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60 キスの先!
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講義を受け終わった虎太郎は急いでマンションまで帰ってきた。
リビングは暗く、蓮はまだ仕事から帰ってきていないようだ。電気をつけることなく、リビングを通り過ぎた虎太郎は自分の部屋まで足早に向かう。部屋に入ると普段はかけない鍵までかけて、椅子に座った虎太郎はノートパソコンを開いた。
図書館で読んでいたページの続きを読み進める。
初めて知ることだった。キスのその先に、まさか男同士でも性行為ができるなんて。その方法はお尻に相手のモノをいれるのだ。
蓮が虎太郎のお尻に指を入れたのは、これを行いたかったからだろう。虎太郎のお尻に蓮のアレをいれるなんて。昨夜触った蓮のモノを思い出す。とても大きくて熱かった。
思い出して一度赤くなった虎太郎の顔は、見る見るうちに青くなった。
――あんなものを入れるなんてできない
きっと虎太郎のお尻が裂けてしまうだろう。他の人はどうやって入れているのだろうか。
虎太郎は更に検索をかけた。
よく分からなかったが、少しずつ広げていけば入るようになるらしい。まさか、お尻がそんなに有能な部位だったなんて知らなかった。指で慣らしていき、徐々に指の本数を増やしていくと書いてある。いったい蓮のモノは指何本分なんだろうかと、虎太郎が思い出しながら自分の指を眺めていたら、部屋の扉がノックされた。
「虎太郎、帰ってるのか?」
「――あ、は、はい」
ノートパソコンを閉じた虎太郎は鍵を開け扉を開いた。どうやら、調べるのに夢中になり、随分と時間が経ってしまっていたようだ。
「どこも明かりがついてないし、メッセージも帰ってこないから心配したぞ」
「え、メッセージ?」
スマホを探すため振り返ると、ノートパソコンを取り出した後、机の横に放り出していたバッグが目に入る。中を探して、スマホを見つけると、蓮からメッセージが入っていた。
「すみません、気づいてなかったです」
「ああ、とりあえず飯食うぞ」
「はい!」
言われて、とてもお腹が空いていたことに気がついた虎太郎は、蓮に続いてリビングへと向かった。
今日の夕飯は野菜炒めだ。シャキシャキとした食感の野菜たちに少しピリ辛なタレが絡みあいとても美味しい。ご飯もどんどん進む。
ご飯の後に食べるおやつは、アイスだ。先週蓮が買ってきてくれたもので、1日1個ずつ食べている。いろんな味の果物のアイスで昨日はいちご味を食べた。
冷凍庫を開けると、残っているのはみかんとバナナだ。虎太郎はみかん味のアイスを取り出し、急いで冷凍庫を閉めた。
スプーンを手に持ち、席へと戻る。多めにスプーンですくい取り、口の中へと運ぶ。とても冷たくて美味しい。みかんの甘さが口いっぱいに広がった。まるでみかんを1個丸ごと口に頬張ったようだ。果肉もゴロゴロと入っている。いくらでも食べられそうだ。
アイスをすべて食べ終わった虎太郎に、蓮が話しかけてきた。
「ちょっと話そうか」
「はい!」
きっと虎太郎が調べてきたことについてだろう。蓮に続いてソファへと移動する。
リビングは暗く、蓮はまだ仕事から帰ってきていないようだ。電気をつけることなく、リビングを通り過ぎた虎太郎は自分の部屋まで足早に向かう。部屋に入ると普段はかけない鍵までかけて、椅子に座った虎太郎はノートパソコンを開いた。
図書館で読んでいたページの続きを読み進める。
初めて知ることだった。キスのその先に、まさか男同士でも性行為ができるなんて。その方法はお尻に相手のモノをいれるのだ。
蓮が虎太郎のお尻に指を入れたのは、これを行いたかったからだろう。虎太郎のお尻に蓮のアレをいれるなんて。昨夜触った蓮のモノを思い出す。とても大きくて熱かった。
思い出して一度赤くなった虎太郎の顔は、見る見るうちに青くなった。
――あんなものを入れるなんてできない
きっと虎太郎のお尻が裂けてしまうだろう。他の人はどうやって入れているのだろうか。
虎太郎は更に検索をかけた。
よく分からなかったが、少しずつ広げていけば入るようになるらしい。まさか、お尻がそんなに有能な部位だったなんて知らなかった。指で慣らしていき、徐々に指の本数を増やしていくと書いてある。いったい蓮のモノは指何本分なんだろうかと、虎太郎が思い出しながら自分の指を眺めていたら、部屋の扉がノックされた。
「虎太郎、帰ってるのか?」
「――あ、は、はい」
ノートパソコンを閉じた虎太郎は鍵を開け扉を開いた。どうやら、調べるのに夢中になり、随分と時間が経ってしまっていたようだ。
「どこも明かりがついてないし、メッセージも帰ってこないから心配したぞ」
「え、メッセージ?」
スマホを探すため振り返ると、ノートパソコンを取り出した後、机の横に放り出していたバッグが目に入る。中を探して、スマホを見つけると、蓮からメッセージが入っていた。
「すみません、気づいてなかったです」
「ああ、とりあえず飯食うぞ」
「はい!」
言われて、とてもお腹が空いていたことに気がついた虎太郎は、蓮に続いてリビングへと向かった。
今日の夕飯は野菜炒めだ。シャキシャキとした食感の野菜たちに少しピリ辛なタレが絡みあいとても美味しい。ご飯もどんどん進む。
ご飯の後に食べるおやつは、アイスだ。先週蓮が買ってきてくれたもので、1日1個ずつ食べている。いろんな味の果物のアイスで昨日はいちご味を食べた。
冷凍庫を開けると、残っているのはみかんとバナナだ。虎太郎はみかん味のアイスを取り出し、急いで冷凍庫を閉めた。
スプーンを手に持ち、席へと戻る。多めにスプーンですくい取り、口の中へと運ぶ。とても冷たくて美味しい。みかんの甘さが口いっぱいに広がった。まるでみかんを1個丸ごと口に頬張ったようだ。果肉もゴロゴロと入っている。いくらでも食べられそうだ。
アイスをすべて食べ終わった虎太郎に、蓮が話しかけてきた。
「ちょっと話そうか」
「はい!」
きっと虎太郎が調べてきたことについてだろう。蓮に続いてソファへと移動する。
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