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58 意地悪?
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「気持ちいいか?」
「――ん、うん」
自分ではない他人の手に触られるのは初めての経験だ。虎太郎は聞かれたことに素直に答えた。蓮の大きな手が虎太郎のモノを的確に刺激し、蓮に見つめられながら虎太郎は直ぐに放った。
虎太郎が一息ついていると、蓮がズボンを下へずらして自分のモノを出した。立ち上がったその大きさに驚いている虎太郎の耳元で、蓮が「一緒に触って」と囁やく。
唾を飲み込んだ虎太郎は、蓮のモノへと恐る恐る手を伸ばす。虎太郎が触れた瞬間に、ビクッと震えたそれはとても熱かった。
蓮のモノと虎太郎のモノを合わせて一緒に擦っていく。快感に腰が震えた。
「――あっ」
何度も上下に擦られて、とうとう我慢できなくなった虎太郎は声を上げ、溜まった熱を吐きだした。少し遅れて蓮も吐き出す。
続けざまに2度も達したため、脱力していた虎太郎の腰が掴まれ、そのままひっくり返される。力の入らない虎太郎はされるがままだ。
うつ伏せになった虎太郎の体にひんやりとしたシーツがあたり、熱った体に丁度いい。このまま寝てしまいたい気分だ。
瞼が落ちかけていた虎太郎の腰が上へと持ち上げられた。上半身はシーツについたまま、お尻だけが上がった状態となる。
変な体勢に困惑していると、蓮が虎太郎の下着を膝まで下ろしてお尻に顔を埋めてきた。後ろに濡れた感触がする。舐められているのだ。虎太郎は思わず笑ってしまった。
「……ふふふ。蓮さんどうしたの? ワンちゃんになっちゃったの?」
仲良くしたい犬がお尻の匂いを嗅いできたみたいだ。蓮と虎太郎は既に仲良しなのにどうしたんだろう、と不思議に思って聞いた虎太郎に蓮は動きを止めた。
「…………は? 随分と余裕そうだな」
笑顔の虎太郎に対して、眉を寄せた蓮は虎太郎のお尻に指を入れてきた。
驚いた虎太郎は目を見開く。
「キャン!(なに!)」
――と、次の瞬間、虎太郎はポメラニアンへと変化していた
あまりにも驚きすぎて心に負荷がかかったのだ。変わってしまったことに驚いて動きを止めていた虎太郎の背中を蓮が撫でてくる。
「悪かった。急ぎすぎたな」
「クウ(ごめんなさい)」
我に帰った虎太郎は蓮のほうへ向き直り、急いで人の姿に戻る。
「蓮さんごめんなさい」
「……いや」
しばらく沈黙が続いた。
「僕が途中で笑っちゃったから、意地悪したんですか?」
「……意地悪?」
「僕のお尻に指を入れてきたじゃないですか!」
「……え?」
「ん?」
一度天井を仰ぎ見た蓮は、深呼吸した。
「……今日はもう寝るか」
「うん」
出したモノを拭いてかたづけた後、虎太郎の体を抱きしめた蓮はベッドに横になった。蓮が上からブランケットをかける。ポメラニアンになった後、服を身につけていない虎太郎の素肌に直接ブランケットがあたり、気持ちがいい。
ほど良い疲労感と、蓮の温もりに包まれながら虎太郎は眠りに落ちた。
「はぁ。まじかよ……」
眠ってしまった虎太郎の寝顔を見つめながら、蓮は大きくため息を吐いた。
「――ん、うん」
自分ではない他人の手に触られるのは初めての経験だ。虎太郎は聞かれたことに素直に答えた。蓮の大きな手が虎太郎のモノを的確に刺激し、蓮に見つめられながら虎太郎は直ぐに放った。
虎太郎が一息ついていると、蓮がズボンを下へずらして自分のモノを出した。立ち上がったその大きさに驚いている虎太郎の耳元で、蓮が「一緒に触って」と囁やく。
唾を飲み込んだ虎太郎は、蓮のモノへと恐る恐る手を伸ばす。虎太郎が触れた瞬間に、ビクッと震えたそれはとても熱かった。
蓮のモノと虎太郎のモノを合わせて一緒に擦っていく。快感に腰が震えた。
「――あっ」
何度も上下に擦られて、とうとう我慢できなくなった虎太郎は声を上げ、溜まった熱を吐きだした。少し遅れて蓮も吐き出す。
続けざまに2度も達したため、脱力していた虎太郎の腰が掴まれ、そのままひっくり返される。力の入らない虎太郎はされるがままだ。
うつ伏せになった虎太郎の体にひんやりとしたシーツがあたり、熱った体に丁度いい。このまま寝てしまいたい気分だ。
瞼が落ちかけていた虎太郎の腰が上へと持ち上げられた。上半身はシーツについたまま、お尻だけが上がった状態となる。
変な体勢に困惑していると、蓮が虎太郎の下着を膝まで下ろしてお尻に顔を埋めてきた。後ろに濡れた感触がする。舐められているのだ。虎太郎は思わず笑ってしまった。
「……ふふふ。蓮さんどうしたの? ワンちゃんになっちゃったの?」
仲良くしたい犬がお尻の匂いを嗅いできたみたいだ。蓮と虎太郎は既に仲良しなのにどうしたんだろう、と不思議に思って聞いた虎太郎に蓮は動きを止めた。
「…………は? 随分と余裕そうだな」
笑顔の虎太郎に対して、眉を寄せた蓮は虎太郎のお尻に指を入れてきた。
驚いた虎太郎は目を見開く。
「キャン!(なに!)」
――と、次の瞬間、虎太郎はポメラニアンへと変化していた
あまりにも驚きすぎて心に負荷がかかったのだ。変わってしまったことに驚いて動きを止めていた虎太郎の背中を蓮が撫でてくる。
「悪かった。急ぎすぎたな」
「クウ(ごめんなさい)」
我に帰った虎太郎は蓮のほうへ向き直り、急いで人の姿に戻る。
「蓮さんごめんなさい」
「……いや」
しばらく沈黙が続いた。
「僕が途中で笑っちゃったから、意地悪したんですか?」
「……意地悪?」
「僕のお尻に指を入れてきたじゃないですか!」
「……え?」
「ん?」
一度天井を仰ぎ見た蓮は、深呼吸した。
「……今日はもう寝るか」
「うん」
出したモノを拭いてかたづけた後、虎太郎の体を抱きしめた蓮はベッドに横になった。蓮が上からブランケットをかける。ポメラニアンになった後、服を身につけていない虎太郎の素肌に直接ブランケットがあたり、気持ちがいい。
ほど良い疲労感と、蓮の温もりに包まれながら虎太郎は眠りに落ちた。
「はぁ。まじかよ……」
眠ってしまった虎太郎の寝顔を見つめながら、蓮は大きくため息を吐いた。
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