくれるルーカスとは、匂いも毛の感触も何もかもが違った。
******
「……ルーカスに、酷い事しちゃって、ルーカスが誤解して、それで、ショックを受けたルーカスが森にいっちゃったんだ、オレのせいで」
クニーたちの家について、少し落ち着いたアレスは途切れ途切れになりながらも2人に話した。だが2人にも詳しい事情は話すことができない。
「酷い事? どんなことなの? 言えない?」
「オレが、嘘ついてたんだ……」
「――嘘か。それはルーカスを騙そうと、悪い気持ちでついた嘘なのか?」
ウルスに聞かれて、アレスは首を横に振った。
「違う。ルーカスに罪悪感を持ってほしくなくて、嘘をついてたんだけど、ルーカスが誤解してて、それを言おうとしたんだけど、ルーカスが吐いちゃって、それで」
「アレス……」
うまく説明できないアレスの背中を、隣に座ったクニーが優しく撫でる。
「うーん、よく分からんが、つまり、ルーカスのためについた嘘がバレてしまって、誤解したルーカスがショックを受けて出て行ったってことでいいのか?」
「――うん、そう。全部オレのせいなんだ……」
アレスは項垂れながら、ウルスの説明に頷いた。
最後までルーカスには隠し通すつもりだった。だが、ここでの生活が幸せすぎて、段々とあの時の覚悟が薄れてきてしまったのだ。まさかルーカスが気づいてしまい、聞かれるとは思いもしなかった。それでも、隠し通すと決めたのならば、そういう事態も予想して前もって対策しておくべきだったのだ。
中途半端に隠してしまったことで、結局気づかれて誤解までされてしまった。きっとアレスの詰めが甘かったのだろう。そのせいでルーカスを余計苦しめてしまっているのだ。
「まぁ、とりあえず2人はちゃんと話し合いをしなきゃだな」
「そうだね。アレス、ルーカスが行く場所に思い当たるところはないの?」
「――ルーカスが行く場所……」
ルーカスは村を出て一体どこへ行ってしまったのだろう。アレスが村の外で知っている場所は少ししかない。すべてルーカスと行った思い出の場所だ。
番の申し込みをしてもらった泉、それから温泉、そして――
「洞窟かもしれない」
「洞窟?」
「うん、雪山で鬣犬族から逃げた時に、崖から飛び降りたんだけど、その崖の下にあった川の激流に流され
た先にあった洞窟……」
アレスがルーカスに翼を食べさせたあの洞窟だ。覚悟を決めて千切れかけていた自分の翼を引きちぎり、ただルーカスに助かって欲しくて食べさせたあの場所。
「え、2人ともそんな大変な目に遭ってたんだ……」
「そうだったな。その洞窟で嘘をついたから、そこに今ルーカスが行っているかもしれないんだな?」
驚くクニーとは違い、ウルスは納得した表情で頷いた。ウルスは村長であるティグリスと一緒に、2人が村に来た後にこれまでの経緯を簡単に聞いていたので、その時の話を思い出していた。
「うん、そうなんだ……」
「東側のあの洞窟だったよな。よし、今から連れて行ってやるよ。クニーは家で待ってな」
「うん、気をつけてね。あ、アレス、僕の履き物貸してあげるよ。足の大きさは同じくらいだろうから」
「ウルス、クニー、2人とも本当にありがとう」
頭を下げたアレスに、2人は優しく声をかけてきた。
「いいんだよ! 僕たち友達だろ!」
「話し合えば大丈夫だ。それじゃ行くぞ」
ウルスは灯りを持って家の扉をくぐった。アレスもその後に続いて家を出る。クニーも家から出てきて2人を見送ってくれた。
辺りは暗くなっていたため、もう門は閉まっている。ウルスとアレスは門の横にある小屋へと入っていった。
「ここから外に出たことはあるか?」
「うん、ルーカスに泉に連れて行ってもらったときに、ここを通ったんだ」
「ああ、そうだったな」
ウルスの後に続いて梯子を下り、通路を進む。そして梯子を上がり洞窟へと出た。
「よし、ここからは抱き上げていくぞ」
「うん、お願い」
ウルスに抱き上げてもらい、夜の森を駆け抜けてゆく。ルーカスほどのスピードではないが、それでも早い。さすが獣族だ。夜道でも迷うことなく進んでいく。
「俺とクニーも番になったころは、しょっちゅう喧嘩してたよ」
「え、そうなの!? 2人あんなに仲がいいのに?」
「ああ、喧嘩するたびに話し合って仲直りして来たんだ。だからお前たちも大丈夫だ」
「……うん、ありがとう」
話し合って誤解を解いて、また元に戻れるのだろうか。アレスがルーカスに食べさせたという事実は変わらないのに――アレスは段々と不安になってきた。説明して謝った後に、ルーカスとの関係はどうなってしまうのだろう。
そもそも、あの洞窟にルーカスは本当にいるのだろうか。本当は別の場所に行っていて、会えないかもしれない。
アレスはルーカスに話す内容を必死に考えながら、震える手でウルスの体にしがみついた。手のひらに当たるルーカスとは違う短い毛にアレスはまた泣きそうだった。
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