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43 宝物箱
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クニーが小ぶりな木箱を渡してきたので、アレスは受け取り蓋を開ける。中には細長く表面がつるつるしたものがいくつも並んで入っていた。一番左のものはアレスの親指ほどの太さだが、右に行くにつれて段々と大きくなっており、一番右のものは腕くらいの太さだ。
「これは、何?」
アレスが疑問に思い、クニーに聞くと「もちろん、お尻に入れて慣らすための張形だよ」と返ってきた。
「――張形」
「そう。一番左のから順番に入れて行って、慣れたら次のを入れていくんだ。一番右の太さが入るようになったら、きっとルーカスのを受け入れても大丈夫だよ。新しいやつだから安心して使ってね! 僕とウルスからの、番になったお祝い!」
「――ありがとう」
アレスは箱の中の張形をじっと見つめた。確かに先日見たルーカスのものは、このくらいの太さだったような気がする。一番左の親指くらいのものなら入れることが出来そうだが、一番右の大きさのものが自分の後ろに入るとは到底思えなかった。
「これ、本当に入るようになるのかな?」
「大丈夫! 慣れたら入るようになるよ。切れないようにこの袋に入ってる『ぬめり薬』をつけてやるんだ。この粉末を唾液でぬらしたら、ぬめりがでてくるからそれを塗りこんでやるんだよ」
確かに木箱には張形の他に小さな袋が入っていて、開くと中に粉末が入っていた。確認したアレスは頷いた。
「分かった」
「ルーカスもウルスから色々聞いてるだろうから、大丈夫だよ!」
今日はルーカスとウルスが一緒に狩りに出かけているので、その間にクニーの所に来ていた。ルーカスもアレスと同じように、ウルスからやり方を聞いているのかもしれない。
「ぬめり薬が無くなったら、タヌちゃんに交換してもらうか、商店のルナール達に頼んでおけばいいから」
「うん」
ルナールとペッツァは番の2人で商店を行っている。この仕組みは鳥人族の村にはなかったため、アレスはこの村で初めて知って驚いた。
獣狸族の商人はこの村でも1週間に1度来る。その時に村の皆が商人の所に集まるのではなく、商店で大量に交換されているので、村人は商店に交換に行くことができる。
交換するための薬草などを1週間ずっと家にためておく必要もないし、必要な時に必要な分だけ交換できる画期的な仕組みだ。特殊なものが欲しい時は、獣狸族の商人に直接言いに行くか、商店の2人に話してそれを商人に伝えてもらえばいい。
アレスも診療所の手伝いをすると薬草が貰えるため、その薬草を木の実と交換しに商店に行くこともある。ただ、ルーカスが狩りのついでにアレスの分の食料まで取ってきてくれるので、商店に行く頻度は少なかった。
クニーから商店の話を聞いて、欲しいものがあったことを思い出したアレスは商店に行くことにした。クニーの家を出て自宅まで戻り木箱をしまったアレスは、自宅に置いていた薬草の袋を手に取り、商店へと向かった。
「あら、アレスじゃない」
「ペッツァ!」
アレスが商店の扉を開けると、棚を掃除していたペッツァが気づいて近寄ってきた。
「交換なの?」
「うん。これくらいの小さな箱が欲しいんだけどあるかな? できれば綺麗で蓋が閉まるものがいいな」
アレスは、両手のひらに収まるほどの大きさを表現してペッツァに尋ねた。
「分かったわ。ちょっと待ってて」
返事をしたペッツァは奥の部屋へと入っていった。
暇になったアレスは周りを見渡す。右側の壁の棚に置いてある籠には薬草や布が入っており、その向かい側、左の壁の棚に置いてある籠の中には木の実や干し肉が入っている。生肉はすぐに腐ってしまうので商店には置いていない。そのため、生肉を食べる種族は自分たちで村の外に狩りにいっている。多くとれた場合には生肉を食べるもの達同士で分けたり、干し肉にして商店に持って行くこともある。
ルーカスも生肉を食べるため、村の外に頻繁に狩りに行っているし、アレスも少しだけ分けてもらって焼いて食べることもある。1度ルーカスのために肉を焼いてみたが、ルーカスが一度に食べる量が多すぎたのですべての肉を焼くには時間がかかりすぎた。ただ、ルーカスは焼いた肉も気に入ったようで、たまに取ってきた肉の一部を焼いていることもある。
美味しそうな木の実があれば交換しようと思いアレスが木の実の籠を覗いていると、ペッツァが奥の部屋から戻ってきた。手には大きな木箱を持っている。
「お待たせ。いくつかあったから、まとめて箱に入れてきたわ。気にいるものはあるかしら?」
アレスは下に置かれた箱を覗いた。中には小さな箱がいくつも入っている。シンプルな木箱から綺麗な模様が彫られているものや色がついているものなど様々な種類のものがあった。アレスはひとつずつ手に取り、蓋を開けたり回して模様を見ながら確認していった。
奥に入っていたある箱を手に取ると、アレスの手のひらに馴染むものがあった。少しの期待と共に取り出して箱の外観を確認する。側面には木の模様が彫られており、蓋の部分にはこちらを見ている四つ足の獣がおり、その獣の頭の上には羽を閉じた小鳥がちょこんと止まっている。
まるでルーカスとアレスのような組み合わせにひと目で気に入ったアレスは、その小箱を持ったまま立ち上がった。
「ペッツァ。これがいいんだけど、この薬草で足りるかな?」
「あら、決まったのね。その箱ね、ちょっと待って」
アレスの手にある箱を確認したペッツァは、分厚い帳簿を取り出してめくっていった。目当てのページが見つかったのか、その場所を開いたままアレスの渡した薬草を確認していく。
「ええ、これ全部でならいいわよ。どうかしら?」
「うん、ありがとう!」
笑顔になったアレスにペッツァは帳簿を閉じながら問いかけた。
「何か大切なものでも入れるのかしら?」
「――うん。ルーカスにもらったものを入れるんだ」
「あら、いいわね!」
「うん!」
ペッツァにお礼を言ったアレスは、小箱を大事に持ったまま自宅までの道を急いだ。
自宅に戻ったアレスは、棚の奥に仕舞っていた小さな布袋を取り出し、中を覗いた。
中に入っていた細長い髪の毛のようなものを取り出して、机の上に飛ばされないようにそっと慎重に置く。
――ルーカスのヒゲだ
ルーカスから番の申し込みをされた際にもらったもの。あの夜の泉で渡してくれたものだ。帰ってきてから小さな布袋の中にしまっていたが、できれば綺麗な箱に入れたいと思っていた。
草で染めた小さな布を箱の底に敷く。本当はルーカスの色である銀色に染めたいと思っていたが、灰色になってしまった布だ。その上に黒く長いヒゲを置く。1度蓋を閉じて開いてみても、そこにはしっかりとヒゲがおさまっている。
アレスは目を細め笑みを浮かべた。大切な宝物が綺麗な箱に入っている。恥ずかしいのでルーカスに見せることはできないが、定期的に1人で見ようと思いながら、アレスはヒゲの入った宝物箱を棚の奥へとしまった。
※※※※
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(@yuuki__rei)
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アレスが疑問に思い、クニーに聞くと「もちろん、お尻に入れて慣らすための張形だよ」と返ってきた。
「――張形」
「そう。一番左のから順番に入れて行って、慣れたら次のを入れていくんだ。一番右の太さが入るようになったら、きっとルーカスのを受け入れても大丈夫だよ。新しいやつだから安心して使ってね! 僕とウルスからの、番になったお祝い!」
「――ありがとう」
アレスは箱の中の張形をじっと見つめた。確かに先日見たルーカスのものは、このくらいの太さだったような気がする。一番左の親指くらいのものなら入れることが出来そうだが、一番右の大きさのものが自分の後ろに入るとは到底思えなかった。
「これ、本当に入るようになるのかな?」
「大丈夫! 慣れたら入るようになるよ。切れないようにこの袋に入ってる『ぬめり薬』をつけてやるんだ。この粉末を唾液でぬらしたら、ぬめりがでてくるからそれを塗りこんでやるんだよ」
確かに木箱には張形の他に小さな袋が入っていて、開くと中に粉末が入っていた。確認したアレスは頷いた。
「分かった」
「ルーカスもウルスから色々聞いてるだろうから、大丈夫だよ!」
今日はルーカスとウルスが一緒に狩りに出かけているので、その間にクニーの所に来ていた。ルーカスもアレスと同じように、ウルスからやり方を聞いているのかもしれない。
「ぬめり薬が無くなったら、タヌちゃんに交換してもらうか、商店のルナール達に頼んでおけばいいから」
「うん」
ルナールとペッツァは番の2人で商店を行っている。この仕組みは鳥人族の村にはなかったため、アレスはこの村で初めて知って驚いた。
獣狸族の商人はこの村でも1週間に1度来る。その時に村の皆が商人の所に集まるのではなく、商店で大量に交換されているので、村人は商店に交換に行くことができる。
交換するための薬草などを1週間ずっと家にためておく必要もないし、必要な時に必要な分だけ交換できる画期的な仕組みだ。特殊なものが欲しい時は、獣狸族の商人に直接言いに行くか、商店の2人に話してそれを商人に伝えてもらえばいい。
アレスも診療所の手伝いをすると薬草が貰えるため、その薬草を木の実と交換しに商店に行くこともある。ただ、ルーカスが狩りのついでにアレスの分の食料まで取ってきてくれるので、商店に行く頻度は少なかった。
クニーから商店の話を聞いて、欲しいものがあったことを思い出したアレスは商店に行くことにした。クニーの家を出て自宅まで戻り木箱をしまったアレスは、自宅に置いていた薬草の袋を手に取り、商店へと向かった。
「あら、アレスじゃない」
「ペッツァ!」
アレスが商店の扉を開けると、棚を掃除していたペッツァが気づいて近寄ってきた。
「交換なの?」
「うん。これくらいの小さな箱が欲しいんだけどあるかな? できれば綺麗で蓋が閉まるものがいいな」
アレスは、両手のひらに収まるほどの大きさを表現してペッツァに尋ねた。
「分かったわ。ちょっと待ってて」
返事をしたペッツァは奥の部屋へと入っていった。
暇になったアレスは周りを見渡す。右側の壁の棚に置いてある籠には薬草や布が入っており、その向かい側、左の壁の棚に置いてある籠の中には木の実や干し肉が入っている。生肉はすぐに腐ってしまうので商店には置いていない。そのため、生肉を食べる種族は自分たちで村の外に狩りにいっている。多くとれた場合には生肉を食べるもの達同士で分けたり、干し肉にして商店に持って行くこともある。
ルーカスも生肉を食べるため、村の外に頻繁に狩りに行っているし、アレスも少しだけ分けてもらって焼いて食べることもある。1度ルーカスのために肉を焼いてみたが、ルーカスが一度に食べる量が多すぎたのですべての肉を焼くには時間がかかりすぎた。ただ、ルーカスは焼いた肉も気に入ったようで、たまに取ってきた肉の一部を焼いていることもある。
美味しそうな木の実があれば交換しようと思いアレスが木の実の籠を覗いていると、ペッツァが奥の部屋から戻ってきた。手には大きな木箱を持っている。
「お待たせ。いくつかあったから、まとめて箱に入れてきたわ。気にいるものはあるかしら?」
アレスは下に置かれた箱を覗いた。中には小さな箱がいくつも入っている。シンプルな木箱から綺麗な模様が彫られているものや色がついているものなど様々な種類のものがあった。アレスはひとつずつ手に取り、蓋を開けたり回して模様を見ながら確認していった。
奥に入っていたある箱を手に取ると、アレスの手のひらに馴染むものがあった。少しの期待と共に取り出して箱の外観を確認する。側面には木の模様が彫られており、蓋の部分にはこちらを見ている四つ足の獣がおり、その獣の頭の上には羽を閉じた小鳥がちょこんと止まっている。
まるでルーカスとアレスのような組み合わせにひと目で気に入ったアレスは、その小箱を持ったまま立ち上がった。
「ペッツァ。これがいいんだけど、この薬草で足りるかな?」
「あら、決まったのね。その箱ね、ちょっと待って」
アレスの手にある箱を確認したペッツァは、分厚い帳簿を取り出してめくっていった。目当てのページが見つかったのか、その場所を開いたままアレスの渡した薬草を確認していく。
「ええ、これ全部でならいいわよ。どうかしら?」
「うん、ありがとう!」
笑顔になったアレスにペッツァは帳簿を閉じながら問いかけた。
「何か大切なものでも入れるのかしら?」
「――うん。ルーカスにもらったものを入れるんだ」
「あら、いいわね!」
「うん!」
ペッツァにお礼を言ったアレスは、小箱を大事に持ったまま自宅までの道を急いだ。
自宅に戻ったアレスは、棚の奥に仕舞っていた小さな布袋を取り出し、中を覗いた。
中に入っていた細長い髪の毛のようなものを取り出して、机の上に飛ばされないようにそっと慎重に置く。
――ルーカスのヒゲだ
ルーカスから番の申し込みをされた際にもらったもの。あの夜の泉で渡してくれたものだ。帰ってきてから小さな布袋の中にしまっていたが、できれば綺麗な箱に入れたいと思っていた。
草で染めた小さな布を箱の底に敷く。本当はルーカスの色である銀色に染めたいと思っていたが、灰色になってしまった布だ。その上に黒く長いヒゲを置く。1度蓋を閉じて開いてみても、そこにはしっかりとヒゲがおさまっている。
アレスは目を細め笑みを浮かべた。大切な宝物が綺麗な箱に入っている。恥ずかしいのでルーカスに見せることはできないが、定期的に1人で見ようと思いながら、アレスはヒゲの入った宝物箱を棚の奥へとしまった。
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